#2 初期流産で感じたこと
2022年12月下旬。
入浴中に下腹部の痛み。
そこから大量出血ののち、ドロンッと血の塊が排水溝に流れるのを見守った。
これが1度目の妊娠。
思い返せば、この時も、妊娠検査薬を勧めてきたのは夫だった。
私の祖父の葬儀の日、ビールを飲もうとしたら夫に止められた。
もともと私は、規則的に生理がくるタイプで
生理開始の2日ほど前からどんどん腰が痛くなるので
1週間遅れると、鈍い腰痛の期間が長引く事を
夫に愚痴り続けていた。
そんな流れで帰宅し検査薬を使用したら陽性だった。
翌日、近所の産婦人科に受診の連絡をした。
大嫌いな分娩台に乗せられながら先生に、
「あ〜だいぶ小さいね。一応経過見るために、来週も予約して。」
と、それはそれは冷たく言われた。
正直、妊娠も初めてで、無知だった私は、その意味すら理解ができなかった。
「それってどういう事ですか?」
質問すると、
「流産ですね〜」と、軽く一言。
自分が妊娠して流産するということよりも、投げやりな医者の態度にむかついたし、傷ついた。
1週間後に、言われた通りに受診した際も、
「2ミリくらい大きくなったかな?でも、今回は無理ですね」
前回と同様、カラッとした言い方だった。
この1週間、初期の流産についてひたすら調べまくり、
この時期の流産は染色体異常で、仕方のないことだったり、
気づかない人は、『生理が遅れて重くなった』位の感覚で
流産したことにも気づかないというパターンもあると知った。
現に私の母親も、第一子妊娠前に同様のことがあったらしく
「あの頃は、そんなに積極的に検査薬使用したりもなかったけど、私も1回経験してるのよ。でも、そのあとすぐに授かったから大丈夫!」
と、励まされた。
医者に、
「1ヶ月もすれば勝手に流れるので、出血が終わったら念の為膣の中を確認するためにまた受診してください」
そう言われ、産婦人科を後にした。
そこからは地獄の日々。
自分を責める思考になったり、
普通に暮らそうと思っても下腹部がとにかく気になる。
流れるのを待つしかできない。
そして、面倒臭そうな言い草の医者への怒り。
「当分妊娠なんてしたくない」
私の出した結論。
そこから夜の営みの際は夫もしっかりと避妊するようになった。