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Brian Setzerになりたかった男の話

お久しぶりです。
京都のDISTRESSというバンドのヴォーカルしてます、matchです。

今回は先日公開したMV《Chemical Love》について解説いたします!




僕はブライアンセッツァーが好きです。

ああいう年の取り方をしたいと本気で思っています。


でも僕にはあのハスキーで痺れるような歌声も、卓越したギターのスキルも、オーケストラが組めるほどの大人数の友達も、西海岸の風をきるキャデラックも持っていません。
おそらくポンパドールもさぞ似合わないことでしょう。

しかし!
この憧れを憧れのまま終わらせることができませんでした!

そんな憧れ100%、純粋無垢な好きという気持ちだけで完成した曲が、、、

我々の新曲《Chemical Love》になります!

前述の通り、僕には彼ほどのスキルがないので、その分彼の楽曲にはない曲の展開やサウンドでDISTRESSらしい唯一無二の楽曲へと仕上げました。


楽曲について

Chemical Love 制作期間に参考によく聞いていたのがこちら。

このアルバムが中学生の頃からマジで大好きで良く聞いていて、中でもこの曲が一番よく聞いた曲だと思います。

BPM速めのシャッフルを曲で使うのが初めてだったので、この曲を0.5倍速とかにしてひたすらドラムがどういうパターンでなっているのか研究して超頭悩ませながらデモの打ち込みのドラムを完成させたのを覚えています。

ちなみにこれはメンバーにも監督にも言ってないんですけど、MVにスーツとバーとタバコとダンスのシーンがあるのは、大好きなこのアルバムにリスペクトを込めてジャケの雰囲気を再現したいという僕の完全に勝手な考えからです。
めちゃくちゃカッコよくシーンに組み込んでもらいました。

曲の展開自体(特にドラム)はシンプルなので、その分ベースラインとリードギターのシンセのメロで曲にアクセントをつけられるように意識して作曲しました。
特にサビのベースラインと1サビから2Aにかけてのリードギターの徐々にメインのリフに変化していく流れが気に入ってます。

あと久しぶりにちゃんとギターソロ作りました。
この曲ギターは全編グレッチで弾いたんですけど、割とハイポジ攻め攻めのソロ作っちゃったせいで割とREC苦戦しました。


ギターソロの後急にメロコアっぽくなったのは気分です。
ロカビリーと全然関係ないものを組み合わせたい衝動に駆られて成り行きでパパッとできました。


映像について

Chemical Loveとは、つまりドラッグによって得られる多幸感と絶望。
MVではそんな存在を愛してしまった人間の模様を描いています。
曲が終わりに向かうにつれてドラッグの効果が切れる様に映像も壮絶に変貌を遂げていきます。前作「Kingdom」に引き続き今回も監督はpiikannネキ。

正直「Kingdom」の完成度が高すぎたので、今回の完成版を見るまでメンバー全員ちょっとだけ不安だったんですけど、完成したMVバチクソにイケてて余裕で前作超えてきたんで大満足です。

今回は映画みたいなテイストにしようということで、字幕がつきました。
この字幕のタイミングにも意味があって、最初はそのままの歌詞を入れてますが、途中薬を飲み込んでからは意訳に変わっていって、それも幻覚効果の一部分となっています。

あとは個人的にエルビスの顔がメンバー全員の顔に変わるシーンとクライマックスの画質ガビガビなりながら次の映像に繋がるシーン(なんていう加工か名前わからん)がめちゃくちゃお気にです。

と、まあ最高なシーンしかない映像なんですけれど、残念ながら映像の知識が全くないので僕が語れるのはこの程度になってしまいます。もし聞きたいことがあればネキだいたいDISTRESSのライブに姿現すので質問がてらライブ遊びに来てね。




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