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いよいよ出版クラファン始まりました!編集者西山雅子さんと著者のなべゆきが対談して本をご紹介します

こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」マタニティリープです。本日から「ママの人生が変わるマジックワード#マタニティーリープ〜コーチと歩むライフデザインブック(仮)」の出版に向けたクラウドファンディングがスタートしました!どうぞご支援、応援、それからSNSの投稿のシェアなどよろしくお願いします。

前回のクラファン特大号から引き続き、この本がどんな本なのかをご紹介する企画として、編集を担当して下さっている西山雅子さんをご紹介します。また、マタニティリープの言い出しっぺ、なべゆき こと 渡辺有貴との対談を記事にしました。この本に期待してくださっている方も多いと感じているので、西山さんとの対話のなかで、この本の特徴もあわせてお伝えしています。これまで数々の出版企画を手がけてきた西山さんとマタニティリープの掛け算です。

自身が運営する「月とコンパス」より刊行された絵本を前に

なべゆき:まずは、西山さんご自身やお仕事についてお聞かせください。

西山:ふだんはフリーランスで絵本や児童書の編集をしています。一方で働きかたについてのインタビュー単行本を手がけたり、「月とコンパス」というひとり出版社を運営したりもしています。ですので「生き方・働き方」は、私のなかでのもうひとつの大きなテーマなんです。

なべゆき:なるほど。それが今回、この本の編集を引き受けてくださった理由にもつながっているんですね。

西山:はい、そうです。今、時代が大きく動いているのを感じます。働き方や生き方の価値観、女性の社会での在り方もそうです。みんながこれまで、なんとなく引っかかっていたことが、一気に表に噴き出してきているというか。私自身は妊娠・出産を経験してないのですが、そうした時代の潮目に、これからのお母さん世代が、どんな生き方を志向していくのか、とても興味があります。まさにその関心事のど真ん中にいるみなさんと、一緒に本を作りながら対話ができたらおもしろそうだと思ったんです。

なべゆき:そして、対話してみていかがでしたか?(笑)

西山:とても刺激を受けています。児童書の職場は女性が多く、私も会社員時代は、産休・育休をとる同僚に代わって現場を支える立場にありました。復帰した同僚たちの大変そうな姿も見てきましたし、仕事にブランクがあくことに焦りを感じる作家さんから相談を受けることも少なからずあって。児童書の現場にとって、出産や子育ての経験があることはプラスになることばかりです。プライベートだけでなく仕事の上でも喜ばしいことなのに、当の本人は、なかなかそんな心の余裕がもてなかったりもする。そんなとき、こんな本が手元にあるとよかったかもしれないなと思います。マタニティリープのような考え方に、励まされたりほっとしたりして、背中を押される人が増えたらいいなと。

なべゆき:私たちも、まわりの人に知ってもらいたい思いがはじまりでした。

西山:母親になった女性が、仕事とプライベート両方を大切にしながら、これからの自分のことも諦めないでやっていく。子育て中は、ただでさえタスクでいっぱいなのに、まったなしのことが次々とおこるわけですよね。どうやって健やかなバランスを見つけていくのか。私なんか自分のことだけなのに、いつも時間が足りないんですよ。なぜか(笑)。ですから、この本の仕事を通して、私もリープするエネルギーをいただきたい。なべゆきさんじゃないですが、一石二鳥をねらってます(笑)。

なべゆき:ぜひとも(笑)。本のなかで気になる項目はありましたか?

西山:この本の最初に、自分の時間やお金、興味関心に向けるエネルギーといったリソースを、何にどれくらい使っているか見直すエクササイズがありますよね。そうした見直しは、人生の転換期を迎えるだれもが取り組むといいんじゃないかと思います。一度でなく何度でも。

なべゆき:そうですね。ところで今回、4人のコーチが共同で執筆しているんですが、そういったところでご苦労はありましたか?

西山:正直、始まる前は、途中で頓挫するんだろうなぁと思ってました(笑)。執筆作業は自己主張の場ですから、ぶつかって最悪だれかが降りる、とか(笑)。実際、やってみると、そんな心配はひとつもなくて、みなさん着実に毎回、積み上げてこられた。初めての著書で、1枚の企画書からよくぞここまで。ちょっと驚いています。

なべゆき:そんなに、ユニークなケースなんですか?(笑)

西山:はい。もう離れ業に近いものがあると思います。たぶん、コーチングのプロのとしての意識が、共同執筆のなかで生かされているんだろうなと想像します。目標に対してできない理由を探すより、どうしたらできるのか現状を客観的にとらえ、対話を重ねながら一歩一歩、前へ進めていく。本のなかで読者に伝えようとする姿勢、そのままだと感じました。見事なチームワークです。

