アスルクラロ沼津VSガンバ大阪U-23 守備の主導権
皆さんこんばんは。前回のレポートを読んでくださった方、ありがとうございます。まずはレポート作成が遅れてしまい申し訳ありません。そして森選手のJデビュー&鈴木選手の初ゴールおめでとうございます!それでは今回の目次です。
1.両チームのスタメン
アスルは今村選手に代えて渡邉選手を起用。ガンバは前節は4-3-3でしたが今回はアスルにあわせ守備時は5-3-2、攻撃時は3-1-4-2のような形を使用してきました。
2.相手に合わせた攻撃
まずはこの試合で良かった所から分析していきます。まずディフェンスラインでのパス回し。この試合では1個飛ばしのパスを意識的にできているように見えました。
次に、空けたスペースを使う意識。5-3-2は性質上、中盤の人数が少ないため、相手を釣り出せた際大きなスペースができます。
例を挙げると、前半の18分5秒のシーン。
このシーンは、相手の中盤が普光院選手、菅井選手についていき、ディフェンスラインと中盤のラインに大きなスペースができました。ここに渡邉選手がおりていき、フリーでボールを受けることができていました。
最後にサイドでの攻撃。まずはこの図をご覧ください。
これは、後半78分12秒のシーンです。この時、ハーフスペースにいる安在選手、サイドで幅を取っている中山選手のポジショニングによりサイドで数的優位を作り、安在選手へパスを通すことができました。ここでは点を決めきることはできませんでしたが、中央で数的優位を作りにくい5バックに対し、サイドから崩す、という相手に合わせた攻撃をできていたことが重要だと思います。
3.クリアでのリスク管理
少し前のレポートで、長沢選手のクリアの際のリスク管理について少し触れたのですが、今回はそのときは書かなかったメリットについて分析していきます。長沢選手はクリアの際
図のように、裏へ蹴っていました。このリスク管理はヨーロッパ王者、リバプールもやっているのですが、このように裏へ蹴ると相手は
図のように、相手は下がりながらの対応になるのでヘディングの勝率が上がります。細かいですが、このリスク管理ができていたのは良い点だと思ったので取り上げました。
4.攻撃での改善点
次は攻撃時の改善点を分析していきます。こちらの図をご覧ください。
これは、前半の12分22秒のシーンです。この時、相手のWBは安在選手に釣られるのですが
このように、内側を使う選手がいませんでした。内側を使う選手がいれば
内側を使う選手に相手がついてきた場合、安在選手は右利きなので中にカットインするコースができます。相手が内側を使う選手についてこなかった場合は佐藤選手にパスを出すことができ、そこからマイナスのクロスなどの選択肢があります。
5.後手に回る守備
この試合、アスルは4-4-2で守備をしていましたが、あまり機能していませんでした。アスルは2トップの一角がアンカーをおさえ、もう一人がCBへプレスをかける形が多かったのですが、
図のように、IHの選手がおりてきたときの対応ができていませんでした。これを利用されたのが前半の失点シーンです。こちらの図をご覧ください。
失点シーンの時、おりてくるIHの選手に普光院選手はついていきたいのですが、ついていくと赤い円で表したスペースが空いてしまうので、普光院選手は出ていくのが遅れてしまい、
図のようにアンカーへパスを出されてしまいました。この時、菅井選手は普光院選手のいたスペースもカバーしなければいけないので、IHへのパスコースを切れず、IHへパスを出されたところから唐山選手へパスを出され、失点してしまいました。
この対処方として、僕は前線からのプレスをかける形を用意する必要があると思います。
この図のように、2トップの関係は変えず、両サイドハーフの選手がWBへのパスコースを切りながら上がっていき3トップの形を作るなど、どんな形でもいいのですが、前からプレスをはめる形を作る必要があったと思います。前からプレスをはめる形を作ると、図のようにマークがしっかりとはまるので、選手の役割が明確になり守備がしやすくなり、1点目のような失点がなくなると思います。
ここの修正を監督はしてくると思ったのですが、今井監督のハーフタイムのコメントを見るかぎり、
守備の仕方を変える気はなかったようです。色々な考え方がありますが、僕は上記で紹介した前からプレスをはめる守備をした方がよかったと思います。
最後に
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