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#4 妊娠7週 つわり地獄の幕開け

2024年5月31日
前回の診察から10日後。
この日に心拍が確認できたら、妊娠確定と言われていた。

その時に
「もうつわりはある?」と先生に聞かれて、
「いえ、今のところは全く!」と答えて帰宅してから突然の嘔吐。

そこからはトイレとベッドの往復の日々が始まった。

私はメンタルこそ激弱だが、大きな病気や怪我の経験がなく、
子供の頃、風邪を引いても小児科の先生の顔を一度見るだけですぐ回復するという、思い込みが顕著に体調に現れやすいタイプだ。

今回も、妊娠=つわり という方程式をいきなりインプットされたことにより、私の世界に"つわり"という現象が現れた。

最初は、
「気持ち悪いから食べたくない」状態だったが、
食べないから気持ち悪いのでは・・・?という食べづわりという現象を知り、食べられるものから食べてみたが永遠に気持ち悪い。

気持ち悪いから、とにかく吐きたいが、吐いたからスッキリするというご褒美も待っておらず、吐いても気持ち悪い。一生気持ち悪い。
(これがお酒だったら、食べたもの全部出し切ればマシになるのに・・・)

水分も摂取できない状態になったら、入院の必要があるとネットサーフィンにより情報を仕入れるも、水は飲めていたので(全部吐くけど)ひたすら10日間耐え抜いた。

前回の妊娠時は、超初期流産だったので、つわりの辛さなんて想像の手前にすら現れなかったし、もはやこの世に"つわり"があることすら認識していない状態だったからこそ

いきなりの体調の変化への動揺は酷いもので
「私の10日間返せ!」
「これで今回も流産になったら、絶対許さない!(誰を?)」
という、メラメラとドス黒い感情で頭も心も支配されていた。

そして迎えた健診日。

10日間でかなり大きくなっている!!
「心拍確認できましたよ。おめでとうございます。
これから頑張りましょうね。
次回の検診までに母子手帳を貰って来てください」

先生にそう告げられ、
出産までに必要な提出書類等がまとめられた封筒を渡された。

こんなに早く、入院の部屋まで考えないといけないの?!
全然心の準備が追いつかないが、そこは言われるがまま。

病院に迎えに来てくれた夫に、市役所に連れて行って貰い、無事に母子手帳をGET!

市役所でも、「おめでとうございます」と言って頂いて心がホッとしたのと、
提出するアンケートに「つわりが辛い」という文字を記載したのを見た保健師さんが、「しんどい中足をお運びいただきありがとうございます。」と、言葉を添えてくださって、この10日間のしんどさを労って貰えた気持ちになり、救われた。

同世代くらいの女性だったので、きっと彼女もつわりの辛さを経験した事がある人だろうと思うと、
絶対今後の人生は、"つわり"が苦しい方と出会ったら、その時できる最大限の労りの気持ちを表現しようと心に決めた。

33歳まで独身だった私は、"妊娠→出産→子育て"という経験をしている人と触れる機会が極端に少なく、仕事等含めても、妊娠中の女性と同じ環境で過ごした経験がほぼなかったが、もし当時の私が同じ職場などでつわりに苦しんでいる女性がいたとしても、理解をしてあげるって出来ないであろうことは大いに想像ができた。

そう思うと、自分が妊娠するまでに妊婦さんと一緒に働く機会がなくて本当によかった!とこっそり胸を撫で下ろした。
言葉にはしなくても、無神経な態度を取ってしまう可能性の方が高いし、それだけ経験不足や知識不足は無意識に人を傷つけると思うからだ。

自分自身が、30歳ごろに、20代で結婚した人たちから
「早く結婚しなよ」
「早く子供産みなよ」
と、散々言われて嫌な思いをしたように。

こうして、妊娠7週にして、新しい気づきが満載だった。

「2024年6月は、捨てる!ないものとみなす!」

夫に高らかに宣言し、
この1ヶ月間は、生きてるだけで凄いし
呼吸してるだけで、心臓を動かしているだけで凄いと
自分に許しを与えると決めた。

こうして、人生史上最も長い1ヶ月が幕を開けた。

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