や/にゃ変換#ku
切れ字「や」を使って書いてあった句の「や」を「にゃ」に変換してみました。
とうすみにゃ木像のゆび燃え尽きて
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螢火にゃ
隅付き括弧
鉤括弧
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炎昼の「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」にゃ服役す
陋巷を貨物列車にゃ涅槃変
ゆふばえにゃ繭ひからびて唐庇
十薬にゃ殴られながら笑む虚像
瓜実の 嬉し涙の デルタにゃ鵜
・
歯型付き
一枚革にゃ
苔の花
・
音は葉にゃ
雨を
小鳥の
疑問符
鋏み
・
夏蝶の翅を拾ふにゃ風へ放す
向日葵にゃ光りて虚ろなる鏡
菊咲くにゃ牛乳瓶の白き闇
横置きの梯子にゃ蛾の目いくつある
モシャモシャと塗ればだいたい猫にゃ春
バックして戻るセダンにゃ月の蝕
圧倒のヘッドスピンにゃセミファイナル
やってみた感想
・すべてが猫になる。
・音読すると「にゃ」の部分以外にも不思議な読みづらさが自然発生する。
・セミファイナルに関しては「にゃ」はたぶん正解。
音読した場合についてもう少し書くと、例えば瓜実の句は「にゃ鵜」の部分が切れるのどころか「にゃう」とくっついてしまう効果になっていて面白い。
それから、にゃの前の措辞は普通に読んでいるのに、にゃが出てくるとその後の措辞の読み方を舌っ足らずな感じにしたくなる。
結論
すごく俳猫。
猫せんせいが書いた句になる。
もしかしたら誰が書いても猫せんせいが書いた句になるかもしれない。
猫せんせいの四コマ漫画よかったら読んでいってください。
内容はほぼないよう!