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尾道水道の旅・2 歩いて登ったら見えた風景_2024・11#2024・12

北海道からはるばる広島に来て、原爆ドームにも平和記念公園にも嚴島神社にも行かない。

旅先で入った居酒屋の店長に「なんてマニアックなっ!」と言わしめたルートを巡る。

・・・1日目のつづき。

札幌では早々に初雪が降った11月最終週の日曜日。この日の天気は晴れ時々曇り。上々の散策日和だ。

おいしい朝食をとって三軒家アパートメントを後にし、千光寺山山頂を目指した。

山頂へはロープウェイには乗らずに歩いて登ることにした。新しい発見があるかもしれないと期待に胸を膨らませて・・・。


尾道本通りから「うず潮橋」を渡る。

歩道橋の上から・・・遠くに尾道駅が見える。

「古寺めぐりコース出発点」なる場所からスタート。

細い路地を通ってどんどん進む。すこしづつ登っている。

持光寺山門前の石段から向島を望む。
踏切の遮断機が降りて、カメラを構える人々が見える。本当は電車が通る瞬間を撮りたかったが、待ちきれずに先を急ぐ。


生活道をどんどん進む。
道案内の矢印が順路であることを指している。

この日、6匹目がいる。
この猫もちゃんと首輪を着用している。

どんどん進む。

意外にも中腹で自転車を見かけた。
坂の街小樽(北海道)では自転車に乗っている人を見たことがない。

どんどん進む。


清浄山光明寺の境内に出る。
戦国時代、瀬戸内水軍ゆかりの寺。

尾道ゆかりの第12代横綱、陣幕久五郎の手形の石碑だとか。慶応3年(1867年)、江戸時代のもの。

人なつこい猫が一匹、すり寄ってきた。
夕方、別の場所で再び会うことに。

座っていると膝にのってきた。グーグーと喉をならしている・・・めんこいっ。

境内から海側を望む。
どうってことない風景だけど、当時の記憶が蘇る。


樹齢500年のシンパク・・・シンパク?

ここまで来ると、電動は必須。
・・・この辺りから順路を外れて進む。目指すは名所「猫の細道」ならぬ「猫の小道」。

ネコノテパン工場。
店内が半畳分しかない(本当)小さなパン屋さん。開店前なのでまた後で寄ることにする。

圧巻の風景。映画のワンシーンのよう。

スクーターも風景に同化している。

三叉路。どっちに行こうか迷う。
「おーっ!」「すごいっ!」・・・歓喜の声が止まらない。

廃屋だけど草がちゃんと刈られている。
どの道もどの空き地も人の手が入っている。

三叉路から登る階段、ずっと上まで続いている。
途中、空き地に門柱が建っている。昔はここにも家があったのだ。

道が迷路のように分岐してどこまでも続いている。
行き止まりがあまりない。必ずどこかに通じている感じがする。

廃家から振り返った風景。構図がすでにできあがっていて、あとはシャッターを切るだけ。

ここからしばらくカラーとモノクロが続く。どっちか決められない。どちらもいい。

別の角度からシャッターを切る。シャッターが止まらない。

この場所からなかなか離れられない。


階段を登って上を目指すことに。

この階段はきつい。











どうやってここまで登ってきたのだろう。




ずいぶん登ってきた。
遠くに尾道水道が見える。


毎日この景色を見ながら暮らしてみたい。

空き地に降りて行く小道。石段だけが残されている。

赤のコントラストはカラーでないと伝わらないが・・・。

・・・こっちの写真もいい。

猫の足跡が・・・まさに「猫の小道」。



遠くに瀬戸大橋が見える。
明日は橋のずっと向こう、鞆の浦(とのもうら)へ行く予定。

ここまで来てくじけそうになるが、ここでくじけてはいけない。
この先に、絶景スポットが待っている。

こんな風景、北海道にはない。

妻のベストショット。

保護猫シェルター。
尾道は猫の町と言われるが、実際は病気や栄養失調の捨て猫が多いのだという。

美術館で、洋画家 小林和作の作品を鑑賞。「構図」の美しさに魅入る。

ぞくぞくと登ってくる。

千光寺頂上展望台、PEAK(ピーク)に到着。

展望デッキからの眺め。大パノラマが広がる。


対岸の向島に挟まれた尾道水道。本土に流れる川のような景色。

朝9時に出発して山頂に着いたのが11時過ぎ。途中、美術館で40分程滞在したので、約1時間半の散策であった。 

海と山の間の限られた空間で 寺院や民家がひしめいている風景を目の当たりにして、とにかく夢中でシャッターを切った。

一見にはわからない苦労とその歴史。生活道を歩きながら感じた感動が昨日のことのように思い出される。

69枚の写真にお付き合いいただき、ありがとうございます。


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