“AD/HD”の診断を悩んでる方へ。
こんにちは。
Matchstickという音楽グループのJöです。
僕のAD/HDに対する思いを書きたいと思います。
診断に迷ってる方がいたら、
何か参考になればと思いますし、
同じように悩んでいる方がいたら、
一緒に考えていければと思います。
目次としましては、
① 経歴
② 僕の特性の詳細
③ 薬を飲むことになったきっかけ
です。
[注意]
これから書くのは、
あくまで、経験を踏まえた僕の意見です。
薬を飲む、飲まない、
診断を受ける、受けない。
正解はわかりませんので、
ご了承下さいね。
① 経歴
僕は、中学生の頃に、
親に連れられて検査に行き、
「 “AD/HD”の傾向がある」
と、診断を受けました。
さらに中学2年生の頃から、
“起立性調節障害”という、
簡単に言えば、
血圧の関係で朝起きれない病気も重なり、
高校2年生まで、ほぼ学校に行けませんでした。
(思春期に、自律神経と身体の成長が合わずに起きる為、徐々に治り、高3の頃から復帰しました)
また、高校生の頃、
AD/HDの薬をもらいたいと思い、
病院で相談やテストをする中で、
LD(学習障がい)も発覚。
AD/HDの治療に使われる
コンサータという薬を飲み始めましたが、
副作用で体重は8kg以上落ちてしまいました。
(当時身長174cm、最低体重47kg)
障がい者手帳も勧められましたが、
悩んだ末、受け取りませんでした。
なぜ受け取らなかったのか
薬を飲み始めて思ったこと
などを、
今回のブログで書けたらと思います。
② 僕の特性の詳細
より深く知りたい方向けに、
僕の症状を簡単にリストアップしました。
AD/HD
•小学生の頃、席を離れてしまったり、
集会の場で動いてしまい、よく怒られた
•ケアレスミスが多すぎる
(カバンを忘れて学校に行く等)
•パニックになると窓から出てしまう
•中学生の頃、集中力が7歳児程度と言われた
LD
•英語のスペルと漢字が覚えられない
(areやourなど、簡単な単語も、頻繁にゲシュタルト崩壊のようになってしまう)
•bとd、pとq、aとeなどが分からなくなる
•漢字の「へん」と「つくり」が逆になってしまう
•本の行が、次の行に上手く飛べない。
起立性調節障害
•顔が青白い
(親が虐待を疑われた)
• 朝、貧血で立てない
→転じて、昼夜逆転
(朝6時寝、夕方15時半起きの生活)
•立ち上がるたびに立ちくらみ
(起立試験というテストを行い、数値として診断されました。)
③ 薬を飲むことになったきっかけ
さて。
AD/HDや、その他の診断を
受けようとしている方へ。
ミスが無くし物が多く、
落ち込んでいる時に、
ネットやテレビでAD/HD等の存在を知り、
「私もこれじゃない?」と思い、
病院に行く人が多いのではないかと思います。
お医者さんに検査してもらい、
病名が付くのか判断してもらう。
そして薬をもらいたい。
自分のミスが、「病気」のせいなのか、
それとも努力不足なのか、
はっきりさせたいのではないでしょうか。
漢字やスペルが覚えられず、
感情の制御ができない私もそうでした。
病院に行くか迷ってる人に、
診断を受けた私が言いたいことは、
AD/HD等は、インフルエンザとは違う。
と言うことです。
発達障がいは、
インフルエンザやコロナのように、
検査をして白黒つくことではありません。
グレーゾーンや、
部分的に当てはまる人、
特性の種類も沢山あります。
診断を受けると、
多くの場合は
「傾向がありますね」と言われますが、
忘れ物やケアレスミスなんかは、
誰にだってあることです。
「病気」というよりは
「特性」に近いと考えるべきだと僕は思います。
その「特性」を、
まずは自分自身が知ること。
そして家族や恋人、友達に知ってもらうこと。
それは、診断を受けても受けなくても
出来るのではないでしょうか。
僕が診断を受けた頃よりも、
今ではたくさんのメディアなどが
取り上げているので、
分析する手段はたくさんあるでしょうし、
理解してもらえやすいのではないでしょうか。
しかし、
会社や先生によっては、
公式な診断書がなければ、
認めてもらえない場合もあると思います。
また、薬を飲むことで
失敗してしまった時に落ち込んでしまったり、
仕事でのミスを減らすことも出来るかもしれません。
よく、「生活に支障が出るか」と
聞かれたり、書いてあったりしますが、
「支障が出てるから困ってるんだろ!」
って感じですよね。(笑)
僕は、薬を貰って飲むようになった
きっかけの出来事は、いくつかあります。
僕は、
自分がミスが多いことをわかってましたし、
人一倍努力しよう!と思い、
自分なりにかなり勉強をしてきました。
