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【stay home企画!vol.003】算数との関わり方(とめくん)

はじめに

こんにちは。math channelでワークショップ講師&教務を担当しているぬまちゃんです。皆様いかがお過ごしでしょうか?

現在math channelでは新型コロナウイルスによりオフラインによる講座が実施できていない状況です。子供たちは学校がなくなり、家にいる時間が多い現状です。そこで、このstay home期間だからこそできることとして、算数好きが多いmath channelメンバーがそれぞれ小さいころからどのように算数と触れて育ってきたのかについて紹介したいと思います。また、おうちでできる算数遊びなども紹介し、家でも算数を楽しんでもらいたいと思います。

3回目となる今回は、ワークショップ講師として活躍中の「とめくん」が算数とどう関わっているのか紹介します。とめくんの小さなころの算数との関わり方がよくわかる内容になっています。ぜひご覧ください!

自己紹介画像1

名前 :大留 立慈(おおとめ りゅうじ)
あだな:とめくん
math channel内での担当:ワークショップ講師
お仕事: 中高で数学の先生をしています。
好きなこと:頭をつかうゲーム、体を動かすゲーム、お絵かき

こんにちは!math channelでワークショップ講師を担当している 大留 立慈(おおとめ りゅうじ)といいます。今回はわたしがどのように算数、数学と付き合ってきたかについて紹介したいと思います。小さいころを振り返るなんて久しぶりです(笑)


算数とのかかわり方

幼稚園のとき
このころは遊んでいた記憶しかありませんが大きなブロックを使って道を作ってその上を歩くということにはまっていたことがあります。子供ながらいろいろ考えていて、三角のブロックに細長い直方体のブロックをのせてシーソーのギミックを作っていました。
低い側から高い側に行くときにガクンと下がるのが楽しかったです。画像2親がテレビゲームをするところをずっと見ていたので数字には触れあっていましたね。桁の大きいものもたくさんありましたしそこで数量感覚みたいなものが養われていたのかもしれません。

小学生の時 低学年
私は3人兄弟の一番下だったので兄、姉の教材が家にありました。それらを使って九九を覚えたのはいい思い出です。単純に、すごいねって言ってもらいたかっただけなので九九の意味はたいして分かっていなかったのですが(笑)ほかにも組み立てられる棒で立方体をくみ上げたりもしていましたね。ここでもゲームが功を奏していたのか算数に苦手意識はありませんでした。

小学生の時 中学年
円をコンパス使わずに描いてみようという授業で、中心から同じ距離の点を取ればとるほどきれいな円に近づくだろうということを自然と思いついていました。それを実行したら結局クラスで一番きれいな円を描いた人に選ばれたことを覚えています。今思えば、わたしはいろいろなキャラクターを模写することが好きだったので対象をじっくり見る、特徴を捉えるということに慣れていたのだと思います。これは先の話なのですが、中学生になって様々な立体を描く際も上手にかけていたほうだと思います。絵を描くのは意外とおすすめです。
また、このあたりから本当にわずかなお金をどのように使うかというところで計算力や組み合わせなどをずっと考えていたかなと思いますし、できるだけ遊びたいけど門限があるからぎりぎり間に合うようにということで時間にはずいぶん神経を尖らせていました。このあたりから漫画をひたすら読む時期に入ってもきます。いろいろなことを漫画から学びましたね。(歴史漫画などの類は一切読まなかったですけど。(笑))

小学生の時 高学年
躓きかはわかりませんが、ある数に0.6などをかけたら積が元の数より小さくなることに急にあれ?となりました。もちろん計算の仕方はわかっていたのですが、かけているのにどうして小さくなるんだ?おかしくないか?と疑問に思いました。そこでしばらく考えて1より小さいものをかけているからだと分かったのですが、その時に掛け算は増えるものではなく縮尺を変えるものだったんだと腑に落ちました。そこで比の感覚が再整理されたのかもしれませんし、何より機械的にやり方を知っているものに疑問を持つということへの萌芽だったのかもしれません。
このあたりからレイトン教授シリーズにはまりだします。粘り強く考える力であったり、発想の転換をする、思考の枠を外す、様々な場合の数を考えるなどの経験を多く得られたのが知らないうちに生きていたのをすごく感じています。

