本『【新装】UI GRAPHICS』の紹介
こうすれば確実というものありませんが、うまくいっているところから学ぶものは多いはず。スマホアプリの今のデザインがわかる本です。
この本は
各方面で活躍している人たちが寄り集まって作られた一冊。例えば、THE GUILD の共同創業者である安藤剛さんから始まります。
”人間の流れるような意識の変化のスピードにも対応することで、これまでよりさらに高いレベルの自己帰属感がもたらされ、iPhoneのディスプレイの世界の中に身体が拡張されている感覚が得られる。それがFluid Interfacesが目指す新たなUIシステムである。”(P.13)
まさに今のデザインの話ですし、当面はこういった流動性のあるUIが利用されていくことが予想されます。
他にも、水野勝仁さんの箇所では、東浩紀行さんの文が引用されていました。
”指の動きがイメージの動きを生み出し、イメージの動きが指の動きを誘導する。触覚が視覚を生み出し、視覚が触角を誘導する。GUIの利用体験の本質は、この視覚と触覚を往復する感覚横断的な双方向にある。GUIのデザインは、たとえタッチパネルに出力されておらず、現実にはアイコンやウィンドウに「触る」ことができなかったとしても、入力装置と出力装置の関係においてそもそもの触視性(可視性+可触性)を志向しているということができる。”(P.44)
これからのインターフェイスデザインを考えるにあたって、inとout、触角と視覚の双方向を考える必要があるなと感じました。
テキストだけはない
単純なテキストだけの説明だけでなく、実際にリリースされているアプリをピックアップして、どういうところが良いか、どういうところでグロースを図っているかなども解説してくれています。
例えば、
・直観的な操作を可能にする SLOW FAST SLOW(P.18)
・UIパーツの洗練が文書編集を気軽な体験にする Scrapbox (P.64)
・ブロックチェーンで、多様な関係者に対応する Blockmedx(P.80)
などを紹介してくれていました。
さらに
実は旧版の UI GRAPHICS も、一部が巻末に含まれているお得な一冊になっています!
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