でも高校生の頃のある英語のテストのあと。
点数が70点ほどで、落ち込んでいると、
同じような点数をとった友人に
「お、お前もノー勉*か!」と
言われたのでした。
それはもう、めちゃめちゃ悔しくて、
その場で悔し涙と鼻水でぐちゃぐちゃでした。
(*勉強をしてないこと=ノー 勉強)
幸い、母校の先生は理解のある人で、
僕がスペリングではなく、
音では理解してる事を理解してくれて、
カタカナでテストに挑み、
部分点をくれる事になりました。
勉強に関してだと、
黒板に書かれた内容を、
ノートに必死になって書くのですが、
授業が終わると、内容が全く覚えていないのです。
感覚的には、
情報が、耳の横を通り過ぎるけれど、
後ろに流れていってしまうような感じです。
目からの情報も、ふるいに振るわれて、
ほとんど落ちてしまうような感覚です。
(これは大学に入ってからも続き、
無遅刻無欠席、1番前の席に座り、発言もしてるのにも関わらず、単位を落としたこともありました。)
あとは、パニックになると
過呼吸になり、
窓から飛び出したくなることが多々ありました。
飛び出しながら、
「自分はヤバいやつだ」と考えてしまうので、
余計に、そのループから抜け出せないのです。
また、AD/HDの人は、
脳が休まる事がないので、
めちゃくちゃ眠くなるそうです。
薬を飲んだ人の話が書いてあれ冊子を読み、
実際に、眠気に襲われずに、
集中することができた、と書かれていたので、
それも気になりました。
これらの出来事を踏まえ、
お薬を処方してもらう決断をしました。
飲み始めて数日経つと、
「あ、これが集中してるってやつか」
…とは、思いませんでしたが、
授業の内容は以前よりも入ってきました。
学校の先生が言うに、客観的には、
「いつもよりボーッとしてる。
言い換えれば、落ち着きがある」
との事でした。(笑)
しかし、聞いていた通り、
副作用はひどく、
食欲を増す薬を飲んでいても、
体重は落ちていきました。
病院から、カロリーメイトを貰い、
食事はゼリーとカロリーメイトの日々。
時折、「薬は、本来の僕なのか?」と
思うようになりました。
元々負けず嫌いの僕は、
AD/HDを言い訳にする事が嫌で、
努力が報われなくても、
悔しさを糧に、努力を重ねてきました。
生活に支障が出る人は、
薬を飲めば、多少良くなる。
それはそうかもしれません。
しかし、それは同時に、
本来の自分を失うことにもなるのかと、
僕は漠然と思うようになりました。
結局、
薬を飲んでも、努力は続けなければいけません。
ならば、必要な時だけ薬を飲むのでも、
僕はいいのかと思います。
なので、今は、
テスト前や集中したい時などだけ、
薬を飲むようにしています。
僕の尊敬する、
「SEKAI NO OWARI」のFukaseさんも
AD/HDを公表しています、
彼の言葉、「短所は長所だ」に、
僕は、ハッとさせられました。
出来ないこと。悔しかったこと。
「まともに生まれたかった」と
脳みそを責めた事もたくさんありました。
でも、きっと、
この僕にしか出来ない事はある。
僕は、努力を続けます。
それは、負けず嫌いだからなのもありますが、
僕が僕を認めてあげれる、唯一の手段です。
最後に、Fukaseさんの言葉を紹介します。
“あくまで、自分はですが、
自分は自身がADHDであることを
何かが出来ない時には
使わないようにしています。
やはりそれを引き合いに出すと
顔をしかめる方もいらっしゃいますし、
実際不平等に感じる人も
少なくありません。
なので、
基本的に自分が
ADHDの話をする時は、
何かが出来る、所謂長所として、
特技として、
自己PRとして話す事を
当時は心掛けていました。
もちろん、難しい事ですし、
ひけらかすことに
違和感を感じる方もいます。
でもそのさじ加減は
誰にでもある
人間関係の範疇だとも思います。”
僕は彼のように強くはありません。
今でも、自分自身の言い訳に
使ってしまいそうになります。
ですが、努力は、誰でもすることです。
僕が僕を認められるように、
僕は僕を生きていく。
発達障がいかどうかなんて、
それには変わりはありません。
診断に行くか迷っている方へ。
僕は、診断に行ったことによって、
言い訳のチャンスが
増えてしまったように思い、
悩んだ時期がありました。
薬を飲んで良かったこともありますが、
診断は言い訳にはなりません。
自分を認めてあげるために、
あなたが何を必要なのかを、
よく考えて下さいね。
僕も、同志として、
日々生きていきます。
Matchstick Jö
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