【日記】結局Krevaはカッコいい
クレバさんの一番好きなパンチラインは
「 分かってるふりして大したことないやつらとしっかり相対している 」
という、かの名曲「 I REP 」の一節。
このパンチラインを吐けるのは、やっぱりクレバさんしかいないと思いますし、この「 分かったふりして 」いるやつが本当にメンドクサイということも大分、分かるようになってきました。
今、札幌駅にて次の仕事までのお時間で1時間あるので、思うことを書き上げていこうと思います!
「 分かってるふりしてたいしたことないやつら 」とは
ありがたいことに、経営者さんとお話をさせていただく機会が多いお仕事につかせてもらっておりまして、「 すげえ人 」と「 まあ、普通な人 」と「 ダサい人 」に会える機会が人よりも多い気がします。
そういう経験の中で面白いことに「 一番上のレベルの人 」と「 一番下のレベルの人 」は、全く話を遮ることなく聞いてくださるのに対して「 中間層の普通な人 」は必ずと言っていいほど話に突っかかってきます。
今までは僕は、内田樹さんの理論を踏襲して「 本物の教養人 」「 プチブル 」「 社会的な流動性がない人 」という3段階で分けて考えておりました。
分かりやすく言うと
①上流階級:元から家が金持ちで品格があり知的教養レベルが高い
②プチブル:成金で教養は高いつもりでも品格が追い付いていない
③その他大勢:努力自体がもう「 ださい 」って認識の人
の3段階に分かれていて、このプチブル層が「 分かっているふりして大したことない奴ら 」という認識でした。
まあ、多分これはこれで合っているのですが、なかなか人様への説明で分かってもらいにくいです。
ということで、どうにかして簡単に分類しつつも人に説明して納得してもらえるのかを考えた結果、ようやく結論に至りました。
たぶん、これが正解でです。
自己認識のレベルが高いことは喜ばしいことですが、それに実力が追い付いてないとあかんよねって話です。
ダニングクルーガー的な感じでいくと、やっぱり初めは知識が増えてくるので「 出来る!出来るぞ~ 」みたいな感じで「 俺すげえや! 」という無敵感覚を手に入れてしまうがために、自分は上位に属している感覚を得てしまいます。
ですが、本当に実力をつけてくると「 センスの壁 」とか「 本当に実力者 」とか「 見下していたけど、自分のレベルをとうの昔に経験してはるかな高みに居る人 」みたいなインパクトを経験してどんどん自分は下位層に属していると認識していきます。
ごくごく稀に「 自分は天才である 」ということを自覚出来てしまう猛者もいるので「 自己認識でもトップ 」「 実力でもトップ 」というのはありますが、ほとんどここには属していない場合の方が多いです。
というわけで、一番初めにかいた「 話をさえぎってくるか来ないか 」で行くと「 自己認識で自分は下位層 」と思っている方は遮らないし、「 自分は上位層 」と思っている方は遮ってくる。
という非常に簡単な割り切りが出来るようになりました。
この「 分かっているふりしているひと 」に対しての説明で毎回腹立たしいことが多かったのですが、最近はむしろ「 あるある 」を感じれてきて楽しくなっております。
特徴としてあげられるのが
◆自分より知識がない人をめちゃくちゃ馬鹿にする
◆自分が知っていることは普通は全員知っていると思っている
◆自分が初めて触れる知識は「 最新 」であると思い込んでいる
◆自分が知らない知識を周りがしっていると「 国や会社・学校の教育制度 」のせいにする
◆業界トップの人のことを基本「 見せかけだけ 」と馬鹿にする
などなどがあげられます。
もう、しっかりここに落ち着くので、「 進研ゼミでみたことある~!!! 」くらいの気持ちで見ております。
「 必殺!重箱の隅をつつく! 」を行って、「 かなり本質ついたったわ 」ってドヤ顔をされるので、最近はひたすらに褒める技術が上がりました。
「 そんなところまで、気が付かれるとはさすがですね~ 」という言葉が流暢に出てくるようになるまで反復練習をさせていただけたことに感謝感謝って感じがします。
