#14 NIPT(新型出生前診断)検査日 妊娠12週4日
2024年7月9日
NIPTカウンセリングから1週間後、やっと検査日当日。
この7日間、つわりは一向に落ち着かないし、1日1日が相変わらず長くて、とにかくしんどかった。
義母から「戌の日」の安産祈願の提案を頂いたり
母親からつわりでも食べられそうなゼリーが贈られてきたりと
両家の愛情を受け取りながら、私の気持ちは落ちていく一方。
もしNIPT陽性だったら・・・?
この人たちの期待を裏切ることになる。
頭では仕方のないことだと思うし、これで責められるなんてことはありえないことは分かっているが、ネガティブな思考は止まらない。
NIPTの結果が出るまで、そもそも両親たちに報告なんてしない方が良かったんじゃないか。
もし染色体に異常がなかったとしても、別の異常が見つかったりする可能性もあるとするならば、NIPTなんて、受けなくて良かったのではないか。
中絶手術って痛いんだろうな。
何でこんな辛い思いをしてまで子供を産まなきゃいけないの?
これで陽性だったら、毎日ゲロ吐いて、2ヶ月間全ての予定が止まり、生涯年収が下がったこの期間が無駄になるの?そんなの許せないんだけど。
前回の妊婦健診で、血液検査の結果から、
「風疹抗体の数値が低いので、今回の出産は大丈夫だと思うけど、出産後に次の妊娠に備えて注射打ってね。」
と先生に言われた時に、今でこんなに辛いのに、2人目なんてとんでもない!私のこと⚪︎す気?! と、全身全霊で拒絶感が拭えなかった。
そんな状態で診察室に入り、血液を摂取される時のカルテをチラリと見たら、私の生年月日が「1980年」になっていて、それも更に怒りを増幅させた。
これって検査で提出用の大事な用紙だよね?!それの生年月日間違えてるってどういうこと?!許せない!!こんなデリケートな時期に更に不安を煽りやがって!!!!!!!
そんなことは直接言えないので、
「私、1987年生まれなんで、ここの記載間違ってませんか?」と普通に指摘すると、
「あら、ごめんね〜」と採血担当の看護師にゆるっと謝られて、またカチンときた。
採血の際に、つわりツボ押しバンドの痕が手首に残っていたのを見て看護師が
「これ、時計の痕?」
「あ、違います。つわり解消用のバンドです」
「まだつわりあるの?これって効く?」
「全然効かないです。毎日最悪です」
そんな会話をしながらも、終始イライラ。
この病院、女医なのはいいけれど、受付の人も感じ悪い人いるし、細かいことがいちいち気になってずっと不機嫌だった。
12週に入っても毎日吐く日常にうんざりしていた。
私は36年間の人生賭けて、不快なものに触れなくてもいい日常を創り上げてきた。
特に夫と出会って結婚してから、私の日常はほぼ理想に近い状態に仕上がり、わざわざ嫌な思いをする必要がなかったので、ネガティブな気分への耐性がかなり低くなっているのだろう。
「こんな性悪な母でごめんね」
お腹にそっと手を当て、我が子に謝る。
それでも、無事に育っていて欲しいと願うばかりだ。