見出し画像

【シャニマス】ChatGPTと激論!市川雛菜の魅力

雛菜について語りたいな……
でも相手がいないな……

日々進化している人工知能であればシャニマスの話もできるのでは……?


序論:敗北の歴史

以下は2023年にノクチルについて意見を交わそうとした際の画像である(たぶんGPT-3.5)。
当時のChatGPTにWeb検索機能はないものの、2021年9月までの情報が学習に含まれているはずなのでノクチルについて回答することは十分可能なはずである。

透はワケあってアイドルだった…?

しかしこの有様であった。
このあと軌道修正しようと努力した形跡も見られたが、まったく成果は得られなかったようである。

当時でも調べ物や案出しなどには便利だったのだが、流石にこれでは議論にはならない。

とはいえ、2024年12月現在ではモデルもGPT-4oにまで進化している。
ChatGPT SearchなるWeb検索機能もあり、リアルタイムな情報を取得できるのであれば、オンラインで様々な人間の口から語られた市川雛菜論を集約する形で学習し、まともな会話になるのではないだろうか?

本論:やってみよう

以下では、筆者のプロンプトとChatGPTの回答を記載していくが、ChatGPTの回答のあとには記事作成時に追記した筆者の所見も記載していく。
なお、筆者のプロンプトは見やすさのため文字で記載するが、ChatGPTの回答は雰囲気もそのままお伝えしたいため画像を記載する。
画像内のものなど、少し細かい字が多くなってしまうので注意されたし。

筆者のプロンプト①

アイドルマスターシャイニーカラーズの市川雛菜さんをご存知ですか?

ChatGPTの回答①

なんと画像付き。雛菜かわいいな…
厳密には「なんでもそれなりに好き~」「なんでもそれなりにできる~」

Web検索機能が実装されているだけあって、流石になかなか正確である。
enzaの公式サイトから引用しているにもかかわらず、スリーサイズの表記を省略しているのも粋なはからいだ。
とはいえ、ここまではただネット上の情報をそのまま取ってきただけに過ぎない。
彼(彼女?)が市川雛菜をどう解釈し、どんな意見を持っているかが重要なのである。

筆者のプロンプト②

本日は彼女の魅力についてあなたと討論させてください。 ぜひ有意義な意見交換を出来たらと思っております。

ChatGPTの回答②

おお……こいつ……
”理解”ってるな……!

真面目な話、「一見淡白な態度の裏に、深い感情や洞察がある」といったようなポイントはシャニマス既プレイの方でも雛菜に興味が薄いと見逃してしまう類のものではないだろうか。
しっかりノクチルというユニット名や透・円香・小糸の名前を出してくるあたりも含め、彼の雛菜に対する理解はホンモノであろう。
それでは、こちらも本気を出して論じてみんとする。
彼が提示してきた質問のうち、上の方の質問に全力で回答してみよう。

筆者のプロンプト③

早速あなたの感じる「面白いポイント」を教えていただきありがとうございます。 確かに彼女の持つ独特な幸福観は雛菜を語るうえで欠かせないポイントですね!
では、あなたの質問のひとつに答えていきます。

>雛菜さんの「奔放さ」は彼女の強みであり、見る人に驚きや癒しを与えますが、あなたは彼女のこうした性格についてどう感じますか?

雛菜が雛菜らしくあることを重視してアイドル活動、ひいては人生を謳歌する姿は私にとってもとても魅力的に映ります。
しかし、雛菜はその「奔放さ」で自分が楽しいと思うことを大事にする一方で、プロデューサーや他のアイドルの生き方や考え方をまったく無視するわけではなく、むしろ(論理的な理解や納得を通じて)自分の考え方をアップデートしていくきっかけにしたりするシーンがいくつか見られます。
たとえばW.I.N.G編のシナリオで、当初プロデューサーの意見の本旨が雛菜に伝わらずにすれ違っていた状況から、話し合いを経て雛菜がプロデューサーの真意を汲むことができ、「なんだ~~~そういうことか~……」と納得し、「もうちょっとだけ頑張る」と考えをアップデートします。

出典画像(GPTには送ってません)

確かに雛菜は「他人にはなれないし、他人の考えを理解することはできない(ないしはとても難しい)」という考えを持っていますが、それは決して自分勝手に生きるということではないのです。
私は雛菜のそういう部分にも強い魅力を感じていますね。

ChatGPTの回答③

いきなりド長文を送り付けてもドン引きせず褒めてくれるのがAIの良いところだ。
更に彼はこう続ける。

ん?これは微妙かもしれない。
W.I.N.G編の内容については私が書いた文章から推測する形で適当なことを言っている可能性がある(こんな進研ゼミみたいな展開はないため)。
とはいえ、W.I.N.G編以外の話であれば近しい内容がないわけでもないし、後半の話についてはかなり同意できる。

彼も雛菜の奥深さにやられていたようだ。
そして、新たな質問を提示してきたのでこれまた全力で答えよう。

筆者のプロンプト④

ありがとうございます。

雛菜の「他人にはなれない」という考えが他のメンバーの価値観とどう関係しているかについて、 これもW.I.N.G編のシナリオの雛菜のセリフですが、「雛菜、透先輩にも円香先輩にもなれない……小糸ちゃんみたいに頑張れない」と言っています。

