見出し画像

子育てをして初めてわかったお子様連れの接客応対

子供が生まれるまでも接客をしてきたが、産まれてからどんなサービスが具体的に嬉しいのか、少しずつわかるようになってきた。

とはいえ、子供は十人十色。
我が子の娘と息子たった2人をとって見ても、本当に私が育てたのかと思うほど違う性質を持っていたりする。


そこで大事になってくるのが、
・選択肢を増やすこと
・大人がゆっくりできる時間を作ること

この2つである。

具体的にどういうことか示していこう。


まず選択肢を増やすこと

これは特に飲食店などで使える。
例えば親子で来店されて料理は大人の注文だけ、それとジュースだったとしよう。
そうした時、なにを持っていけばいいだろうか。

とりわけ用のお皿?スプーン?フォーク?切り分け用のナイフ?ジュースは大人が飲むのかな?子供が飲むならプラカップにストロー?
一緒に飲むのかな??

いろんなことが考えられる。

子供の年齢や、その子の得意不得意によって持っていくものは違うだろう。そしてそれを知るのはその場に一緒に来ている保護者だ。

私が1番されて嬉しいのではと思うものは、こんなカトラリーがありますよ!と提案をする事だ。一通りをお持ちして選んでもらうことができればなお良いかもしれない。

子どものお世話をしている保護者はすぐにその子に向くものを選んでくれるだろう。

逆に、勝手にこれでいいだろうと持っていくのは店側の自己満足になっていることもあるので注意して欲しい。(私は2歳の子と外出した際、子供用にとデザート用の尖ったフォークと陶器の平たいお皿を渡された時、割りそうで危ない・尖ったフォークが刺さると怖い・平たいお皿で子供が食べ辛いという理由で使わなかった事がある。)

選択肢を作り、お客様自身に選んでもらうのが1番良いのではないだろうか。


大人がゆっくりする時間を作る


子供を連れていて商品をゆっくり見られない、見られないからもう買うのやめよう、というのは何度も経験がある。見ている最中にぐずられたり、「お母さん!お母さん!!」と何度も呼ばれて思考が停止するのだ。

販売をする上でお客様にはまず商品を見てもらい、考えて、時には質問をして不安を解消してもらってお買い上げしてほしい。
考える隙なく買ったけど後で後悔をした、となればお店のイメージも悪くなってしまう。

例えばショップに親子で来られた際に使える。

子供連れの方が来られた際にはほんの少しの間、子供の気を販売員側に逸らせる。すると1人で考える時間ができ、買おうかなという気分になってもらいやすい。

飲食店で子供がぐずった時も、退屈でぐずっているような時にはほんの少し相手をすると気がまぎれることもある。そうすることで、ご飯をゆっくり食べられる快適な空間になる。

こういったサービスは繁忙期には無理してしなくていい。
無理したサービスは長続きしない上に、こちら側の気持ちの余裕がないのはお客様に伝わってしまうからだ。

できる時にできる範囲で。

私も現役の販売員として、子供連れのお客様にひとときの楽しい時間を提供したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?