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無責任育児記録 ~2ヶ月、コミュニケーションの芽生え~


生後2ヶ月が過ぎた。

ミルクはよく飲むし、すっくすくと肥えている。
体重も、0.1kg単位しか出ない家の体重計で測ったざっくり勘定だが、およそ5.7kgは超えている様子。
出生時の倍だ。
持ち上げたときに腕にずしりとくる重みが日に日に増しているのが分かる。

相変わらず、ミルクの適正量はよく分からない。
ごくごく飲み干してまだ足りなそうな素振りをすることがあったかと思えば、80mlも飲み切らずに哺乳瓶を舌で押し返されたりする。
まあ「押し返す」が出来るようになったのは成長の証ではあるのだけども。「おなかいっぱいだわ」という感覚が芽生えたということなので。
母乳の出も日や時間によってまちまちだし、本人の体調とか機嫌もあるだろうし、正解がぜんぜん分からない。
自治体の保健センターに行って相談してみようかしら。

飲む量が増えたのと比例して、授乳間隔も開くようになってきた。
少しずつではあるが昼夜の区別もついてきたようで、夜寝ている時間が伸びつつある。
朝までぶっ続けでとはまだいかないが、夜間に起きるのは1回くらいで、間は4,5時間寝るようになってきた。

授乳間隔が伸びた分、自由な時間ができていろいろ出来るようになったかというと、そうでもない。
というのも、にわかに表情が豊かになって、構うのがたのしくてたのしくて仕方ないのだ。

まずおしゃべりが増えた。
これまでの、ひとりでに声がもれたような「あー」とか「うー」ではなく、明確にこちらの顔を見てしゃべりかけてくるのだ。

こちらが話しかけると、まずじっとこちらの口元を見つめる。
それから、考え考え真似するように、「あうー、あうーう、あーう」としゃべってくれる。
たまらずこちらが破顔して、「あーう」と同じように返してやると、通じたことが分かるのか、それはそれはうれしそうににっこり笑うのである。

んまァーーーーーーーーーーーーーーーーーかわいい

なんっっっ………ってかわいいのか


どうやら、ひとに構ってもらうことがうれしいらしい。
話しかけたり、目を見ながら全身をさわさわしたりするとよろこぶ。
やたらにRの発音がうまい巻き舌で、「あるぅーーう」などとずっとしゃべってる。
人見知りもせず、初めて会うお客さんでも変わらず愛想よくにこにこしている。
(人見知りするほどまだ個人を識別してないだけかもしれないけど)

通じたことがうれしい、という感情が芽生えたって、考えてみればすごいことだ。
コミュニケーションの喜びを、これほど根源的なものとして習得するのかと思うと、なんだか感慨深い。

笑った顔があまりにかわいくて、いくらでも喜ばせてあげたくなる。
そんなわけで、子どもが起きているうちは無限に構い倒してしまって、一瞬で時間が溶けるのである。

意思疎通ができてるっぽいぞ、というだけで、こちらのモチベも格段にあがる。
お世話のしがいがあるというものだ。

成長著しくてなにより。
数日前には、ついに己の左手を発見したらしい。
それまでは反射的に腕を振り回すしかできなかったのに、時折、握りしめた左の拳をじっと見つめるようになった。
そうそう、気づいた?
それきみの手。

おもろいな、赤ちゃん。

先週末は、はじめて公共交通機関に乗ってお出かけした。
といっても隣駅まで行って本屋とアカチャンホンポを覗いた程度。
行きは地下鉄、帰りはバス、慣れない環境に終始きょろきょろしていたが、特に怖がったりぐずったりもしなかった。

初めての地下鉄。あからさまに不安げな顔をしておりかわいい。

まだベビーカーを買っていないので、遠出はちょっと大変そう。
今週末にでもまたアカチャンホンポ行ってベビーカー見てこようかな。


満2ヶ月ということで、ついに予防接種もデビューした。
経口のワクチン1つと、注射が3つ。
大人でもちょっと身構えるくらいなのに、こんな小さな身体でよくがんばった。

初めての注射、初めての痛み。
最初にブスリと針を刺された瞬間、なにか分からずに一瞬耐えるような表情を見せたあと、決壊してうわーんと泣き出したのがしみじみかわいかったなァ
しかしすぐに泣き止んで、帰り道にはけろっとしていた。
思えば生まれた時にも、ひとしきりオギャーンしたあとすぐ泣き止んで、保育器の中ですん…としていたのだった。
あんまり泣かない子なのかもしれない。
副反応もほとんどなく、翌日に一瞬38℃台の熱を出したのと、少しお腹がゆるくなった程度で、それもすぐに治まった。
強い子である。

来月もまた予防接種、ちょうど3ヶ月の誕生日に同じセットを受けることになる。
がんばるんだぞ、息子。

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