中学受検時
このときに算数を好きと認識するに至る決定的な出来事が起こりました。受験をする際の志望動機書を書く時です。たいした志望動機も持っていなかった私は何としても動機をでっちあげる必要に駆られたのです。そこで、よく知らないけれどどうやら受験校が数学に力をいれているだというふんわりした情報をもとに、わたしは算数が好きで得意なので、と書くことに決めました。(その時は算数が特に好きということもなく、他の教科も満遍なく好きでした。)そうして、嘘でも言語化することで自分は算数が好きなんだと思い込むようになり、そこから算数・数学が好きになる人生が始まりました。

中高生の時
中一の中頃、宿題であった問題集について数学の先生が先に進んでいいよといったことをきっかけに問題集の問題をひたすら先に進める生活が幕を開けました。教科書を写して予習をし問題を解き、そして問題集を進めるという自分との戦いを続けていった結果数学力が物凄く伸びました。というのも、解説がくばられていなかったのでわからない問題にぶつかったとき、わからないまま先に進みたくないけれど周りの人に質問しても話が通じず、自分で考え抜くしかなかったのです。先生に質問をしてもパッとこたえられるようなものでなく後回しにされた挙句忘れられるということが繰り返されていました。
また、数学だけでなく他の教科にもいい影響が出ていました。なぜかというと、単純にテスト前の試験勉強の時間を他の教科に回すことができたからです。ほかの人が数学の宿題の問題集にひぃひぃ言っているときに綽綽と他教科の勉強をできていました。
生活のウエイトを数学が大きく占めていった結果大学受験も数学を武器に臨み、間違って数学科に入ることになりました。

まとめてみると、人から言われてではなく自分の意志で始めたことがたまたま?算数、数学に生かされたのだと思います。性格的に、環境的に一つのものをやりこむことができていたのが大きいのだろうと思いますね。

現在、算数とどのような関わり方をしているか

現在を大学入学からこの瞬間までと広く取りますね。教員を志望し教育学部の数学科にはいったので大学では数学ばかりをしていましたが、大学の数学の授業だけでは話の全体像が見えず苦心しました。アルバイトとして小学生に中学受験算数を教えるようになり初めて中受算数に触れました。小学生たちは計算を練習すればするほど早く正確にできるようになっていき、大人より計算力があるなんてことがざらにあるのを間近に感じました。

なぜmath channelにかかわりたいと思ったか

何か新しいことがしたい、塾などよりも広い範囲の人たちに向けた活動をしたいということを常々思っていたところに募集があり一念発起で応募しました。算数、数学を楽しみたい、楽しさを広めたいという思いも持っていたので迷いはあまりなかったです。

Stay home中におすすめの算数パズルや本

パズルではなくゲームなのですが、
マインスイーパー、ピクロス、数独、橋を架けろ、ぬりかべなどはオススメです。論理性や、試行錯誤の訓練にもなりますし、頭の回転も速くなります。

本であれば、算数というよりは論理になるのですが、
「13歳からの論理トレーニング」小野田 博一 著 がおすすめです。画像2低学年の子には少し難しいところもあるかもしれませんが高学年の子であれば十分読めます。小野田 博一 さんは子供用の論理トレーニングの本を数多く執筆しておられ、どれも読みやすいものです。ぜひ、この本以外のものも読んでもらえるといいと思います。

その他

わたしが算数・数学が好きでいられるのは、算数・数学がとてつもなく奥深いものだからだと思います。学問的深さ、生活への利用・応用の幅の広さ、娯楽としての一面などいまでも知らないことはたくさんありますし、その分だけ楽しむ余地も残っています。
こうして考えてみると算数・数学の根幹は「ルールがはっきりしていること」なんだろうと思いますね。
算数をするにあたって、簡単なことだけでなく難しいことわからないこともたくさん出てくるでしょうが、できるようになった時の爽快感を大きくするためのスパイスだと思って楽しんでください!

長々とお読みいただきありがとうございました。

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