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育児無責任記録 ~育児生活1週間~

(タイトルちょっと変えました)

今週月曜日に新生児が我が家にやってきて、初めての週末を迎えた。

初日、2日目あたりはとにかくてんやわんやだった。
パートナーはまだ赤ちゃんに慣れておらず、抱っこしたのも片手で数えるほど。腫れ物に触るように恐る恐る抱きかかえるところからのスタートとなった。
一方のわたしも、産院で一通り習ったはずのお世話が、勝手の違う自宅では想定外のことが次から次へと起こる。
とにかく目の前のタスクを必死でこなすのが精いっぱい、2人して満身創痍といった様相だった。

数日経つと、赤ちゃんの存在にも慣れ始め、家の中でのオペレーションも少しずつ固まってきた。
疲れはたまっているが、1日のリズムがおおよそつかめるようになっただけでも、気持ちの余裕がうまれる。
想定外の事態にも、手探りながらなんとかかんとか対応するうちに、焦らず対処できるようになってきた。

自分の場合はなにより、パートナーが育休をとってくれたのが大きかった。

彼が「1週間は育休がとれそう」と言ったとき、どのタイミングでとってもらうのが最善かをずいぶん考えた。
出産直後のわたしが入院している1週間という手もあったが、自分は産院でお世話してもらえるし、面会が1日1時間までしかできなかったので、まるっと休みをとってもらうまでもないか、と判断。退院して自宅育児がスタートする今週1週間を休みにしてもらったのだが、結果的に大正解だった。
勝手もなにも分からず手探りの最初の1週間を、一人で抱え込まずにパートナーと相談したり分担したりしながら、少しずつオペレーションの確立を進められたのは、身体的にも精神的にもかなり助かった。

一方で、産後1週間で夫が育休をとり、妻が入院している間に新生活で必要な準備を夫があちこち飛び回って整えられたのがよかった、という友人夫婦の談もあった。
このあたりはそれぞれのライフスタイルによるところだろう。


自宅育児がスタートして、いちばんきつかったのはやはり睡眠不足。

初日はOJTも兼ねて、2人で1日のお世話をこなしたのだが、夜ふけにさしかかるころには2人とも疲れ果てていた。
赤ちゃんが家にいることにまだ慣れず、ずっと緊張していた気疲れもあったろう。
この日々を1カ月続けるのではとてももたない。

そこで我が家では、出来るだけ6時間は睡眠時間を確保しよう、という方針を立てた。
どうするかというと、21時~翌朝9時までの夜間12時間を交代制にする。
わたしは21時~翌3時、パートナーは3時~9時の6時間をそれぞれ睡眠にあて、その間もう一方はワンオペで赤ちゃんの世話をするという形だ。
ワンオペと言っても、今はまだ3時間おきの授乳とおむつ交換、時折ぐずることがあればあやすくらいなので、6時間であればさほど負担ではない。
わたしが寝る前に1回分の母乳を搾乳しておけば、胸の張りも気にならない程度ですんでいるし、パートナーも1回分楽ができる。
2回目は粉ミルクだけあげてもらえばOK。

このシステムを取り入れてみて、最初はお互い慣れない時間帯での活動+赤ちゃんの世話という体制にドッと疲れていた。
しかし夜間シフトに向けて少しずつ生活リズムが整ってくると、なんとか回せるくらいにはなってきた気がする。
少なくとも、2人して3時間おきの細切れの睡眠しかとれずに疲弊していくよりは大分マシ。

これはパートナーの発案だった。
パートナーもわたしも体力やガッツがある方では決してなく、寝不足がダイレクトに響いて不調になるタイプなので、この作戦はかなりよいんじゃないかと思う。

余談だが、入院中は母子同室で終日1人で赤ちゃんの世話をしていた。
(夜中きついときなど頼めばナースステーションで預かってもらえるシステムだったが、わたしは最終日しか預けなかった)
当然まとまった睡眠時間をとることは出来ず、授乳の合間に1時間くらいうとうとできるかどうか、という日々だったわけだが、眠るたびに面白いくらい悪夢ばかり見た。
映画『マジカル・ガール』的な、善意でやったことがまわりまわって最悪の結果になる、みたいなポップ胸糞系の夢ばかり見て、我ながらストレスがモロに出すぎてて笑った。


話を戻して。

そんなわけで、ここ数日わたしは夜の20~22時ごろに寝て、まだ外も暗い3時ごろに起きるという生活を送っている。
3時に起きるときは少しつらいが、一度目が覚めてしまえばなんてことはないし、ベランダで紅茶を飲みながら夏の夜が少しずつ明けていくのを眺めているのも悪くない。
サマータイムだとでも思って、非日常を楽しんでいる。

睡眠の入り時間の方にはまだ揺れがあって、どうしても授乳や沐浴のタイミング、こちらの食事の都合などによってズレがちだ。
多少は致し方ないとしても、週明けからパートナーは仕事に復帰するので、それまでには出来るだけ21時に寝て3時にバトンタッチできるようにしておきたいところ。

平日を無事乗り切れるかどうか不安もあるが、それでもウチはパートナーがフル在宅勤務、かつ勤務時間に多少融通の利く専門職だというだけでだいぶ恵まれた環境だと思う。
勤務時間中は出来るだけパートナーの手は借りないつもりではあるが、それでもふとした時に話し相手がいるだけでも気の持ちようがぜんぜん違う。
仕事終わりにすぐに買い物に行ってもらったり、沐浴に入れてもらえたりもするだろう。
このあたり、ワンオペの方やましてやシングルの方なんかは本当に大変な思いをされていることと想像する。

身体の方は、少しずつ回復してきている。
切開の傷は時々ちくりと痛む程度で、どちらかというと分娩の際に再発(どころか悪化)した脱肛の方がつらい。
円座クッションが手放せないが、それでも座っていられれば生活に支障はない。
悪露の量もふだんの生理くらいには落ち着いてきた。
貧血気味ではあるようで、時折軽い頭痛を覚える。これは産院から薬を出してもらった。
いずれにしても、冷房の効いた室内にいる分には大きな不調なく過ごせている。


この1週間、大枠で見ればまあ及第点、ひとまず乗り切ったお疲れ!といったところだが、振り返ってみれば細かいところではいろいろあった。

初めての沐浴で思うようにいかず、取り乱してしまったこと。
3日もうんちが出ず、毎日肛門マッサージとのの字マッサージを続けながら心配で心配でしょうがなかったこと(4日目にものすごい量のをした)
いまだに授乳はへたくそで、毎回ぎゃーぎゃー泣かれながらなんとかかんとか飲ませていること。
飲み込む力が弱いのか、ゲップをさせてもさせなくても毎度吐き戻してしまうこと。
相変わらず授乳の時間にぜんぜん起きてくれないこと。
かと思えば思いがけない時間にぐずり出して、お腹すいてたの?そんなに??というくらいごくごくミルクを飲んだりすること。

こんなに毎日、毎回大変な思いをしているのに、1日1日はあっという間に過ぎる。
きっとこれからさらに大変なことが次々出てくるのだろうが、最初の1週間のささやかな思い出として書き残しておく。

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