38歳運命の人②
1番書きたかった記事。
ついに運命の人と会う日がきた。場所は繁華街の映画館の前。また初めてアプリで出会った女性と会う事もあり、すごい緊張した。30分以上前に現地に着いて、フリスク買ったりトイレ行ったり身だしなみ整えたり。あっという間に待ち合わせの時間がきた。映画館の前だが人が全然いない。すぐに待ち合わせの相手が自分だと気づくと思う。
相手から連絡が入る。
「帽子の人?」
「そうそう」て返事したらすぐに声かけられた。
「初めまして◯◯です」
写真のまんまや
おしゃべりしながらカフェを探す。
高校とか大学の頃に流行ったメル友と会うような感覚。やり取りはだいぶ重ねているからお互いどんな人か知っているけどリアルで会うのは初めてだから会話はぎこちない感じ。甘酸っぱい。
お店を探している時の会話で、
女性「実はこの辺で昔バイトしてたんだよ〜」
自分「へ〜奇遇です!自分も昔この辺で働いていましたよ」
「そうなんだ!自分はカバン屋さんだよ」
「あー知ってます。自分は◯◯っていう洋服屋です」
「え?知ってる人いたよ〜」
「へぇ〜そうなんですね!昔だから分かんないかもですが」
「あ、ごめん実は付き合ってたの」
「お、おう。ちなみに名前聞いても?」
「◯◯って子。知ってる?」
「めっちゃ知ってる。ていうか年齢は自分より下だけどバイトの先輩。。。」
「そうなんだ〜!でも最悪な別れ方したからもう全然連絡とってないよ〜」
確かに変な人だった。先輩だけど年下で、当時自分が二十歳くらいだから、先輩は18、19くらい。お世辞にも良い先輩ではなかった。むしろ社内では仕事うんぬんではなく、人として見過ごせない行動が目立った。しまいにはお店の外での出来事だけど、スタッフみんなで別の洋服屋さんに行って、その先輩が買い物を済まし、商品をもらった瞬間に袋をレジに叩きつけたり(もちろんシラフ)。その時はさすがに同行してた店長が怒ってお店の人に謝らせた。とにかく不可解な行動が多かったのを覚えている。なのでそんなのと付き合っていたのか、とショックを受けて少し言葉を失ってしまった。
顔に出てしまっていたのだろう。相手は察してくれたのかこの話題はしないようにしてくれた。
無事にカフェに入り、それからめっちゃおしゃべりした。今までアプリで会った人の話、やばい人が多いという話。お互いアニメ漫画が好きなので色々と話題は尽きなかった。
気づいたら4時間くらいカフェにいた。
さすがに暗くなったので今日解散にしよう。
あんまり頼んでないのに良い値段した。
もちろん全部自分払った。
そしたら今度は奢らせてくださいと。
なんて良い子や。
お互い車でバイバイしようとした時、LINE交換しようと言われた。
楽しくなりすぎて、自分の正体を明かすことを忘れていた。今から話すには微妙すぎる。立ち話で済む話でもないな。
「ごめん!また今度会う時に交換していいかな」
「? おっけい、今度ね」
そりゃあ微妙な空気流れるよな。LINEの交換なんて数秒で終わるのに渋ったんだから。
とりあえず解散して、お家に着いた後にお礼メールと、改めてLINE交換は今度お願いと伝えた。
相手から返信があり、
「今日はありがとう。もしこれ以上やり取り続けるの嫌だったら返事しなくていいからね」
LINE交換を拒んだのは脈無しと判断されたと思わせてしまったらしい。もちろん終わるつもりは毛頭ない。
とりあえず謝罪して、やり取りを続けさせて欲しいことを伝えた。
相手も安心したようで、ひとまずは落ちついた。
それからやり取りを続けたが、実際に会うことで少しだけ距離が縮まった感じがした。