なべゆき:私は言い出しっぺなので、この本のコンセプトについてはかなり精通していると自負しています(笑)。そして、この本を作っていくプロセスを通じて、このコンセプトがみんなのものになった実感があります。マタニティリープの考え方や実践について深い洞察を得ることができたし、それぞれの表現があると感じました。活動に深まりを与えてくれた貴重な機会となり、西山さんにも感謝があります。

西山:本を仕事にしている側からすると、こうした活動の旗揚げとなる本に携われるのは、すごく幸せなことなんです。商業出版と違って、本を出すのが生業ではない方が、自分たちでお金を集めてまでして本を作り、多くの人に届けようとする時、そこには並々ならぬ、何か動機があるわけですよね。単に本を作ることだけではない、その人にとってのかけがえのない何かが。今回は特に、マタニティリープさんのこれからを照らす指針となる本でもあるので、責任とともにやりがいを感じています。

なべゆき:ありがとうございます。この本の編集にあたって、大事にしていることってどんなことでしょうか?

西山:マタニティーリープのみなさんと、直接、話しているときに感じる熱意や風通しのよい雰囲気を、いかに鮮度よく本に落としこめるか……ですね。親しみやすい語調のほか、たとえば、執筆者のプロフィールは本の最後に入れるのが定番ですが、この本では冒頭に4人の似顔絵つきで紹介しています。読み進むにつれて、4人それぞれが入れ替わり読者に語りかけ、励ましていく。実際にコーチと対話しているような臨場感や安心感を大切にしています。今回、アートディレクターにホリデー(堀出隼)さんをお迎えしたことも大きいですね。

なべゆき:はい。アートを感じます。ホリデーさんが描いてくれた似顔絵で、私たちコーチがいつも読者のみなさんの身近にいるように感じてもらえたらいいなと思います。全体のビジュアル面でも魅力的な本になりそうです。

西山:色使いなんかも素敵になりましたね。私の編集者仲間にマタニティの時期、頭がぼぉっとして急に本が読めなくなったという人がいました。「産後脳」と呼ばれ、記憶力や集中力が低下する症状だそうです。そういった点でも文字の大きさに配慮したり、マタニティ期の読者にとって、心地のいいデザインが大切に思います。男性でお父さんでもあるホリデーさんの視点は、本全体の構成でも気づきがありましたね。

なべゆき:はい。チームとして力を合わせ、思いをこめたこの本が立体的に醸し出されて読者の手元に届くのは嬉しいことです。マタニティリープは家族全体に変化をもたらしますから、お父さんにもぜひ、手にとってもらいたいですね。

西山:この本のねらいについて、ひとことでいうと、どうなるでしょう?

なべゆき:この本は問題解決に必要なものが書いてあるというのとはちょっと違うんです。むしろ、必要なものはあなたの中にある。そのことを実感できるような問いを伝えられたら、というのが私たちの願いです。

西山:問い続けるというスタンスは、とても大事ですね。自分にとって何がベストなのか、その問いにはきっと終わりはないけれど、そのぶん希望があるように思います。いくつもの答えがあるから。

なべゆき:そうなんです。例えば育児書である解決方法を提示されて、これが答えだ、これをやらなければ、となると、追い込まれて苦しい。

西山:たしかに。理想どおりにはできないと気づいたとき、自分に失望してしまいそうですね。話はちょっと変わりますが、私は大学時代、心理学を専攻していたんです。つい先日、恩師が番組で『思い出のマーニー』という児童書の解説をしていたんですが、そのなかで、体の成長はだんだん背が伸びたり、少しずつプラスになっていくのに対して、心の成長は一見マイナスの出来事、苦しみを伴うような経験がないとプラスに転じることはできない、といった話がありました。この本の冒頭にあった、“今抱える悩みそのものが、これからのあなたの成長のもと=「たね」になっていく”という話にもつながるような気がしました。

なべゆき:私たちが伝えたいのは、今思っていることは全てそのままでいいんだということです。そして口に出して語ると、それが夢になったり希望になったりする。それって、救いというか希望なんだと思います。こうできたらいいな、できるかもというきっかけから、波紋のようにその人のこころのなかに広がっていく希望。そこから可能性や選択肢が広がってくれるといいですね。また、この本を読むことで、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと思ってもらえたら成功なんじゃないかと思います。

西山:家族の問題も、家族間で話せばいいかというと、そうもいかなかったりしますものね。

なべゆき:今マタニティ期、子育て期の人へのインタビューをnoteの記事にしています。それが次の本になったらいいなと。みなさん、かなりつまびらかに話してくださっているので、読んでいただいて感心したり、自分と同じだと共感してもらえたら。孤独から一歩リープすることにつながりますから。

西山:コーチによるインタビュー本は、説得力がありますね。聞き手のプロですから。インタビューされる側の心が自然と開かれて、いい本になりそうです。

なべゆき:では、この本がうまくいって、その次には!

西山:ぜひ続編を作っていただければと思います。

なべゆき:ありがとうございました。

ということで、始まりましたクラウドファンディング。
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