大阪市中央区の社会保険労務士⚖️マチネ社労士事務所の上田麻美です⚖️
前に書いたこの記事の話を急に思い出しました
「幸せ」は人それぞれで一瞬に感じるものもあれば、雪みたいに気づいたら積もっているものでもあって・・形も感じ方もそれぞれだと思いますが、その幸せは一見全く関係ないと思われることが積み重なって現れるものなんじゃないかと思っています。
社労士でものすごく成功されている先輩がこんなふうに言っていました。
「開業したばかりの頃はお金もないし不安ばかりでしんどかったけど、奥さんと一緒に節約料理を作ったり狭い部屋で工夫しながら暮らしていて幸せだったなあ」
私も開業したての頃に残高がどんどん減っていく通帳を眺めてめちゃくちゃ不安になったことがありました。
このままゼロになったらどうしよう・・と息苦しくなったこともありましたが、なんだかんだと助けてくれる方がタイミング良く表れたり、仲間が増えたりして乗り越えてきて、確かにお金はなかったけど、結構幸せな開業1年目だったなあと思います。
私の周りにいらっしゃる方は、別に私から何かを搾取してやろうとか騙して何か奪ってやろうとか思っている方なんて1人もいません、ただただ私のことを応援してくれたり心配してくれたりしている方ばかりです。
そう言う人に囲まれている自分の事を幸せだと思わなければバチが当たるなとしみじみ思いました。
恩返しする方法なんて今は全く思いつかないけど、いつか返したいなぁって思っています。
逆に、不幸ってなんだろうって思います。
私の知り合いの家は、ある公共事業に土地を買収されることが決まって、立ち退き等で区画整理されました。
田畑や山も含め、移転費や土地の売買費用でかなりの額のお金が支払われました。
もう、数十年前のお話です。
その区画にいらっしゃる方は皆さんご高齢でしたが、集落ごと新しい土地に引越しされ新しいお家を建てました。
要するに皆さん浮かれていたのだと思います。
また集落ごと移転しているので、そこに住む方々がたくさんお金を持っていることは知れ渡りました。
どう言うことが起きるかと言うと、得体の知れない人が集まってきていろんな投資のお話や事業を持ちかけられたりします。
昔の知り合いや同級生から電話がかかってきたりもします。
そう言う人にお金を貸したり、一緒に何かを始めたりしました
当然、持ち上げられ感謝の言葉を言われ、ちやほやされました。
田舎に分不相応な外車が置いてあったり、働かなくなったりしました
今はどうなったかというと、誰も家に来ません
家族もいなくなりました
昔は人がたくさんいた集落も空き家が目立ちます。
買い手はつきません。
いつの間にかお金を使い果たしていて、過去にちやほやしてくれた人も今はいません。
助けてくれる人もいません。
不幸ってこう言うことなのでは?と思います。
私は、ゆかりのおにぎり一つで幸せになれました。
それは、私を幸せにしてあげたいと思う姪の気持ちが嬉しかったからです。
そう言う気持ちが芽生えるように頻繁に会わせてくれる弟家族の気持ちが嬉しかったし、そんな家族を作っている弟も弟の奥さんにも感謝しました。
また、私もこの人たちを幸せにしてあげたいと思いました。
仕事もそうです。
当然、事業なのでお金が絡みますし、家族に対するように気持ちだけではできませんが、それでも関与させていただく会社の社長さんも、従業員さんも皆さんが幸せになってくださるように仕事をしています。
そのために私は勉強もしますし、知識や経験もつけて還元しています。
誰かを想う気持ちの上で仕事をすることが、誰かを幸せにする連鎖を生むと思っています。
だから、自分が大切に思えない人のためには出来ません。
気持ちがついてこないと出来ません。
今の私の立場で断るなんて何事かー!と怒られたりしますが、残念ながら考え方が合わずこの人のために一生懸命になれそうにないと思ったのでお断りしたこともあります。
自分の幸せだって大事です。
スタッフの幸せだって大事です。
今、自分が大事だと思っているその何かが、もしかしたら自分を不幸にするかもしれないし、大事に大事に握りしめている何かを手放した時に急に世界が開けるんじゃないかと思った出来事でした。