俗悪映画制作TRPGミッドナイト・ミミック のシステム面をご紹介
最近見た映画で素晴らしかったのは「きみの色」です。
https://kiminoiro.jp/
「きみの色」は長崎を舞台にしたバンドもの青春映画です!
学園内から姿を消した聖歌隊の次期エースの謎! これを追うところから始まるこの映画。映像・話・音楽と三拍子揃った、とてもいい作品でした!
主人公たち三人組も素晴らしいのですが、何気に画面外で大活躍してるシスター先生、TRPGゲーマーの言葉で言うところの「PC4が神うまいプレイヤー」でした。
梵天丸もかくありたい、マッチ棒こと山内です。
本日は、「俗悪映画制作TRPGミッドナイト・ミミック」、通称「ミミミ」と、その最新サプリメント「ムーディー・ムービー・ムーブメント」、略して「ムムム」についてご紹介させていただきます。
「ミミミ」は俗悪な映画制作をテーマにしたTRPGです。
推奨人数はプレイヤー3名以上、別にゲームマスターが要ります。
プレー時間は4~5時間、このゲームは8つのシーンをクリアする必要があるので、1シーン30分で進めて4時間ぐらいが推奨のプレー時間です。
プレイヤーは売れない俳優となり、脚本家が逃げ出した状況で映画を完成させるというスリリングな物語を体験します。
「ミミミ」は映画制作のライブ感とアクションを楽しめるTRPGでして、その魅力はこれまで何度かこの場でお伝えしてきましたが、実はシステム面については説明しきれていませんでした。
偉大なる先達「イットケイムフロム・レイトレイトレイトショウ」通称レレレにインスパイアされて生まれた「ミミミ」ですが、
ミミミではレレレにある幾つかの弱点を解決することに挑戦し、システム上はそれなりに成功しています。この記事ではそのあたりにフォーカスしてお話できたらと思います。
もちろん、レレレについてプレーしたことのあるひとはわかるかもしれませんが、レレレにはありがちなゲームトラブルっていうのがあります。
もちろん僕もレレレは大好きなんで、その実例とかを挙げたりはしませんが、インスパイアにあたってどこに気をつけて作ったかというのを話しますので、そこからおおよそ想像いただければ、幸いです。
まず、ミミミの判定システムは、6面体のサイコロを用いた「XD3システム」を採用しています。
具体的には、ダイスの出目合計を2で割った値、おおよそ同数の3面ダイスを振ったと同じぐらいの値ですが、これにボーナスを加え、その合計が難易度を超えれば判定成功となります。
この判定方法は、ダイスへ加えるボーナスの要素がとても強いです。
これにより、デッドリーさは維持しつつも、乱数のブレを抑えた安定したゲーム進行が可能になっています。
次に、プレイヤーが怪我や死亡のリスクを最小限にできるよう、「撮影方法ルール」を取り入れています。
撮影方法にはスタジオ撮影、ロケーション撮影、ブルースクリーン撮影の3つがあり、
ブルースクリーン撮影なら、特殊効果を活用し、怪我や死亡のリスクを完全に排除できます。
これにより、プレイヤーは安全かつ自由に映画制作を楽しめます。
しかし自由にプレイヤーが遊べると、大抵、無茶苦茶なことになりますよね。そこで現実的な制約を設定しています。それが、スポンサー制度と予算ルールです。
プレイヤーは1キャラに1社、スポンサー企業を設定することができます。このとき、実在する企業をスポンサーとして選べます。
映画製作の際には、スポンサーが喜ぶ演出や小道具を使用することで、追加予算が手に入ります。嬉しい!
その結果、スポンサーが嫌がる行為、たとえば実際のダムに毒を流すなどの行為は、ゲーム内で制限されるでしょう。
これにより、現実的でバランスの取れたゲームプレイが可能になっています。
また、ゲーム内では役割分担が明確になっています。
プレー前に、各キャラクターに「主役」「敵役」「相棒役」などを設定します。そのうえで、シーンごとにシーンの主演者が判定を行い、他のプレイヤーは助演者としてサポートします。
この仕組みにより、自然な協力体制が生まれます。
さらに、ゲームの最終目標として、「興行成績」を導入しました。
各シーンの成功度を合計し、サイコロを振って興行成績を決定します。
高い興行成績を収めれば、伝説の映画俳優として名を馳せることができますし、具体的には成長のための経験点がもらえます。
というわけで、正直に申せば、令和の時代にレレレを遊ぶならこういうのは必要だよね。というのでできている、古くて新しい作品、というのがミミミです。
そのうえで、最新サプリメント「ムーディームービームーブメント」略してムムムを導入すれば、レレレでは果たせなかった、映画作りの「その先」を体感する事ができます!
「ムムム」は、「ミミミ」をさらに斜め上にシフトアップさせるサプリメントです。
まずムムムでは大目標として、世界七大映画賞へ挑戦することが提示されています。ゲーム内で「アカデミー賞のような有名映画賞を取る」。これは難易度が高いですが、その分達成したときの喜びは格別のはずです!
また、映画賞を狙うために俳優をパワーアップさせる方法として、「ガチャ」を導入しています。
経験点を消費することで、キャラクターをランダムチックに強化できます。これにより、戦略性とリプレイ性が向上します。
でも最初はガチャの費用がありませんよね。そこで、経験点追加獲得ルールがあります! これはルールブックの購入や譲渡がそのままガチャの費用になるシステムでして、これにより、キャラクターが強化されると同時に、プレイヤー同士の交流も促進されます。
もちろんミミミでは、新規プレイヤーが安心して参加できるよう、さまざまなサポートを用意しています。
まず、ミミミはシナリオ作成が特に簡単です!
ミミミシナリオを作りたい人は最初に、好きな映画を一本見る。次に、その映画の内容をルールブックにある表に当てはめる。これで出来上がりです。
可能であれば、プレイヤーに見せる予告編をYouTubeで探しておくといいでしょう。
さらに、公式サイトでは「ミミミシナリオ自動生成ツール」を公開中です。
2023年10月以前に実在する映画のタイトルを入力するだけで、そのあらすじを元にシナリオが自動生成されますので、今や表に当てはめる作業すらいりません。
ミッドナイトミミック 公式サイト:https://sites.google.com/view/midnight-mimic-trpg/
また、動画リプレイもあります。公式ではありませんが、「メニタチのゆっくりずんだ劇場館」様が制作された動画リプレイがあります。
【ゆっくりTRPG】ドラゴンボール Revolution【ミッドナイトミミック】
YouTubeプレイリスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PL3dKDb2On4U3raTQxuDUl7NxxEBCCu-6n
これを見ることで、ゲームの流れや雰囲気を実際に感じることができるでしょう!
現在、ミミミおよびムムムはTRPG系同人ショップ「コノス」様で取り扱っていただいていますが、私の手元にも若干の在庫があります。次回のコミケットことコミックマーケット105で頒布予定です。ぜひ、コミケット会場でお会いしましょう!
というわけで、ミミミとムムムの紹介でした。
皆さんと一緒に、ミッドナイトミミックで新たなインスパイア映画を作り上げる日を楽しみにしています。
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