20.アップル(フィーユブルー)
読書が苦手です。昔は大好きだったんですけど、今は摂取できる娯楽がたくさんあるからでしょうか。読書という行為一つだけに時間を吸われてしまう事になんだか怯えてしまいます。ソシャゲの周回しながらソシャゲの周回、みたいな並行作業を常態化させていた弊害でしょうか。でも今は遊ぶソシャゲ減らしたのだからそこまで並行作業しなきゃいけない事柄そもそもなくない?と自分に問いかけるとちょっと怯えが減ったようなそうでもないような。とりあえず無音で本読むのが怖いと自分から答えが返ってきたので、BGMをかけると思ってたより楽に本読む時間を過ごせました。プリンタニアニッポン、すごく面白い……。
ゆっくり読みふけってたら宅急便が届きました。そうだ、今日は新しい茶葉が届く日でした。すっかりハマってしまったル・ブルーの茶葉がもう1つあるといいなと思って、先日注文したのがあるのです。それがこちら。
アップル。フィーユ・ブルーのフレーバードティーです。デイリー向けカジュアルライン、ル・ブルーの商品ですね。このシリーズのオレンジミントにすっかり心奪われてしまいまして、片手間にざくざく気楽に飲める、ストレート向きのフレーバードティーがもう1つほしいなと思ってアップルを選びました。
袋を開けた瞬間からふわあああっと漂うりんごの香り……。果汁だ。これはまさしく果汁100%りんごジュースの香り。匂いだけであの蜜たっぷりの甘酸っぱい果汁が口の中にじゅわっと再生されてしまう。今日はフルーツティーじゃないんだからあんまりりんご味を求めすぎるなよ自分ー、と自分を宥めながら蒸らして3分。淹れると意外にも香りは落ち着いて、ほのかに香る程度になります。
カップを口元に持っていくと香りが変化している事に気づきます。さっきまで濃厚な果汁の香りだったけど、それがもう少し清涼感を増したものに変化している……?ひたすら果肉や蜜に焦点が当たっていたものが、林檎の皮の方角に焦点が移動したような。一口飲むとシンプルにお茶の味。甘みがありつつもすっきりした味わい。でも後味に何かいるぞ。これは……このほのかな酸味と青みは、りんごだ……!!すごい、ベースはあくまでもお茶の味なのに、匂いと後味でふんわりとりんごを香らせてくる……!この絶妙なバランス……!お茶もそこまで甘みの強くない、すっきりさっぱりとした茶葉が選ばれているので、それがまたりんごを齧った時の瑞々しさのように感じられる……。あくまでお茶を飲んでいる体感なのに、確かなりんご感。そんな不思議なバランスがそこにはありました。このりんご感とても丁度いいな……強すぎず弱すぎず、丁度いい……。ごくっと飲むことで喉でも旨味を感じられて、それが美味しいから次々飲んじゃう。すいすいごくごく飲んじゃう。やっぱり美味しいなあああ……ル・ブルーにハズレなし……(※あくまで個人の感想です)
このバランス感がル・ブルー、どの商品も堪らないんですよね……まだ三種類しか飲んでないですけど。香りで過剰演出をしてこない。お茶の美味しさを味わわせることをブレずに主軸に置きながら、フレーバーもしっかりと体感させる。そしてお茶の美味しさもフレーバーの美味しさもわかりやすいから、片手間でもちゃんと味わえる……。この構成の仕方が本当に本当に好きですね……。
今日はこれを飲みながらプリンタニアニッポンの続きを読もうと思います。すごい面白い。丁寧に綿密に構築された世界観で、我々には馴染みのない日常なのに"ありふれた日常"なんだなって体感できるところがめちゃめちゃ面白い。フォロワーも友人も推してる訳だこれは。一度本を開くと続きが気になってどんどん読みたくなるので、やっぱり読書好きだった気質は消えてはいないと思うのですが、どうして本を開くまであんなに腰が重いのか。だらだらとSNSやYoutubeに流れてしまうのか。そのあたりもじっくり探っていきたいですね。読みたいって気持ちは確かにあるのだから、その気持ちのための行動を少しでも取りやすいような環境を自分に用意できるといいな。
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