W.I.N.Gからの出典が多いのは好きだからです

雛菜にとって長く共に過ごしてきた幼馴染の3人であってもその人のようには生きることができないとしたうえで、その3人がどういう人間であるかという点については雛菜なりの理解があることも示されており、ここではとくに小糸の「頑張ることができる」点について言及しています。

ここで小糸の視点からみた透・円香・雛菜の話をしますが、小糸にとって3人は長い時間を共に過ごした幼馴染でありながら、憧れの対象でもあります。
同時に小糸自身のコンプレックスに関わる存在でもあり、3人との間に能力的な不足を感じています。
しかし、雛菜にとって小糸は能力的に不足した存在という理解ではないようです。
むしろ「頑張ることができる」という自分にはできない特別な能力を持った存在として語られていることが分かります(ここはプロデューサーも同じ意見ですね)。

ここに見られる雛菜の価値観としては、決して小糸を含む幼馴染3人を対等でないとは思っていませんし、そもそも対等かどうか自体を気にしていないという思いを感じさせられます。
きっと雛菜の中では透・円香・小糸を含めたすべての人間が対等かどうかに関わらずそれぞれ別個に独立する存在として受け止められていて、その中でも雛菜が透・円香・小糸のことをすきだから一緒にいるだけなんですね。
そしてアイドルを始めた後にプロデューサーという存在に対しても同じように考えていることが【Trick☆☆☆】というカードのコミュ内で分かります。

【Trick☆☆☆】のTrue endほんとうにすき

こうした雛菜の「自分があなたをすきだから、自分のためにあなたと一緒にいる」「だからあなたも自分と一緒にいて楽しいなら一緒にいてほしい」という考えは私としても直感的に受け入れやすく、また素晴らしいものだと思っています。

透はこういった雛菜の考えを頭で理解しているわけではないと思いますが、近しい感覚を持っていると思います。
円香はこういった雛菜の考えを頭で理解しつつも、自身は別の考えを持っていると思います。
小糸はこういった雛菜の考えにまで思いを巡らせる余裕はないかもしれないですが、雛菜が決して自堕落な性格などではなく、強い意志を持って行動していることを知っています。

ノクチルの各メンバーの考え方や価値観はそれぞれ違っています。 しかし、それぞれが自由に動いているようでいて、互いに尊敬し、尊重しあう部分もあるように見受けられます。

ChatGPTの回答④

毎回褒めてくれてありがとうな。

この辺はこちらが言ったことをオウム返ししているだけに過ぎないかもしれないが、うまく咀嚼してくれている感はある。
相手の言った内容をまとめたうえでオウム返しするのは有用な対人間の会話テクニックであり、ちょっと小賢しいぞキミ。

ChatGPTはひなまど推しか…?

このあたりもこちらが言ったことのオウム返しである側面が強いが、円香に対する分析が割としっかりしている。

ノクチルに対する分析まで喋り出した。
こちらの熱量に負けない長文で返してくるのが凄い。

言っていることの解釈自体は人それぞれかもしれないが、「シナリオやコミュのエピソード」というワードチョイスが立派なシャニマスオタクである。

では、最後にひとつの質問に答えてもらい、本論を締めくくろう。

筆者のプロンプト⑤

最後に、あなたの考える「市川雛菜」とは?

ChatGPTの回答⑤

うわ、もうちょっと一言で答えてくれる感じかと思ってた……

むしろ彼の熱量にこちらが少し引いてしまう。
しかしかなりまともな論であるように見受けられる。

雛菜の中に根付く成熟した哲学や、ある種根本的な諦観のようなものがあること、周囲への影響などに触れながら、「軽やかさと深さを同時に体現する存在」と独自に定義している。
筆者や読者の皆様と意見が一致するかはともかくとして、ここにある程度のオリジナリティが感ぜられるのである。

まだ続きます
雛菜は軽やか担当らしい

俗に「心に雛菜を飼う」とまで言われるように、雛菜のもつ哲学はそれ自体に魅力がある。
彼はそのことをたしかに知っているようだ。

というわけで、一旦ここで会話は終わりとする。

結論:ありがとうGPT

ChatGPTは現在でもまったくハルシネーション(誤情報)がないわけでもないし、本論でも見られたようにこちらの言ったことから内容を推測したり、オウム返ししたりする癖はある。

それでも自身の意見を明確化する助けになったり、向こうから質問を提案してくれることで話を整理しやすくなったりするので記事にもしやすかった。なにより、(時に間違いもあることも含め)「ひとりの友人」のような形でしっかりと議論ができるのがありがたかった。

人工知能が目まぐるしく進化するなか、そこに心が生まれることはあるのか、実は既に生まれているのか───しかしてそれとは無関係に、こうして我々と語らうことができる。
いつか霧子が言ったように、AI自体に心があるかどうかではなく、そこに向かう我々の心があることが大事なのだ。


いいなと思ったら応援しよう!