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論理配列「mato式」のご紹介
(2024/04/01追記)
この記事で紹介した配列は現在私は使用していません。
記事を書き直したので下のリンクをご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1691242646342-05ACvpXrVY.png)
mato式の特徴
日本語ローマ字入力向けに制作した論理配列です。
左手側に子音、右手側に母音を配置した2段で構成される配列で、いわゆる行段分離型の配列になります。
格子配列キーボードでの使用を想定して制作しましたが、その他の物理配列でもおそらく問題はないと思います。
右手親指シフトで子音側のみ別レイヤーの入力を持ち、左手で10キー×2、右手で6キーのアルファベットを担当します。
日本語話者にとっての配列の覚えやすさと、指の移動距離の少なさが特徴です。
こんな人にお勧め
QWERTY配列のタッチタイピングができない人
mato式は覚えやすい配列というコンセプトで制作されています。
実績があるわけではないのですが、20分もあればほとんどの方がタッチタイピングできるようになるかと思います。
この記事をご覧になっていて自作キーボードをお持ちの方の中に、該当する方がいらっしゃるかは不明ですが…
30~40%キーボードを組んだもののキーマップの関係で挫折した人
mato式では16キー+親指シフトの計17キーあればすべてのアルファベットを入力できます。
修飾キーや記号をいれても30%キーボードで無理のないキーマップの構築が可能になります。
30%キーボードをお持ちで、QWERTY配列のキーマップを使いこなせなかった経験のある方にはぜひ試していただきたいです。
指移動による負担を減らしたい人
私は実際にこの配列を使用してこの記事を書いているのですが、とても楽にタイピングができています。
特に2段にしたことの恩恵が大きく、下段に指を動かす必要がないことが体感的な楽さに大きく寄与しているように思います。
設計についての考え
合理的な配列にすることを目標にして制作しました。
すべての配置に何かしらの理由をつけています。
単に私自身が合理的であると納得しているだけに過ぎないのですが、少なくともアルファベット部分については変更することはないと考えています。
右手側母音について
母音を右手側に配置したのは、記号キーが左右にばらける形が気に入らなかったから、というのが主な理由です。
母音側は少ないキーを担当するため、どうしても空いた場所に記号キーを含める必要があり、左手側母音だとどうやっても綺麗な配列が作れません。
論理配列を制作するにあたって入力効率を優先しないということ自体、少数派であることは自覚していますがそれでも配列の美しさは必要なものだと思っています。
母音側配置について
拗音の入力のしやすくするために、”Y”を母音側に配置しています。
右手側で6つのアルファベットを担当する必要があるため、これ以外の選択肢はないと思います。
また、母音側は親指シフトによる文字の変更がありません。
このことにより2つメリットがあります。
一つ目は親指シフトを押すタイミングを曖昧にできることです。
「たとえば(tatoeba)」という文字を入力するとします。
「”ば”の”b”」の部分のみシフトする必要があるのですが、"b"の後ろの母音はシフトを押していても変わらないのでシフトを離すタイミングが多少遅れても問題ありません。
シフトを押し始めるタイミングが前の母音にかかってしまっても大丈夫です。
二つ目は濁音が連続する文字では親指シフトを押しっぱなしにできることです。
「大丈夫(daijoubu)」という文字を入力するとします。
この文字は濁音+母音だけで構成されているので、親指シフトを押しっぱなしですべて入力できます。
子音側配置について
「や行」は母音側に移動していますが、それ以外の「か行」「さ行」「た行」「な行」「は行」「ま行」「ら行」「わ行」が順に並ぶように配置しています。
指の負担が(人差し指≧中指>薬指>小指)となるようにしました。
シフト後の子音側についても「が行」「ざ行」「だ行」「ば行」を並べ、それ以外の文字についても表の文字と関係性を持たせています。
その他
英語入力について
現時点では英語入力についての良し悪しは不明です。
英語における2連字の頻度50位までは同指連続使用は避けているようですが、あまり英語入力には向いていないのではないかという予想はしています。
慣れればQWERTY配列並みには入力できるのではないかとは思いますが…
キーボードショートカット問題
この配列はキーボードショートカットのことは全く考慮していません。
私はショートカットキーを並べたレイヤーを作成することで対応しています。
30%キーボードであってもキーは余るはずなので問題ないはず。
実装方法
今のところ私から提供できる実装方法はありません。
Remap対応の自作キーボードをお持ちの方か、QMKなどのファームウェアをいじれる方は各自で何とかしていただければ。
私が実際に使用しているキーマップと物理配列
この配列を使うために基板から自作しました。38キーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691242706758-zXKOv3zCnX.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1691242723261-jZrT1LjxYL.png?width=1200)
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![](https://assets.st-note.com/img/1691242843499-ZHriyCfJYv.png?width=1200)
(Z)はCtrl+Zを表す
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
質問等ありましたら私のtwitter(@mato_kb)までお気軽にどうぞ。