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共に働く人たちの「強み」を知ろう
大阪市堺筋本町の社労士事務所⚖️マチネ社労士事務所の上田麻美です⚖️
共に働く人たちの「強み」を知ろう
引用:ドラッカー「明日を支配するもの」
会社員だった頃に働いていた会社では、書類のやりとりを「デスクの引き出しに入れておく」という方法で行っていました。上司に見てもらいたい書類やチェックしてもらいたい資料などを、メモをつけて引き出しに入れておく。ということです。
机の引き出しに書類を入れるときに、上司が何かを読んでいたり、web動画の研修を受講している時でも「今机の中に○○の資料を入れました」と報告をする。
というルールになっていました。
なので、その会社にいた時は、私の引き出しの中に書類を入れてくれる時にも、チームメイトは「▽▽の書類入れました」と声をかけてくれていました。
でも、私は、自分が書類を読み込んだり、資料を作ったり「集中」して何かしている時に、意識を書類や資料から外に向けさせられたり、集中力を阻害されるのがとても嫌でした。
一旦途切れた集中力は、しばらく戻ってこないからです。
頑張って集中し書類を読み資料にアウトプットする、その初動にものすごくエネルギーを使うので出来るだけそっとしておいてほしい。
でも、初動にエネルギーを使う分、一度集中してしまうと結構長く集中力が持ちます。そして、その成果も上がりますが、一度途切れてしまうと、そこまで使ったエネルギー分疲れてしまっているので、もう集中することが出来なくなってしまい、その書類の作成は翌日に回さないといけなくなってしまいます。
これは、私の特徴であり「強み」です。
でも、そのチームにいた時は、自分の強みを生かすことができず、チームにいた5年の間、社内で集中して書類を作ったり書類のインプットをしたりすることが出来ず、自宅に持ち帰って勉強するようになってしまいました。
「〇〇の書類を引き出しに入れた」と報告する目的は、同じです。
集中しているときに「今引き出しに何か入れられたな・・。なんだろう?」と集中力を外に向けられたくないからということでした。
同じ目的ですが、実は私は自分が集中しているときは、周りで声をかけられても気づかなかったり、引き出しを開けられても気づかないのです。
そういう時に、返事が必要な声のかけられ方をするのは、暗い部屋で突然腕を引っ張られるような感覚です。
急に世界に異質なものが入ってくるというか・・・。
もちろん、やりにくいのですが、職場のルールなので従うしかありませんでした。
ですが、自分の強みである集中力を発揮できず成果は上がりませんでした。
開業した今は、早朝の静かな時間に集中しないといけない仕事をするようにしていて、エネルギーを無駄にすることもなくだいぶ楽になりました。
人は、人それぞれです。
秘書をしていた頃は、上司が変わるたびに、その上司が何が好きで、何が嫌いで、どんな仕事の仕方をするのか、しばらく観察するようにしていました。
みんな全く同じように仕事をするわけではないです。
毎日必ず、細かい進捗状況も含め報告を要求する方もいれば、最終決定の時に経緯と決定事項を報告してほしい方もいる。
報告書も、何枚も細かいことまで書かないといけない人もいれば、A4一枚に簡潔にポイントだけをまとめてもらいたいという人もいる。
飛行機の座席が、窓際じゃないと嫌な人も、通路側じゃないと嫌な人も、人それぞれです。
朝はコーヒーじゃないとダメな人も。お茶が良い人も。自分の好きな時間に好きなものを飲みたい人も。
同じ人なんていません。
その違いをまずは理解する。
誰かにとって良い方法は、誰かにとってはダメかも知れない。
「良い仕事をする」ということは「みんな同じ仕事の仕方をする」ということではないです。
人それぞれの違いを深く理解し、納得や共感して初めて一人一人が「良い仕事」をできるようになり、成果が上がる。
「多様性を認める」というのはそういうことかなと思っています。
「多様性」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、多様性を受け入れることを「わがまま」「自己主張」と誤解されがちですが、人が一番成果の上がる方法を理解する。相手を理解する。
という意味での「多様性」もあるかなと思います。