コツ DE 数的判断12 選んでくれ、うさぎちゃん!
数的判断の世界にようこそ!
勉強たいへんお疲れさまです。
公務員試験の数的判断には、「またこのパターンだ!」と思える作業に何回も出会ったりします。そんな作業パターンをご紹介するシリーズ記事です。
ぜひ、勉強の参考になさってください。
今回も、先に問題をお出ししたいと思います。
これもまた、気軽に練習する程度の問題です。
ぜひ解いてみてください。
思った以上に "深い" ですよ!
それではいきます!
【例題】
うさぎ5羽のために、たくさんのうさぎが入れる2つの異なる家を用意した。これらにうさぎ5羽をすべて入れるとき、その入れ方は何通りあるか。ただし、どちらの家にも、少なくとも1匹はうさぎを入れるものとする。
① 16通り
② 20通り
③ 24通り
④ 30通り
⑤ 32通り
さて、解けましたか??
実はこれ、たいへん有名な、「おなじみのパターン」の問題です。
ただ、「特有の解き方」を知らないと、苦戦します。
つまり、数えてみようと思っても、なかなか苦労します。
この問題に限っては、遠回りして「数学の知識」なるもので勝負しても答えが出ますが、もっと大きな数字で出題されるとしんどくなります。
解き方のヒントは、この記事のタイトルです!
そう、この記事のタイトルは、「うさぎを入れよう!」ではなく、「選んでくれ、うさぎちゃん!」だったはずです。
なんと、ここが、受験生にとっての分かれ目になります。
思いついた方法や出した答えがベストかどうか、以下を読んで答え合わせしてみてください!
「うさぎを入れよう」だったら?
これから、「うさぎを入れよう」という方法での作業手順を書きます。
どうぞ、読み飛ばしてください。
読んでもらう必要がないと分かっていながら
一生懸命 書いています。
以下はさっさと読み飛ばして
この記事の最後の方まで進んでください。
そして、「解き方を知っておくと、こんなに楽なのか」
と感じてください!
【解説】
家は2軒、うさぎは5羽です。
考えておくべきなのは、「2つの異なる家」ということです。
分かりやすく、「Aの家」と「Bの家」ということにしましょう。
たとえば、
「うさぎ1」が「Aの家」に入り、「うさぎ2~5」が「Bの家に入る」
というのと
「うさぎ1」が「Bの家」に入り、「うさぎ2~5」が「Aの家に入る」
というのは、別のお話です。
「場合の数」という分野になりますが、「並べる」または「選ぶ」を見極めて式をつくることになります。
ある程度手慣れた方でしたら、「選ぶ」を選ぶでしょう。
(シャレではありません。マジです。)
「選ぶ」なら??
まずは、「Aの家」に入れるうさぎを選びましょう。
さっそく、問題発生…
「Aの家」に何羽入れるんですか??
それはいろいろです。
ですから、場合分けしましょう。
ケース1: 「Aの家」にうさぎ1羽を入れる
その1羽の選び方だけ考えればOKです。
5羽いるので、5通りです。
残りの4羽は自動的に「Bの家」なので、楽ですね。
ケース2: 「Aの家」にうさぎ2羽を入れる
その2羽の選び方を考えましょう。
この解き方を選んだあなたなら、通じるでしょう。
「5コンビネーション2」
残りの3羽は自動的に「Bの家」となるので、計算不要です。
10通りとなります。
ケース3: 「Aの家」にうさぎ3羽を入れる
その3羽の選び方は
「5コンビネーション3」ですね。
でもこれは、
「Bの家」のうさぎ2羽を選んでも同じなので、
「5コンビネーション2」と同じですね。
10通りです。
ケース4: 「Aの家」にうさぎ4羽を入れる
その4羽の選び方は
「5コンビネーション4」ですね。
でもこれは、
「Bの家」のうさぎ1羽を選んでも同じなので、
「5コンビネーション1」と同じですね。
5通りです。
まとめると、次のようになります。
それで、答えは、④ 30通り です。
「なんだ、このくらいなら、平気じゃない」、と思うかもしれませんね。
たしかに今回はこの程度ですみましたが、しかし、「10羽のうさぎを2軒の家に入れる」だったら、しんどくないですか??
「Aの家」に、1羽、2羽、3羽、・・・9羽 と仮定して、すべてをコンビネーションで求めていきます。
そう、これが、この解き方の大きな課題です。
忘れないでください。
目指すのは、小学生用のクイズではありません。
大人向けの、公務員試験です…
多少は論理が必要なのです。
さて、「並べる」なら??
この場合は、うさぎの入れ方を、うさぎの「並べ方」という考えに落とし込むことになります。ただ、式を作るのが難しいです。
うさぎを5羽並べると、その並べ方は
5×4×3×2×1=120通り
です。
しかし、これでは解決しません。
家はどうするのでしょうか?
一つのアイディアは、左にいるうさぎを「Aの家」に、右にいるうさぎを「Bの家」に、と決める方法です。
ただ、「Aの家」に何羽のうさぎを入れるかは、さまざまです。
「Aの家」も「Bの家」も、0羽はまずいので、1羽、2羽、3羽、4羽までを選べるはずです。
「Aの家」が1羽なら 「Bの家」は4羽
「Aの家」が2羽なら 「Bの家」は3羽
「Aの家」が3羽なら 「Bの家」は2羽
「Aの家」が4羽なら 「Bの家」は1羽
と自動的に決まります。
それで、この方法ですと
120通り×4通り=480通り
の決め方があります。
では、これで終わりでしょうか??
いいえ!
この480通りには 重複がたくさんあるので排除しないといけません。
以下のような重複です。
「Aの家」に1羽、「Bの家」に4羽を入れる場合では、
4×3×2×1=24通り
の重複があります。(これは、「Bの家」にいる4羽の「並べ方」です。)
つまり、【「Aの家」に1羽、「Bの家」】に4羽の「1通り」につき、24通りも 数えられてしまっているということです。
「Bの家」の中でうさぎがどのように並んでいても、うさぎの組み合わせが同じであれば、それは「1通り」だからです。
さらに、【「Aの家」に2羽、「Bの家」に3羽】の場合は……
もう、やめましょうね~
いや~、疲れちゃいました…
「選んでくれ、うさぎちゃん!」、それが早いんだ…
いや、そうなんですよ。
それが早いんですよ。
実は、数的判断の業界で、決まった解き方があります。
1分で習得できます!
でも、6分の素敵なアニメにしておきました。
「動く参考書」を、どうぞご覧ください。
これで分かっていただければ幸いです。
いや~、なんだか、簡単でしたね。
うさぎ5羽が2通りずつ選び、
「Aの家」に0匹と「Bの家」に0匹の2通りを除いて
2×2×2×2×2通り-2通り=30通り
以上!
知っておくと お得 なものは、知っておきましょう!
そういうのを、講座で一緒に習得しませんか?
最後まで、よくがんばって、お付き合いいただきました。
本日は、これにて解散!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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