でも、どこまで行っても自分もこういう文章を書いちゃうくらいなので、結局「 分かっているふり 」しているサイドの人間ではあります。
後天的に「 俺を倒せるのは俺だけ 」の状態になるには
でも、可能であれば「 上位 」に上がりたいですし、「 上位 」にいる実感が欲しいです。
ただ、やっぱり上位層の人間って「 努力 」で上位にたどり着いた人っていないイメージではあります。
どういうことかというと「 好き 」でやっていたら、「 気が付けば 」上位層のレベルに到達しているって感じです。
「 上位層を目指そう!!! 」という意識でいる限り目的が、その分野自体を「 手段 」としかとらえていないので、一生「 それ自体に対して熱中・熱狂 」している人には勝てないですね。
で、面白いことに本当の上位層の方々はある時急に「 あれ、自分が一番上位層じゃね? 」ってことに気が付きます。
自分がやっていることに関して、オタクのごとく調べまくっているので「 先行している事例がない 」ということも調べつくしてしまっているからです。
だからこそ「 俺って上位層だぜ!? 」ってスタンスってよりも「 結局上位層になってしまった。。。 」という諦めの境地に似たような感覚で自覚をされていることが多いように思います。
アインシュタインが皮肉屋だったとか、世紀の天才方がこぞって皮肉を言ってしまうのにもこういう「 諦め 」に近い思いがあったんだと思います。
クレバさんがケンシンさんと闘ったときも「 クレバさんを倒すぞ! 」って意識でやってしまっていて「 ヒップホップ好き 」といういつものスタンスで出来てなかったので「 相手がいないみたい。あたいが女ラッパー 」とかよくわからない変なラップに負けちゃったんだと思います。
それ自体で遊んでいる人には勝てないし、「 俺を倒せるのは俺だけだわ 」って諦めちゃっている感じが、本当にトップの悩みって感じもしますよね。
なんかこう「 上位層を目指せば目指すほど 」上位層レベルには到達しないけれども「 好きでやっていたら 」気が付けば上位層にいるってこの感じが、モテる人とモテない人の構図のように見えてしまい、少し悲しい気持ちです。
だから、結論としては「 その対象を好きになる 」ってことが一番の近道っていうか「 努力は熱中には勝てない 」という悲しい名言に尽きるのかなと感じます。
「 かつて天才だった俺たち 」に捧げるレクイエム
こういったことを考えていくと思い出す二つのことわざがあります。
◆下手の横好き
◆好きこそものの上手なれ
で、これの2つは相反するように見えますが、これは時系列の問題かなと思います。
アルキメデスと亀の問題でもよく議論されていた問題でもありますが、グラフにしてしまえば一瞬で分かる問題です。
ご存知だと思いますが、とりあず超絶簡単な説明だけをすると
アルキメデスと亀は、「 超絶足の速いアルキメデス 」と「 すこぶる遅い亀 」を使ったロジックのいたずらでして
①亀より数m後ろにアルキメデスを立たせる
②亀もアルキメデスも同時に同じ方向に走らせ始める
③アルキメデスが「 亀が最初にいた位置 」にたどり着く時には亀はそれよりも前に進んでいる
④『 アルキメデスが「 亀が最初にいた位置 」にたどり着いた際に亀がいた位置 』に、アルキメデスがたどり着く時には、亀はそれよりも前に進んでいる
・・・・・・・・
という、無限にアルキメデスは亀にたどり着かないのでしたって話です。
これのロジックはすごく面白いのですが、グラフに書けば一瞬で分かります。いずれ追い付く瞬間は来ます。
で、これを上記のことわざに当てはめると
①取り組み始めた時期:下手の横好き
②かなり上達してきた時期:好きこそものの上手なれ
って感じですね。
基本的には「 下手の横好き 」の時期は長くなるはずです。なぜなら「 好きでやっている 」のであって「 早く上達したい! 」って思ってやっていないので、最短の努力で成果を出そうとしている訳ではないからです。
こういう「 好き 」だけでやっている場合には、めちゃくちゃ回り道をしているので全く持って厚みが違います。なので、一見上達には関係なさそうなところまで分かっているので、後々そういった部分で差がついていき、圧倒的な結果を出すことになります。
