TOC(制約理論)研修のお話
大阪堺筋本町の社会保険労務士⚖️マチネ社労士事務所の上田麻美です⚖️
先日、士業の先輩にお声をかけていただきまして先輩が講師で開催される研修を見学させていただきました。
この本を元に構成されたセミナー
The Goalの内容については是非読んでみていただきたいですが業務効率化について数字の見方や目標設定の仕方、効率化を阻む問題点の洗い出し方があらすじです。
この本は実は17年前にアメリカで大ヒットしていたそうです。
ですが、日本語訳の出版について作者が
「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」
と言って拒否していたと商品紹介に書いてありました。
なんとなく日本人に理解しやすい内容のような気がしますよね
本では工場の業務効率化を題材にしてTOC(制約)理論について書いてあります
例えば工場が
①部品を仕入れる
②部品を洗浄する
③部品を組み立てる
④溶接する
⑤商品が完成する
⑥箱詰め
という工程で出荷されるとします。
各工程の処理能力が全て均等に揃っていれば工場は効率的に出荷まで進むと思いますか?
また、どこか一つ、例えば③の部品の組立の処理能力が著しく低くて、工程③で工場全体の工程が詰まるような状況だとしたら、工場の出荷数にどう影響すると思いますか?
例に出した③の工程を詰めてしまう部分をボトルネックと呼びます。
皆さんの会社にもボトルネックになる仕事ってありませんか?
私の過去に勤めていた社労士事務所の中にもボトルネックはありました。
例えば以前の事務所勤務の時は、全ての仕事を所長である社労士先生のチェックがなければ外に出してはいけない(完了させてはいけない)と言うルールがありました。
当然、その事務所では所長のチェックがボトルネックになりました。
所長は毎日事務所にいるわけでもなく、顧客訪問をしていたりセミナー講師をしていたり1日中外出していることは当然あります。
そんな時、職員は仕事ができず止まります。
理由は、チェックが終わらなければ次の工程に進めないからです。
自分の担当する工程が終わりチェックに出すと、チェックが終了し戻ってくるまで何もすることがありません。
他の仕事を探したり、事前にできる仕事を探したりして何かしら手を動かしてはいますので職員の誰もがぼーっとしていることはありません。
でも事実、事務所内の仕事は進んでいませんでした。(完了できていない)
そんなボトルネックはどこの会社にもありませんか?
ではボトルネックがない会社は効率的と言えるのでしょうか?
また、効率的な会社を目指して会社のゴール(結果)はどうなることが望ましいですか?
研修では、ゲームをしながら「ボトルネックとは何か?」「効率化とは具体的にどういうことか?」「ゴール(目標)は何か?」を学びます。
また、ゲームで学んだことを元に自社でのボトルネックが何かをワークショップ形式で学びます。
見学させていただけるだけでもとても勉強になったのですが、特別に参加させていただいたゲームがものすごく勉強になりました。
(にわかには信じられませんが、ボトルネックの全くない全ての工程が均一に効率化されている時よりも、ボトルネックがある時の方が効率が上がりゴールに近づきました)
今度、社労士同期で毎月実施している勉強会でやってみようと思っています。
いつか自分の事務所の研修メニューにも入れたいな
3月の残数3社です。