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円と球②
今回は前回の輪投げをする人数をどんどん増やしていきます。条件として、輪投げの棒から4m(ノートには4cm)のところにどんどん人を配置することにします。しばらくすると、子どもたちから「これ丸になりそう!」という声が上がっていきました。
そこではじめて、「円」「中心」「半径」という言葉を押さえました。特に作業を振り返って「円は中心から等距離の点の集合」という部分を大切にしたつもりです。
その後、子どもたちは懸命に作業に励んでいるのですが、途中で「今度は半径を6cmに変えようか」と投げかけます。すると、多くの子は以外にもヤッターと喜んでいるのですが、数名から「えー!」とブーイングがあがります。4cmの続きをやりたいという子もいたのですが、中には「面倒くさい!」という子もいてその子の意見を取り上げます。
ここで、「この円を一瞬でかけるすごい道具があるんだよ」ともったいぶって、コンパスを紹介しました。コンパス自体は多くの子どもたちが見聞きしたり、使ったりしている子もいます。しかし、地道な作業を実際に経験をすることで、コンパスのありがたさがわかった1時間になったと思います。
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