喜び
自分の歌を別の人が
カバーしてくれた時の喜びは
なににも勝るものはない
喜びを言葉にして表現したいけれど
それをすると相手の時間を多く奪ってしまう
ゆえにそういった感情を押し込めて
「ありがとう」とか「うれしい」とか
一言で終わってしまうことが多い
それは僕が言葉を
より正確に伝えたいと願うが故の我儘なのだが
相手によってはそれを
僕がなんとも思っていないかのように思って
不機嫌になってしまうひともいる
ちがうんだ
そういう意味ではないんだ
本当はその喜びを伝えたいけれど
嬉しいだけじゃ言葉数は足りないし
照れるだけじゃ意味合いが変わってしまうし
だから顔を真っ赤にして
歌を作って歌うんだ