マタニティリープマガジン vol.11 国際結婚、日米両方での子育て「仕事と家族のはざまで専業主婦から独立へ一歩踏みだす〜難しいからこそつらぬきたい〜」インタビュー 最終回
みなさん、こんにちは。「マタニティを飛躍の機会に」。マタニティリープです。このマガジンでは毎週木曜日にメインコンテンツとして、マタニティ期、子育て期の経験とリープについて伺ったインタビュー記事を連載しています。今回はマタニティリープの共同代表でもある安木千夏さんのインタビュー(最終回/全4回)です。読んでいただいて、共感したり、元気になったり、癒されたりと、みなさんの力となる記事になれたら嬉しいです。
▪️マタニティリープインタビュー 安木千夏さん
〜安木千夏さんのマタニティリープジャーニー〜(最終回/全4回)
現在、42歳の千夏さんには3人の子供がいる。長女が12歳、長男が10歳、次女が7歳、国際結婚をして、日本とアメリカでの子育て、専業主婦の時期を経て、自分の仕事と出会っていく千夏さんのマタニティリープの物語です。
第1回は直感でアメリカへ飛び込み、ご主人と出会い結婚に至るまでの話でした。
第2回はアメリカでの出産、初めての子育てのお話でした。
第3回は「これから私どうする?」から決意のお話でした。
最終回(←今ここ)人生の大革命、家族と仕事の間での葛藤とリープのお話です。
自分の中の何かに火が灯った
ーープログラムに参加してどうでしたか?
千夏 プログラムに参加してみると、外から見ると成功して何もかも上手くいっている様にしか見えないその人達にも葛藤や願いがあって、その中身は全然違うようで根源的には一緒だと感じました。じゃあ自分は何を選ぶの?どう生きるの?を突きつけられました。
同時に表面的な関わりではなく、リアルに人と本気で相対することでしか得られない関わりを通して、自分の中の何かに火が灯った、そんな気がしました。
そして周りの仲間がどんどん変化していく事にも驚きを覚えました。その時には上手く言葉にならなかったのですが、それぞれが本来の自分を取り戻していくプロセスに立ち合ったのだと今は思います。
プログラムリーダーの私たち参加者への関わり方の秘密はコーチングにあるに違いないと思い、その後、コーチングの道に足を踏み入れる事になるんです。
もう少し日本語を話せるようになってほしい
ーー思い切って飛び込んだ結果がその先につながっていったのですね。
そして、その後、日本に帰ってくるんですよね。
千夏 日本に帰ってきたのは4年前です。
コロナになる直前に帰ってきました。サンディエゴに行った時、3ヶ月したら、子供たちがあまり日本語を話さなくなったのです。日本にいたときは、幼稚園では日本語、家では英語でしたが、アメリカに行くと、家でも学校・幼稚園でも英語。日本語で話そう、と言ってもすぐに英語に戻ってしまうみたいなことになったんです。
サンディエゴに暮らして2年経ち、以前通った幼稚園のことを思い出し、あんなに良い幼稚園なかったねというのと、もう少し子供たちが日本語話せるようになって欲しいね、ということで日本に戻ることにしました。
ーー戻ってきてどうでしたか?
千夏 とてもよかったです。ずっとここにいたいという感じ。でも子供たちが高校とか、中学というところでまたアメリカに戻るんだな、と思います。
人生の大革命
ーー千夏さん自身の働き方は、日本に帰ってきてからはどうでしたか?
千夏 個人事業主として、合同会社の起業、講師業をすべていっぺんにスタートしました。大型犬を飼い始めたのもこの頃。これも人生初です。自分のやりたい事が一度に全部始まって、最高なはずなのにとても葛藤しました。
今まで大事に出来ていたもの(家族)が大切に出来ないもどかしさ。コーチングを通して、母だって罪悪感なしにセルフケアをしていいんだ、いやそれは必須なんだ、と気づいたはずなのに、大きな変化の中で自分が置いてけぼりに。自分がやりたい事しかやっていないはずなのに、自分を大切に出来ていない感覚に陥ったりしました。人生の大革命、そしてその後の余震がまだまだ続いている気がしました。
私はやりたいことをやってきたんだ
ーー夢が実現した先に仕事と家族の間で葛藤があったのですね。
千夏 はい、大事なものが一つ増えたので、分散される苦しさはありました。
でも、それは自分にとって、家族がどれだけ大切で、やっぱり真ん中に置きたいものなのだ、ということを再認識する機会にもなりました。あっ、私本当にやりたい事やってきてたんだ、って。だから今、子供が小さかった頃、子供達と思い切り過ごす時間をとったことを祝福している自分がいます。これは私にとってとても嬉しい事なんです。
新しくできた大切な仕事は、4人目の子供のように育もうと前進中です。4人目は、かなり破天荒なカオスを呼ぶ愛らしい末っ子であり、これまた毎日模索中です。
新しい挑戦をすると新しい景色が見えてくる
ーー千夏さんの話から、たくましさ、というのを感じます。
拠り所にしているものは何なのでしょうか?
千夏 夫であり、家庭です。引越を知らないで自分は育ったけれど、結婚・出産を機にかなり引越をしていて、今も3年後、4年後どこに住んでるかもわかりません。決まっていないのが、楽しい感じもあるんです。時々夫と、2年ごとくらいに違う国に住むっていうのも楽しそうだね、と話したりもするのですが、子供たちにコミュニティの中で育って欲しいというのもあり、今はそうしないでいます。
ーーこれから、というところではどうですか?子供の成長とか自分の仕事とか。
千夏 家族で一年ぐらい旅をしながら過ごしたいというのはあります。今やっている仕事は大好きだしずっとやっていきたいと思っています。一つ新しい挑戦をするとまた新しい景色が見えてきて、新しくやりたいことが見えてくるのでそれを面白がりながら未知を楽しんでやっていきたいですね。
心が進みたい方向に進んでいく
ーー今日話してみてどうでしたか?
子供を真ん中に家族としてやってきたというのと、全体を通して大きく見ると、
自分と夫が一緒に大事にしたい価値観、コミュニティとか多様性を感じるということをやってきたんだなと思います。それって日々の生活で結構忘れがちだけれど、やってきたんだな、と思いました。
自分の心が進みたい方向に進んでいくと、(その時には先を見通せてなかったとしても、)そこには誰のものでもない、自分の人生に出会えるんだなと実感しています。その経験はこれからの人生にも勇気をくれる、そんな気がしています。
<終了>
▪️マタニティリープ情報
「ゆくリープくるリープ」開催まもなくです
マタニティリープでは、妊娠出産後の可能性や選択肢が拡がり、リープ(飛躍)につながるイベントやワークショップを開催しています。
2023年12月14日(木)11時半から13時「ゆくリープくるリープ」(年末イベント)を開催します!
「ゆく年くる年」にちなんで、今年私たちがリープ(頑張った)したこと、そして来年こんな年になったらいいなと希望や夢を語りましょう。今年の自分を労い、そして来年起きたらいいな、できたらいいなを遠慮なく口にして、実現に繋げてしまおうという時間です。
2023年について振り返り、2024年の展望も大いに語りましょう。ご一緒できること、楽しみにしています!
日程:2023年12月14日11時半から13時
場所:オンライン
参加費:1100円(税込)
お申し込みはこちらです!
https://ml-yuku-kuru.peatix.com
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マタニティリープ合同会社
https://www.maternityleap.com/