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茶道の袱紗捌き こんな動きみたこたあない。これってある意味神業


前回「茶道は己のM度が試される習い事」で、手ぶらで茶道の教室の高い敷居をまたいだ私。よく言えば、無垢、悪く言えば無知。
先生の許可もおりいよいよお稽古初日。

先生:「まずはお稽古に必要な、古帛紗、袱紗、扇子といった一式を揃えましょ。注文しておいてあげますからね。」
小粒:「有難うございます!」
先生:「新しい帛紗が届くまでこの帛紗つかいんせー。これあなたにあげる」

おぉ〜。これが茶道で使う袱紗というものか。
袱紗は知っているけど、私の知っている私の知っている袱紗とは違う。。

ふくさ

家に帰ってからグーグル先生に聞いてみよーーっと思いながら袱紗を見つめていると(追記:その晩ググってみると、お金を包むのではなく、茶道のふくさは、道具を清めたり、拝見したりする時に用いる生地)

広げるとほぼ正方形

ふくさ3

先生:「まず、袱紗の扱い方を教えてあげる。ワがある方が右においてこうやってこうやってこうたたむの。やってみんせー」
小粒:「はいっ!(ワってあの縫い目のないワのことだわね。こうやってこうやって・・・・こうか?)」
先生:「そうそう!できたじゃな〜い♩すごいすごい」
小粒:「えへへへ・・(それほどでも)」

写真上が ワがある 縫い目がない こちらを右に

ふくさ1

写真下 二枚生地で縫い目がある

ふくさ2

先生:「じゃあ、今度は捌(さば)き方。まず三角に折って、こうやってこうやってこうするの。さあ〜やってみんせー」

なんじゃそりゃあ〜!

先生、たった今あなたは何をされたんでしょうか。。。

小粒:「へ??」
先生:「こうやってこうやってこう」
小粒:「先生、、もう一度」
先生:「こうやってこうやってこう」
小粒:「・・・・」
先生:「うふふふ。こうやって〜」
小粒:「こうやって・・・」
先生:「こうやって〜」
小粒:「こうやって・・・」
先生:「こう!」
小粒:「こ、、、う?」
先生:「・・・」
小粒:「・・・」

普通に生活していたら、一生使うことのないその動き。
一生知らずに死んでいくことになっていたその動き。

未知との遭遇の瞬間
 
しかも美しい!
なんちゅう美しい!

一瞬で茶道の動きと先生の虜になった私

それからはや3年 
ことあるごとに先生が言われることを最後にnote

「袱紗は左膝のすぐ上におとしんせー。次に、体の正面までもってきてから袱紗を折りたたむ。左側でずっとさばいてたらあかんよ。わかった?」

わかった、先生!

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