【stay home企画!vol.001】算数との関わり方(ぬまちゃん)
はじめに
こんにちは。math channelでワークショップ講師&教務を担当しているぬまちゃんです。皆様いかがお過ごしでしょうか?
現在math channelでは新型コロナウイルスによりオフラインによる講座が実施できていない状況です。子供たちは学校がなくなり、家にいる時間が多い現状です。そこで、このstay home期間だからこそできることとして、算数好きが多いmath channelメンバーがそれぞれ小さいころからどのように算数と触れて育ってきたのかについて紹介したいと思います。また、おうちでできる算数遊びなども紹介し、家でも算数を楽しんでもらいたいと思います。
今回は、私が算数とどう関わりながら大人に成長したのか、またその関わり方で学んだことについて紹介します。皆様に参考になるようなことも多く書いておりますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います!
自己紹介
名前:沼 倫加(ぬま のりか)
あだ名:ぬまちゃん
math channel内での担当:ワークショップ講師、教務、広報
所属:東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻
算数・数学以外の興味分野(キーワード):化学、宇宙、教育、地方創生
趣味:旅行、写真、スポーツ
Twitter:@norika_n58
普段、大学院で隕石の研究をしており、太陽系形成以前の情報を引き出そうとしています。その傍ら、教育にも興味があり、宇宙分野でのワークショップの運営や地方創生に関わる活動も行っています。自分自身の専門外の分野に多く触れ、知見や多様性を広げることをモットーに、新しい分野への常にアンテナを張りながら活動しています。最近、星空案内人(準案内人)と宇宙教育リーダーの資格をとりました。また、塾で4年間小学生~高校生の生徒を教えていた経歴もあります。
幼いころからの算数との関わり方
幼稚園のとき
具体的になぜ算数が好きになったのかは覚えていませんが、幼稚園の頃から数字が好きだったことは覚えています。街の中の数字を見つけてはそれらの数字を足したり引いたり。車のナンバーの真ん中のハイフンを引き算の「-」にして引き算の練習をしていました。例えば、「44-22」という車のナンバーは44-22=22といった感じでやっていました。しかし、車のナンバーには前半の数字が後半の数字より小さい場合があります。例えば「11-22」です。この時、いくつ分は引けるけどもあといくつ分足りないといった形で計算していました。0より小さいものはマイナスということを母に教えてもらい「-11」と答えまで出していました。当時は気づきませんでしたが、中学1年生で習うマイナスの計算を幼稚園である程度は理解してやっていました。
小学校低学年
小学一年生になったときに、百マス計算というものを親にすすめられ、どれだけ早く百マス計算ができるかひたすらやり続けていました。百マス計算は、頭の中で多くの計算を短い時間で行うため計算力の向上、計算スピードの上昇が期待できます。確かに、百マス計算のおかげか、学年があがっても計算力には自信があったので、低学年に百マス計算を行うことは効果的だったと思います。
ちなみに算数を得意としている人は九九を早い段階で覚えているというのをよく聞きますが、私自身九九を覚えたのは小学校で九九を習ったタイミングでした。まわりの子供たちと一緒のタイミングで九九を覚えていました。決して覚えるのが早かったというわけではなかったです。6,7,8,9の段は覚えるのが大変だった記憶があります。
小学生中学年~高学年
勉強以外にも算数にまつわる遊びを多く行っていました。
以下にその一部を示します。
詳しくは、後に記すおすすめの算数パズルで紹介しようと思うので、ここでは割愛します。
とにかく、これらの算数パズルを遊んでいました。これは見たことあるという方もいらっしゃるかもしれません。このおかげかどうかわかりませんが、平面の図形問題は得意でした。算数が楽しくて常に算数ばかり触れていて、遊びの中でも自然に算数に触れていました。自然に算数に触れられる環境が算数好きになったきっかけだったと思います。
小学校中学年から塾に通い始めました。当時ずっと算数の問題ばかり解いていて、わからない問題があると、すぐに先生に聞いて1つずつ解決させていました。塾があるときは授業が終わるたびに質問していた気がします。今思えば(また、質問か…。)と呆れられていたかもしれません(笑)算数が出来るようになるためには、多くの問題に触れてわからないところは聞いて1つずつ解決させていくことが大事だと思います。
小学校卒業~中学校入学
小学生のころから算数は得意としていたので中学生になっても大丈夫だろうと思っていたら、最初の正負の数という単元で躓いてしまいました。幼稚園のころにマイナスの概念と簡単な引き算は理解していたので、「18-32=-14」ぐらいの計算はできていましたが、「18-(-32)」のような負の数の引き算に非常に苦戦していました。数直線で考えるとわかるといわれ数直線で考え、何マス進むか戻るかと計算しましたが、分数になると途端にわからなくなりました。(何マス進むとか戻るは整数でしか成立しないため、分数になってしまうと急にどうしていいかわからなくなってしまっていました。)そこで、水平に考えるのではなく、垂直に考えることにしました。つまり、エレベーターで考えるということです。地上をプラス、地下をマイナスとして何階分昇るか降りるかというのを考えることで理解することができました。もちろん理解の仕方は色々あると思います。数直線で理解できる方もいらっしゃるかと思います。理解できなかった時に、いろんな切り口から考えることで理解できることがあるということを学びました。それは、理解するだけではなく、他の人に教える際にも大事なポイントであると思います。塾で働いていた時に、Aというやり方で生徒が理解できなかった時に、Bという別のやり方で説明すると理解してくれるという場合がありました。
中学生・高校生
中学生、高校生になっても数学が好きであることは変わりませんでした。さらに、私の中学・高校では数学に力を入れていたので、宿題として数学にふれる機会が多く、数学がさらに好きになりましたし、成績自体も5教科の中で断トツよかったです。数学が好き、得意という状態がそのまま大学受験まで続き、数学を得点源として受験に臨むことができました。
