83%が海外からの支援。アキバフクロウが目標金額を達成!~越境クラウドファンディングJapan Tomorrow成功事例~
2021年、あけましておめでとうございます。
先日の「熊野古道」の達成に続いて、秋葉原にあるフクロウカフェ「アキバフクロウ」のプロジェクトも目標金額の30万円を達成することができました!
今回はその成功事例を皆さんにご紹介します。
Japan Tomorrowとは
Japan Tomorrowは「想いなら、海を越えられる」をコンセプトに、日本語・英語・繁体字・タイ語の4カ国語に対応した越境クラウドファンディングです。海外からの支援を受けることができるのが最大の特徴で、プロジェクトの掲載には初期費用・掲載料不要。海外へのプロモーション、資金調達、素敵なプロダクト・商品の開発や販売、テストマーケティングのツールとして幅広くご活用いただけます。
Japan Tomorrow実施の背景
アキバフクロウは「フクロウとふれあい 人生をより豊かなものへ」を理念に掲げ、2014年に東京の秋葉原で創業されました。
日本国内のファンだけでなく、過去90各国以上・約10万人のゲストのおもてなし実績があり、トリップアドバイザーにおいては、最も栄誉あるアワード【トラベラーズチョイス】を授与されたほどの実力あるスポット。
しかしながら、昨年からのコロナウイルスの影響により、次第に国内/国外のお客様が足を運びづらくなっている状況が出てきてしまいます。その打撃は店の存続問題にまで拡大。将来また日本に来たいと思ってくれているお客様のためにも、店を存続させるために始まったのが、Japan Tomorrowでのプロジェクトです。
支援したのはどんな人たち?
プロジェクトにはどの様な方々が支援してくれたのでしょうか。プロジェクトは日本語、英語、繁体字、タイ語の4言語で実施しました。
プロジェクト支援者数の約75%は繁体字版から
今回のプロジェクトでは約75%が繫体字版からの支援でした。その国籍は台湾、香港、シンガポールの3つ。購入金額に関しても約82%が繁体字から。次いで日本からの支援、英語圏からの支援という結果となりました。英語版ではアメリカ、ドイツの国籍が見られました。
そして気になるのは、各言語での平均支援金額ですが…
繫体字の平均支援額は8,000円を上回る
言語別の平均支援額を調べてみると、繁体字からの支援額は平均8,429円。日本語、英語からの5,000円代と比べて、3,000円以上も高い結果となりました。
リワードは自分達の特徴が詰まったユニークなものを
Japan Tomorrowでは平均して7~8つのリワードを用意することをおすすめしていますが、アキバフクロウでは、全部で14ものリワードが!支援価格帯は3,000~50,000円と、起案者自身の個性が光るユニークなものをご用意頂きました。
コロナの現状も加味して【寄付型】【ご来店型】【データ納品型】【送付型】【オンライン配信型】とリワードの種類を 明確にカテゴライズして用意する工夫もされていました。
以下はその一部です。
・フクロウのエサ代支援
・フクロウを養子にする
・盛り沢山!オリジナルフクロウグッズセット
・プロカメラマン付き★1時間プライベートフクロウパーティー
・Owly Anniversary★Celebration
・フクロウからのサプライズ★動くグリーティングビデオカード
・フクロウとの触れ合いチケット
・オンライン・フクロウ餌やり体験
・幸運のフクロウの羽+文具セット
中でも人気だったのは「フクロウを養子にする」という8,000円のリワード。全体の約35%の人が購入していました。
フクロウ達と親子になれるという内容で、支援者自身が今後店に訪れる理由を持てることや、養子縁組(兄弟)証明書も貰えるという特別感を味わえる点が人気のポイントだったかと伺えます。
また、このリワードを購入した方のうち93%が繫体字からという結果になりました。
店の雰囲気や、起案者の想いが伝わるプロジェクトページ
先程のリワードのユニークさ・豊富さ、といった点の他にもアキバフクロウのプロジェクトが優れているのは、プロジェクトページの内容や魅せ方です。
ページの最初には起案者自身がプロジェクトにかける想いを伝える動画を掲載。
この動画は海外対応のJapan Tomorrowに合わせ、各言語で伝わる様に英語、繁体字の字幕対応をしています。ページの最初に持ってくることで、最初から起案者の想いを海外ユーザーへ伝えることができます。
ページ内には、アキバフクロウがどのような場所なのかが伝わる写真が多数。店内の写真や、フクロウ達の写真を使いながら、お店のこだわりを説明していきます。
また、店自体がどんな実績を持つのかを示す情報を掲載。これだけで、信頼できるプロジェクトとして支援者を納得させることができます。
その他、文章だけでなく、視覚的に理解できる動画を様々な箇所で差し込むことで、海外からの支援者への理解促進に繋がります。
プロジェクトページは支援に繋げるための大事な舞台です。海外の方でも理解できるように情報の魅せ方を工夫することが重要になります。
支援の輪を広げた、SNSでの地道なコンタクト
プロジェクト達成までの施策として、起案者ご自身によるSNSを使ったコンタクトが挙げられます。
店のSNSにはファンが多数ついており、投稿に対する反応も良好だったことから、ダイレクトに連絡をすれば支援をしてくれる方が増えるのではないかという仮説がありました。
MATCHAと一緒に作成した外国語メッセージを過去店へ訪れたことのある海外のお客様へ個別にご連絡をしたところ、最終的に支援の輪が広がっていきました。
更に今回のプロジェクトは主に海外向けであるため、日本国内に向けて告知をしなかったにも関わらず、再度支援を行って下さった方や、新規でJapan Tomorrowを見つけて国内から支援下さる方もいらっしゃったそうです。
元々の根強いファンの存在はクラウドファンディングとの相性も良く、重要なポイントになります。
まとめ
今回のアキバフクロウのプロジェクトの成功ポイントをまとめると以下の通りとなります。
リワード
・起案者の個性、ユニークさが光る内容で複数用意。
・将来日本に行く理由となる、特別感を与える内容。
・【寄付型】【ご来店型】【データ納品型】【送付型】【オンライン配信型】とタイプに分ける。
プロジェクトページ
・起案者の想いを伝える外国語対応のメッセージ動画
・お店がイメージできる写真の掲載
・支援者が信頼を寄せられる実績の掲載
SNSでの起案者自身の発信
・過去に来店されたことのある海外のお客様へDMを通してコンタクト
目標達成には、支援者をWEBページのみで納得させられるリワードやページ作りが重要です。ぜひ今後越境クラウドファンディングに挑戦したいと考えている方の参考になると嬉しいです。
最後に
弊社のビジョンは「日本の価値ある文化が、次代とともに残っていく。」です。Japan Tomorrowでは、コロナ禍でも未来の訪日旅行客に向けたプロモーションや、海外の日本ファンの方にアプローチしたい方々を応援します。これからも、日本全国様々なプロジェクトが並んでいきます。
プロジェクト掲載にご興味がございましたら、どんな些細なことでも構いませんのでこちらのフォームからお問い合わせください。
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