数学科大学院生の院試の記憶 その1
こんにちは!
数学科大学院生のジャガイモ小僧です!
最近暑くなってきましたね〜
このジメジメした暑さで思い出すのはやっぱり院試のこと!
自分の専攻をどうしようか迷ってるうちに自分の大学の院試が終わってしまったんですよね、、、
でも!!
なんとか自分のやりたいことを見つけ、縁があって大学院に進学することができました!
そんな私の経験が少しでもみなさんの参考になればと思っています!!なので今回の記事は大学院進学を考えている学部生向けということになります。
その1では学部3 年の秋から冬にかけての経験を踏まえて今思っていることを綴ります。
1.1 そろそろ大学院意識しないとなぁ…
大学3年の秋ごろ博士課程の先輩たちの座談会があったんですよね。なんとな〜く参加してみたんですけど、あれ?そろそろ院試まで一年きってるしちゃんと進路のこと考えないとやばくないか?ってことに気づいちゃいました笑
ところが!!
当時、具体的にどんなことを研究していきたいかなんてビジョンは全然ないんですよね、、、(これが数多の問題を引き起こします笑笑)
周りの友達と話してみても進路については悩んでいたらしく、私はこのときは特別何も気にしていませんでした笑笑
1.2 学部3年でやっていたこと
このころ可換環論に熱中していました!
可換環論っていうのは名前の通り可換環について論じる分野なんですね(説明になっていない笑笑)
代数系の人たちには馴染み深いと思いますが通称アティマクと言われる本があるんですよね、
この本がまた厄介で、、、、
大事な定理がほとんど演習問題に投げられてるわけです笑笑
当時の私は理論を身につけることが目標になっていて、200問以上ある問題をぜーーーんぶ解きました笑笑
ところがですね、今振り返ってみるとタイパが悪かったな〜っと思うわけです、、、
なぜかというと、、、、、
理論を学ぶことに主眼が置かれてしまい、それがどういうところに繋がっているのかとういうところを完全に見失ってしまったからです、、、(4年生になって初めて可換環論の効力を実感しました!)
なのでみなさん!!!!!!
闇雲に勉強せずに、ちょっと背伸びして、学びたい理論がどういうところに使われているのかを調べてみてください!!
ただ、仮定されている前提知識がないまま文献を調べるっていうのはなかなか骨が折れますよね、
そんなときは、具体的な問題を設定してそこに向かって最短距離で勉強して見てください!!
例えば、、、位相幾何だったら
$${\mathbb{R}^n}$$と$${\mathbb{R}^m}$$が位相同型ならば$${m=n}$$か?
という具合です!!
そうすることで、一つ一つの命題の主張が生き生きと体に染み付くでしょう!!
1.3 武器を作るべし!
周りにはものすごいいろんな知識があって、たくさんの本を読んでいる人がいて焦りを覚えることも少なくないと思います。でもそんなことは気にしないでください。ただ一つだけ、
一冊の本を穴が開くほど読み込んでみてください!!
そしてその本に書いてあったことを自分の武器にしてください!!そうすれば、その武器を中心としてある程度勉強の方向性が決まったり、他の分野も段々と吸収しやすくなっていくと思います!!
実際、私も可換環論が礎となって色々勉強してみて今の専攻に落ち着いています!!
周りの友達でも、何か興味を持ってしっかりと本を読み込んでいた人は数学をふか〜〜く考える能力に長けていたと思います(これは知識よりも大事な力かも知れません)。
1.4 さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
学部の頃にこうすればよかったな〜となんとなく思っていることを書いただけですので、あまり鵜呑みにはしないでください笑
ただ、ちょっとでも参考になれば嬉しいです!
続く…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?