54.パルフェタムール
ちょっと前に頼んでいたフィーユ・ブルーのサンプリングセットが届きました。
すごい。箱がいっぱい。これからこんなにたっぷり飲めると思うとわくわくが止まりませんね……。しばらくはnoteに書いた事のあるセイロンとかパヴァーヌとかマスカットとかをうまうま味わっていたのですが、そういえばこれ一度飲んだけどnoteには書いてなかったな、と思って淹れてみる事にしました。
パルフェタムール。フィーユ・ブルーのフレーバードティーです。去年末にフィーユ・ブルーのファーストセットを買ってみて、その中で最初に飲んだ茶葉なんですよね。ぎりぎりで今年飲んだものではないからそういえば記録してなかった。すごく華やかで奥深くて驚いた記憶はあるんですけど、どんな味だったか記憶がぼやけてる。気づけば5ヶ月以上ぶりですもんね。思い出してみたいのもあって、淹れてみる事にしました。
袋から開けるとふわっと香るのはチョコレートめいた甘い香り。お菓子の袋開けたみたいにはっきりと甘い香りがします。良い香り……。淹れた後のポットからも甘い香りは変わらず香っていて、しかもちょっと薔薇のような香りも足されてる……?口元にカップを近づけると更にそれがわかる。薔薇とチョコレートの溶け合ったような不思議な甘い香り……!今まで嗅いだ事のない香りなのに不思議と落ち着く良い香りだ……。香りに浸りながら一口。
……甘い。えっすごく甘い。なんかすごくお茶とは思えないような甘い液体が通り抜けていった。これは一体……!?何口か飲むと輪郭が掴めてきます。花だ。大輪で咲く花のような印象の甘みなんだけど、生花のそれじゃない。茎や葉のようなざらついた青みや渋みは全然ない。砂糖漬けにした花弁を口にしたような、もしくは花の甘い香りだけを抽出してエキスにしたような。ただただ花の甘さ華やかさだけを純粋に練り込んでそれをさらに甘くしたような感じだ……。お菓子っぽいはっきりした甘みも添えられている気がしますね。バニラかな?
何口か飲んでいると段々渋みも感じ取れるようになってくるんだけど、お茶の渋みにしてはすごくマイルド。ビターなチョコレートのような、オレンジの皮のような印象のある柔らかい渋みですね。後味ではさらっと消えてる……いや、ほんのりとだけ残ってる?甘さも渋みもほんの少しだけ余韻が残って、舌の上でざらついた感触がする。それがまた美味しい……次が欲しくなる……。
はーすごく美味しい……!華やかな甘みとこの渋みが折り重なる事によって、すごく複雑な風味になっていますね……奥ゆきがすごくある風味。その奥ゆきが美味しいし感動する。香りの良い高級なチョコレートを味わっているような感じがします。一口飲む度に入ってくる甘い香りが本当に心地よくて、浸ってしまう……。花束のような香水のような、おしゃれな香りと味わいだ……。これ、他では全く味わったことのない味の茶葉ですね。構成する要素自体はチョコレートとかバニラとか花とか、知っている味や香りなんだけど、組み合わさった結果全く新しいものになっている……受け取りやすいのに新しい。するっと入ってくるのに目が覚めるような新鮮さを一口一口味わえるのが心地いい。そんな茶葉です……段々初めて飲んだ時の驚きを思い出してきました。そうだ、この複雑さと新しさにすごく驚かされて心惹かれて、フィーユ・ブルー好きだな……!ってなった最初のきっかけでした、パルフェタムール。
今日は手持ちのお菓子がなかったんですけど、チョコレートと一緒に飲むとすごく合いそうだなこの茶葉。パルフェタムールはあと2つティーバッグが入っているので、次淹れる時はチョコを用意しようかな。美味しいチョコと合わせよう。サンプリングセットまだまだいっぱい茶葉入ってるので、しばらくはたっぷり楽しめちゃいますね……買ってよかった。
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