たんいの探検家になろう!(2018/06開催)レポート!

6月17日(日)に、渋谷にあるみらいごとラボさんにて、 math channel算数ワークショップ「かず・かたち・たんい はかせになろう~第3弾:たんいの探検家になろう!~」を開催いたしました! 第1回、第2回と開催してきたこのワークショップももう最終回。

大人でもなかなか感覚は身につきづらいですが、算数学習の上でかなり重要な学びである「単位」について、小さいときから学ばせたいとのお声が多くありましたことから開催させていただいた今回のワークショップ。今回も、当日の模様をレポートいたします!

■「たんいの探検家になろう!」実施内容のご紹介


①「ながさ」であそぼう!


まずは、メートルやセンチメートルが「長さ」を測るのに便利であることを理解してもらうために、「ながさ」で遊んでもらいました! 身長が明らかに違った人の中で身長を比べるならば、誰が一番身長が高いかわかりますが、似たような身長の人同士の中で身長を比べるとなると、見た目では判断できなくなってしまいます。 似たような身長の人同士で身長を比べるときはどうすればいいでしょう?背中合わせで身長を比べるのもいいですが、身体測定で使われている身長計を使うことで、一人一人の身長が「センチメートル」という単位で数字としてあらわすことができるので、正確に「ながさ」を比べることが出来ます。 このことを知ってもらった上で、実際に自分の感覚だけで「1メートル」を紙テープで予想してもらいました!

「1メートル」より短くなってしまったり、長くなってしまったりしている子もいましたが、お兄さんよりも正確に「1メートル」を予想できている子もいました! 「1メートル」の感覚をつかむことで、身の回りのものの長さがどれぐらいなのか簡単に想像することができるようになります。

②単位のれきし

次に、「長さ」を測るのに使われているメートルやセンチメートルがどのようにできたのか知ってもらうために、単位の歴史を学びました! 昔の人は、からだを用いて長さを測っており、「キュービット」や「尺」、「フィート」などが使われていたことを知ってもらったあと、実際に、おいてあった青いマットの横の長さを「尺」を使って測ってもらいました。 青いマットの長さは同じですが、5尺の子もいれば13尺の子もいて(?!)、みんな一人一人違った答えが出てきてしまいました。

このように、からだで長さを決めると基準が違ってきてしまいとても不便なので、王様のからだを基準に単位をつくり、さらに世界共通で同じ基準を設けるためにフランスが共通の単位「メートル」をつくったことを知ってもらいました。

今では世界基準となっているこの「1メートル」を教室内から探してもらうと、ホワイトボードの高さや、三脚の高さ、壁のタイルの大きさなどいろいろなものが見つかり、これらのものは誰もが「1メートル」という共通の認識ができていました! そして、からだの長さを用いた「キュービット」や「尺」の長さがいくつなのか測ってメモしてもらったことでメジャーがなくても身の回りのものの長さがわかるようになります。 おうちに帰ってから身の回りのものの長さを測ってもらうことで単位についての興味を引いてくれると思います。

③「じかん」をはかろう!

長さを測る「メートル」や「センチメートル」のほかにも、単位があることを知ってもらうために「じかん」を題材に単位の理解を深めてもらいました!

じかんは、日が昇ってから1周して日が昇るまでの時間を小分けしたのがはじまりであり、日を24等分したものを「時間」、「時間」を60にわけたものを「分」、「分」を60にわけたものを「秒」としたことを学んでもらったあと、先生がストップウォッチではかってもらった時間が何秒なのか当ててもらいました。すでに時間のイメージがついているのか、3問とも全問正解している子も!

そしてさいごに、実際にストップウォッチを使って、自分自身で心の中で測った「10秒」は実際には何秒になるのか測ってもらいました。 それまで賑やかだった子どもたちも、真剣に10秒の計測を繰り返し…、ちょうど10秒を測れた子たちはとてもうれしそうに(でも静かに)周りにアピール!

ピッタリと10秒測るのはとても難しいですが、時間をストップウォッチなしに正確に想像できるようになると、例えば、家から学校まで何分でいけるか正確にわかるようになり、時間に間に合うような生活が送れるようにもなりますし、苦手意識を持ちやすい「時間」の計算により親しみが持てるようになるはずです。

今日のワークショップはこれにて終了! あっという間の1時間でしたが、今回の学びなどを通して「たんい」のイメージをつけて、養っていくことで、「長さ」や「時間」の学習に対する理解を深め、また親しみを感じ学びに取り組みやすくなるうえ、将来的に扱うこととなる「かさ」や「体積」の単元でも、基礎力を養うことができると期待できます。

■保護者様からのご反響

・1メートルを実際に紙を切ってみることは実体験で共有できてよかったです。(5歳男子・お母様)

・まだ小1で単位というものをわかっていなかったと思うので、単位を考える良いきっかけになったと思います。(小学校1年生女子・お父様)

・まだ、単位についてあまり認識していない年なので、興味を持つきっかけになったと思います。(5歳男子・お父様)

「長さ」など単位の感覚を実体験で共有できるといった”体験できる”ワークショップという点や、「単位」についてまずは”親しみを持つ”という段階のお子様がたの興味関心を喚起できる、といった点にご評価をいただきました。ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!

■今後のスケジュール

今後のワークショップ開催予定は、コチラのページにて随時更新中です!是非チェックしてみて下さい。

http://mathchannel.jp/news/workshop_04

■今後のスケジュール~サマースクール@みラボ やります!~

いよいよ夏休み突入、ワークショップも盛りだくさん! 今回レポートしたワークショップの開催場所、渋谷の「みらいごとラボ」さんでは、小学校低学年のお子様向けにサマースクールを開催することが決定いたしました!

テーマは「”算数の目”で世界を見てみよう!」

“算数の目”とは、算数で大切な「数やものの大きさなどの数量感覚」「思考力・表現力」に繋がる「物事を捉える力」や「解き方を見抜く力」を「算数の目」と題しています。

小学校1・2年生の算数の授業では、「計算」がどうしても中心になりがちですが、この夏休みに「算数の目」を学ぶ機会に触れてみませんか?

こちらに最新情報を記載いたします。ぜひご参加くださいませ。

【サマースクール体験】”算数の目”で世界を見てみよう!〜身近に潜む算数のヒミツ〜(一日完結講座)

日時:7月22日(日) 10時~11時

対象年齢:小学1・2年生推奨

料金:3,500円

お申込み・詳細は:http://mathchannel20180722am.peatix.com

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