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本『マインドセット「やればできる! 」の研究』の紹介

この本は、「やればできる!」を科学的に信じる一歩をくれる本です。
1. いきなりできた人はいない。できると信じることが最初の一歩。
2. 努力の継続。壁を乗り越えることが必要。
3. 小さな一歩、信じるだけでもいい。行動すること。

優れた人は、最初から優れていたのか?

ダーウィンもトルストイも、幼少時には周囲から凡庸な子だと思われていた。歴史に名だたるゴルファー、ベン・ボーガンも、子どもの頃は運動神経が鈍くてまるでさまにならなかった。20世紀を代表するアーティストといわれる写真家、シンディ・シャーマンは、初めて受けた写真の授業で単位を落としている。往年の大女優、ジェラルディン・ペイジも、君には才能がないから女優の道はあきらめなさいと諭された経験がある。(P.14)

そう、

才能は磨けば伸びるという信念が、どれほどの情熱を生みだすか、おわかりいただけたと思う。(P.14)

ということです。
これは才能だけではなく、人間関係も同じです。

結婚の心理にもくわしい精神科医、アーロン・ベックによると、夫婦関係を築いていく上で最悪なのは、「努力しないとうまくいかないのは、関係そのものに深刻な欠陥があるからだ」と思ってしまうことだという。(P.217)

最高の出会いができなかったから、最高の結婚ができなくて、幸せになれていないのでしょうか?そうではなく、関係を築く努力をしてもよくならないと思って、その努力をしていないことが問題なのです。

諦めたときが、終わるとき

ステレオタイプの見方は、人の能力を損なうだけではなく、「ここは自分のいるべき場所ではない」という疎外感で人をつぶしてしまう。大学を中退退学するマイノリティや、理数科目についてゆけなくなる女子学生の多くは、能力そのものにではなく、疎外感や違和感にドロップアウトの原因がある。(P.101)

強い人ばかり見ていると、自分は全然できないと思ってしまいます。自身の能力に問題があるのではなく、そう思ってから、できないと信じてしまうことが終わりを告げます。

高校代表のバスケットボールチームに入れなかったジョーダンは、がっくりと打ちのめされた。母親は「練習して鍛え直しなさいと言い聞かせたんです」と当時を振り返る。彼はその言葉に従い、毎朝6時に家を出て、始業前の早朝トレーニングに励んだ。(P.113)

あのジョーダンも最初からうまくいっていたわけではなかった。ただそばには厳しくも励ましてくれる母親がいて、努力を継続することができたのでしょう。

部下が過ちを犯して落ち込んでいるとき、上司が果たすべき役割は、部下に自信を取り戻させることなのだ。(P.189)

もしかすると上司の一番の仕事なのではないかと思いました。挑戦できる会社にするのは大事だと思いますが、挑戦は失敗を伴います。失敗を乗り越えた人はとても強くなるはず。人が強い組織は、当然組織としても強い。

最後に

どんなに落ち込んでいても、行動に移すことが肝心!(P.346)

今はできないかもしれません。将来もできないかもしれません。でも、「挑戦したいと思う」、「壁にぶつかって耐える」、「努力を継続する」、「批判から真摯に学ぶ」、「人の成功や学びから気づきを得る」、自分のいるところに応じて、少しでも自分の才能を磨けば、そのできるようになる可能性は上がっていくのです。

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