数学を得意とし続けることができたのは、間違いなく学校で大量の宿題が出されていたからと考えますが、出されていた宿題は1つの問題集をただひたすら繰り返して何周も解くというものでした。色んな問題集に手をつけるのではなく、1つの問題集に載っている問題をできるようになるまで何周もやる方が定着率は高いと思います。実際にこれも塾で教えていた生徒に何周もやってくるように宿題をだしたところ、すぐに単元を理解することができ、いままで定期テストで60点前後しかとれなかった生徒が100点をとることができて生徒の自信につなげることができました。さらに、忘却率も低く定着度が高い状態が続きました。これは数学に限らず他の教科でも大事なことだと思います。
以上をまとめると、
・自然に算数、数学に触れられるような環境だった
・概念の理解を大切にしていた(マイナスの計算をする際には「いくつ分は引けるけどもあといくつ分足りない」を考える)
・小さいころから百マス計算などで計算力の向上、計算スピードの上昇をしていた
・多くの問題に触れてわからないところは聞いて1つずつ解決させていく
・理解できなかった時に、いろんな切り口から考えることで理解できることがある
・1つの問題集に載っている問題をできるようになるまで何周もやる方が定着率は高い
となります。これまでの算数との関わり方で学んだことで、以上のことから算数、数学が好きになり、得意になったのではないかと思います。
現在、算数とはどのような関わり方をしているか
大学では、数学を専門としてはいなくて化学を専攻していました。化学を勉強する際にも数学の知識は必要となるので数学と触れるという環境はいまでも変わっていないと思います。大学1年のころは数学の授業もありました。また、塾で算数や数学を教えていました。あとは、このmath channelで関わっているぐらいです。math channelに入って算数や数学に触れる機会がさらに増えたと思います。
なぜmath channelに関わりたいと思ったか
算数・数学が好きで、好きや得意分野を活かせると思ったからです。あとは、教育系に興味があり、学校教育のサポートとなることがしたいと思っていました。実際に物を用いて楽しみながら体験してもらうという機会は他にはなく、面白そうだなと思い関わりました。
stay home中におすすめの算数の本や算数パズル
算数パズル
色々ありますが、先ほど上で話した算数パズルはオススメします。写真をここでも載せます。(以下、図中の番号と文章の番号は対応しています。)
①:一番大きいピースである象を下の出口から出すというパズルです。それぞれピースの大きさが異なっているため、一番大きいピースを下の出口から出すのは、頭を使わないとできません。小さい頃は苦戦しました。1人で遊ぶゲームです。
②:2人で遊ぶゲームです。五目並べのような感じです。五目並べは水平ですが、このゲームは垂直方向のゲームです。交互に上から持ち駒をいれていき、5つそろったら勝ちです。子供から大人まで楽しめます。勝つ方法を研究してもいいかも?
③:立体パズルです。色々な形のパズルを立体的に組み立てて立方体にします。私的にはこれがとても苦手でした。立体把握力が鍛えられると思います。
④⑥:⑥はタングラムというもので、これらの図形の一部や全部を使って色んな形をつくるというものです。④も似たようなことを行うものだったと記憶しています。これは、math channelでも講座を行っており、必死に取り組んでくれていました。つくる形の中には、大人でも難しいものがあります。
⑤:明治チョコレートパズルです。
色々なチョコレートの形のピースがあって、それを組み合わせて長方形にするパズルです。ピースが裏表あるのでどの形でいれていくか相当考えさせられます。難易度が3つあり、写真に載っているのはピュア(甘め)という中級レベルのものです。ピュアといっても全然簡単ではないです…大人でも苦戦します。一番簡単なのはホワイトチョコ、一番難しいのはビターです。ピュアレベルは解答が2000通り近くあります。これだけあってもなかなか出来ません…。一方、ビターレベルは答えが1通りしかありません…!ぜひ自信ある方は体験してみてもいいかもです。お子様向けでしたら、ピュアかホワイトチョコレートをおすすめします。これは私の中で一番のおすすめです。
URLはこちらです→https://www.hanayamatoys.co.jp/product/category/puzzle/meiji.html
Amazon等でも購入できます。詳しくは「明治チョコレートパズル」と検索するとより詳細の情報が出てくると思います。
あとは、math channelが出しているkukupon!がおすすめです。
カードには九九が書いてあって、トランプのように遊ぶことで九九が覚えられるというすごいものです。九九を覚えている子でも十分に楽しめるゲームです。デザインも非常にかわいくて、老若男女楽しめます。非常に人気のゲームです。(という宣伝)
URL:https://minne.com/items/13917820
算数の本
①「算法少女」
江戸時代の和算についての本で小学生でも楽しんで読めると思います。算数好きな人も嫌いな人も楽しめます。
②数の悪魔
算数・数学について物語のように楽しめる本です。もうよんでいらっしゃる方も多いかと思います。
③かずそろえ計算カードパズル
math channel代表の横山明日希さんがかいた本です。右の写真のような感じで、0~9の数字を1つずつつかって式を完成させるというパズルです。瞬時に頭の中で多くの計算を行うため、計算力の向上や計算スピードの向上が期待できます。私の先ほどの算数との関わり方の部分でも、計算力の向上や計算スピードの向上を小さいうちから行っていたといいましたが、この本はそれが十分に行える本です。私自身も作成に協力しました。
URL: https://amzn.to/31j2o9M
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
ぜひご参考になればと思います!
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