ともだち

友達の作り方がわからない。

そもそもの人間関係を0か100かでしか

測ってこなかった僕にとって、

友だちというものは

存在するかしないかもわからなかった

高校時代、

文芸誌に書いた作品をめぐって

友だちだと思っていた男が

実は自分をそんなふうには

思っていなかったことだってある

誰かにそばにいてほしいときだって

誰もいない

ずっと1人だ

大学時代、それは少しだけ変わった

高校から浪人時代の予備校を経て

大学まで連れ立った友人がいる。


誰よりも広い心で

自分を受け止めてくれた

今僕が胸を張って

「ぼくのともだちだ」といえる男。

そして彼のおかげで開いた世界に

入り込んできた女の子。

彼女は僕を貶しながらも心底心配し

そして諫めてくれた

彼女があるがままを受け入れてくれたからこそ

僕もあるがままでいられた

今日、5/4は、彼女にとって

とても幸せな日になるはずだった。

昨今流行のコロナウィルスによって、

結婚式は軒並み延期になった

彼女もまた、その煽りをうけた1人だった

彼女と結ばれた男のことも

僕はよく知ってる。

僕の醜悪な性格を認め受け入れて、

他の人たちとの関わりをつくってくれた。

彼もまた、僕の大切なともだちだ。

彼らから延期の知らせを受けたとき

彼らがいかほど苦しいだろう

どれだけ迷ったろう

わからないはずがない

それでも、

それを決めて謝る彼女たちは

これから2人で人生を歩んでいく。

だから、歌を作った。

僕なりの、彼女へのお祝いの言葉。

押し付けがましい、感謝の言葉。

この言葉が、回り回って

なんとなく2人に伝わればいいなぁ。

そんなふうに思いながら、

この今日という日を

また特別な日にできるように。

皆さんにも知ってほしいと思って。

ここに記しておきます。




世界一、幸せな二人に祝福を【Acoustic Arrange】



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