見出し画像

30.ヨーロピアンペアティー

楽しみに楽しみにしていたヨーロピアンペアティーのギフトボックスが、フィーユ・ブルーからついに届きました!

見てくださいこの激烈可愛いギフトボックス。

画像1

画像2

もう好みドドドドド真ん中。すき。すきの塊。

フィーユブルーをそもそも知ったきっかけがこのヨーロピアンペアティーだったのです。Veilという漫画?なのかな?とフィーユブルーがコラボしていて、それが美味しかったとフォロワーが言っていたのをきっかけに興味を持ったのです。それを調べて出てきたのがこのヨーロピアンペアティーつきのスペシャルボックスで、Veilを知らない身で買うにはなかなかのお値段だったので、ヨーロピアンペアティーだけをお手頃価格で買える今回のギフトボックスは私にとって待望の品でした。もっと調べるとVeilに合わせて作ったオリジナル紅茶とか出てくるんでフォロワーが飲んでたのはそっちかもしれないんですが、まぁ私の視界に入って憧れた品がヨーロピアンペアティーだった事に変わりはないんで。前置きと見せかけてとても聞いて欲しい話だったので話が長くなりました。早速飲んでいきましょう。


画像3

ヨーロピアンペアティーフィーユ・ブルーのフレーバードティーです。今回はル・ブルーではなくフィーユ・ブルーの茶葉ですね。

袋を開けるともうなんかじゅわっと果汁が滲むように濃厚で瑞々しい梨の香りが漂います。ジューシー。芳醇。とにかく芳醇。これから果物でも切って食べるのかと思うぐらい濃厚な香りが漂うので、期待値も爆上がっていきます。淹れると梨の青々しさが落ち着いて甘みの強まった香りに変わります。

一口飲むと……あれ、意外と淡泊な味。カップを口元に持っていっても、あの芳醇な香りは随分と落ち着いています。すうっとほのかに梨の青みが香る程度。舌の上を青みを帯びたお茶の味がするすると通り抜けていきます。その口当たりがややもったりした感じなのが印象的で。さっぱりしてない。ちょっと重みがある。でも嫌じゃない重みだこれ。そして後味でじわっと滲む柔らかい酸味と青み……。……これもしかして、香りや味だけじゃなくこのお茶の質感全体で『洋梨』を表現している……!?弾けるようなわかりやすい果汁感はないけれど。このもったりした口当たりとか、全体に楚々と香る青みとかで、じんわりと全体が洋梨なんですよねこれ……淑やか。すごく淑やかなお茶だこれ……。

すごいなこの融合具合……!お茶に洋梨がのせられているんじゃなくて、お茶と洋梨が溶け合っている。お茶の味も限りなく洋梨に近いモノとなっている。洋梨の風味も強い香りや果汁感をちょっと控えめになるよう調整されているから、お茶の味に溶け込むような風味になっていて……すごく美味しい……。そして後味が最高だこれ……ひっかかるような渋みはなく、すうーっと静かに青い香りがするんだ……やわらかーく梨が香る。それがまた絶妙で、言葉で表現しきれないんだけど、爽やかで静かな朝の空気感のようなものを感じさせてくれるんだ……一口飲むごとにその空気感に浸ってしまう。

ところでウェブサイトを見ると『さらに甘みを加えると、全体の印象が変化してゆきます』って書いてあるんですよね。やってみましょうか。ちょうど残り1杯分あるし。普段はルピシアのチャイ用砂糖を使うんですが、この茶葉には澄んだ甘みの方がいいかなと思ってグラニュー糖を入れてみました。スティックシュガーなんて洒落たものはないです。普段砂糖入れないから。

入れて飲むと、と、透明感……!!さっきまで全体にかかっていた青みとほのかな渋み、梨らしさを演出するために翳りのように全体にかかっていたそれらがさあっと取り払われて、透き通った味になります……同じお茶とは思えないぐらい印象が違う。そしてぐっと舌にくるのは、旨味……。お茶の旨味と梨の旨味、両者が一体となって溶け合った旨味がはっきりと浮かび上がってきます。ここで初めて梨の果汁感が感じ取れました。ほのかな酸味も伴った甘くてジューシーな果汁感が、がつっとくるのではなくじんわりと来ました。ぐいぐいと主張はしてこない。でもこの舌を滑る軽やかな味わいも、後味の爽やかさも、確かに梨の果汁だ……。青々とした皮の印象から砂糖入れるだけで果汁の印象に変わるの、一体どんな魔法なんでしょうか。すごい……すごいよフィーユ・ブルー……これだからフィーユ・ブルーを推すのはやめられねぇ……すきだ……。


ポット1杯分なくなるまであっという間でした。お茶自体に浸るだけで時間が過ぎてしまう感じ、フィーユ・ブルーだな……と思います。お茶が体感させるものにほうっとうっとり浸ってしまって、何かしながら飲もうって気にはあまりならないんですよね。ここらへんがル・ブルーとは目指すものがはっきりきっぱり違っていて、そこが好きですねぇすごく。Veilに合わせて作ったらしいオリジナル紅茶も気になるから単品で再販してくれないかな……でもこういうのってやっぱり、Veilを知ってこそ十二分に楽しめるものなんですかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?