「 かつてクレバだった俺たち 」代表のR-指定のパンチラインである「 頭が悪いとか思わなければ、きっとフェルマーの定理すら解けた 」ってのは本当にその通りだなと思います。
教育体制が悪いとか言われればそれまでなのですが、どれだけ周りに何を言われようと「 好き 」を「 好き 」のまま続けていくってことも、ある意味では天才で居続けるために必要な事なのかもしれないですね。
大変なことに、得てして凡人しか周りにいない状態が多いですので「 天才 」ってのは孤独なものなのかもしれません。
「 1000% 」努力したって変えられないこともある
いざ、天才であり続けるために好きなことを好きなだけやるってのがベターな生き方であるような感じもしてきましたが、よくある問題の「 好きだけど飽きてきた 」という感覚について。
やっぱり好きであるとやってしまうこととしては、とことんそれを突き詰めていくので、インプット出来る情報をすぐに網羅してしまうことがあげられます。
その後新しいアウトプットが出来ない分、徐々に飽きていってしまうということがあります。
単純に「 インプット量 > アウトプット量 」という世の真理がありますので、インプットが減ればアウトプットは減ります。
ここで飽きる要因はインプット不足であることが分かれば対策がしようがあるのですが、結構あるのが理由が明確につかめず「 熱が冷めた 」と勝手に誤解して辞めてしまうこともあります。
すげえもったいないなと思うのですが、本人からしたら「 熱が冷めている 」というのも事実ですし、インプット出来るように見えるのも少なく見えるのも事実です。
こういう時に努力をしてしまうと、いっきに熱が冷めるのが加速してしまうので、ベターな選択肢としては「 初心者に向けてのアウトプット 」をしていくことがお勧めです。
人に体系立ててお伝えするということを続けていくと、気が付くと「 あ、ここをもっと調べたいんだった 」とか「 これってもう少し深堀り出来るかも 」とか「 やっぱり自分はこれが好きだわ 」ということが自覚が出来るようになります。
そして、それらをやっていることで、本当に自分の好きなことを好きな人も現れて「 オタク仲間 」が手に入ります。オタク仲間が手に入るメリットとしては「 同じものを好きだけど、自分以外の視点を持っている人に出会える 」ということで、それによってまた世界が広がります。
軽い気持ちで初めて見ることが一番大事なことで「 1000% 」の努力をしてしまうと、そこで最大瞬間風速を出すことはできますが、そこで燃え尽きます。
結局弱火でじっくり火を入れることが一番良い状態を保つことが出来るんだと思います。
「 OK 余裕 」と言い続けていくために
書き続けてきて思いましたが、「 努力をしていこう 」って思っている時点で、まず負け確定って感じが凄い悲しい結論です。
でも、まあ何であったにしろ「 始めた瞬間 」ではそれ自体が凄く好きだったと思います。
それを「 他人にとやかく言われない状態 」で好きなだけ好きなことをしていくことが一番大事なんだなと思います。
でも、社会人になってしまうと、「 出来る風 」の「 自称エキスパート 」が「 あ~、過去にそれやったけど、無駄だったよ 」って良く分からないイキリをぶちかましてきます。
そんな相手に向けて「 それはお前の実力がしょぼいからな! 」って思ってやり続けるストロングスタイルを身に着けるべきなのかもしれません。
やりたいことをやっていて誰にも何も変な注意とかを受けない「 敵がいない国 」で過ごせてればいいですけど、やっぱり何を言われても、「 オッケー、余裕。未来は俺らの手の中に! 」ってマインドで生きていくべきなのかもしれません。
クレバさんに関して書いていたのに、THA BLUE HERBで締めちゃうあたり、北海道のカフェで書いている感じが出てていい感じです。
こういい文章を書き続けていくのにも、一回も指が止まらないで書き上げられているので、見切り発車でもなんとかなる「 神の領域 」感を感じますね。実は結構ヒップホップが好きなんだなと思いました(笑)