きなリターン↩︎【下北山村訪問記ver.3】
自己紹介
初めまして!おおつと申します。3年生ですが去年末に入ったばかりのまだまだ下北山村たまごくらぶです。
私の初訪問はまといに入ってから約半年が経過した2022年6月でした。よくばりなことに第1週と3週の週末をつかい連続で下北山村に訪問させていただきました。
運転手として東京〜下北山村約550km 。
徹夜運転→村訪問→徹夜運転という新手の刑罰。皆様もぜひ。
かなづちでも入りたくなる川
下北山村の集落は川が削り、均した平地に存在している。なのでもちろん川は生活をするうえでとても身近なものである。私の家もとある河川の氾濫原にあり物理的な距離はとても近い。しかし彼我には清澄さというとても大きな違いが存在する。つまり下北山の川はありえんきれいなのだ。私の拙い語彙よりも写真参照↓ちょっと気が向けばぜひ肉眼で。
綺麗な景色が好きというのはどうやら我々人間に限ったことではないらしい。
宿泊地点から競歩で20秒ほどのごく普通の川にはあゆやあまごといった魚が溌剌と泳ぎ回っている。道具を持たないまとい一行はただ無様に素手で追いかけ回すだけだが、釣り竿を携え、偏光サングラスで正体を隠した歴戦の猛者たちはいとも容易く魚たちを空中に泳がせる。強者が弱者に施しをするのは世の中の常である。(訳: 鮎たくさんありがとうございました。美味しかったです。)
関西に光を灯す川
村のランドマーク的存在が池原ダムである。2階建て以上の建物がほぼ存在しない村内において堤高111mを誇るこのアーチ式ダムはまさにウォール・マリアである。これほどの巨大土木建造物を巨人の力を使わず、矮小な人間のみの手で作り上げたことに感嘆した。私の住む神奈川県にも宮ヶ瀬ダムという巨大なダムが存在するが、そこの展示においても池原ダムは宮ヶ瀬ダムの2倍弱という圧倒的貯水量で存在感を放っていた。くやしいっ
また、2回目訪問では下の写真のように雲が迫り上がってくる幻想的な光景の目撃者となることができた。
おわりに
紀伊半島に降った雨水が集まりできた一筋の澄んだ流れは遥か遠く太陽からの青色光線をレイリー拡散し濃い青に輝きつつ蜿蜒屈曲してあまごや蛍を育む。それは人間も例外ではない。水を堰き止め、水圧鉄管に押し込め、タービンから出力された電気は新宮を経由し遥か関西・中部を照らしている。
山村と遥か遠くの都会、川の恵みを色々な人間が様々な方法で余すことなく使っていることを肌で感じられる村。それが下北山である。