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恋はゴーストレート……?

 BRADIO宛の恋愛相談にて、「真面目な答えは他に任せる」「回りくどいのはいい。いける。」「恋はゴーストレートだ」みたいな発言がありまして、「相談相手間違えてる」や「”恋はゴーストレート” 曲になるか?」みたいなことで盛り上がっていた記憶があります。
 恋愛に対して、POPなスタンスで回答してるのはBRADIOらしくていいな。ちょっと無責任な感じもあるけど、それがまたいいというか。勇気をもらえるというか。恋愛に対して、そういうスタンスの曲があったらいいのになと思ったりした。

 いや、待てよ。BRADIOなら、もう既にそういう歌詞の曲があってもおかしくないぞ。ちょっと探してみるかということで、探してたらいくつかそういう曲を見つけたので、今回はBRADIO流 恋愛応援ソング(恋愛相談に対するアンサーに近い歌詞の曲)について綴っていこうと思います。(自分ごととして、素敵な出会いがあった時に、僕自身への応援歌として聴きたいし、恋愛成就できるように頑張りたい。という私利私欲のためにも、しっかり曲と向き合って、ここに書き留めておこうと思う。)

シンプル応援ソング

 恋愛応援ソングを紹介する前に、シンプルな応援ソングを簡単に紹介していこうと思う。(こういう曲の方が時として、応援ソングとしていいってこともあるだろうし)
 シンプルな王道応援ソング(恋愛に限らず)ってなると「ソウル・ギャラクシー」「ファンファーレ」「Save Our Souls」「オワラナイ」捉え方によっては「幸せのシャナナ」あたりも応援ソングかなと思います。(もっと幅広く、応援のニュアンスが違うタイプの曲(解釈次第な曲)も含めていくと「蝙蝠」や「Stepper’s Fight」「運命へ」「Bring It On!」なんかも応援ソングに該当するんじゃないかと思います。)
 この中で恋愛応援そんぐとしても行けそうな曲ってなると「ソウル・ギャラクシー」「ファンファーレ」「幸せのシャナナ」あたりになるのかなぁって感じです。(主題歌になってるタイアップ曲は強い)
 どの曲も自己肯定感や自己効力感を高めてくれる曲なので、恋愛に対して自信をなくしてしまって、アプローチする勇気が出ない、なんて時にいいかもしれません。

恋愛応援ソングならこの曲

 さてさて、本題の恋愛応援ソングの話に戻ろうと思います。
ピュアな恋愛ソングとなると「ダイナマイト」「You Make Me Feel Brand New」「All I Need Is You」「トロフィー」「Yours」「Catch A Vibe」あたりが該当してくるかなと思うのですが、いくつかのタイプに分けられると思うんです。
 心温まるような恋愛ソングとなると「You Make Me Feel Brand New」「All I Need Is You」「Yours」(Yoursは解釈次第な感じで、お付き合いした後の愛を歌っている曲にも思えるし、お付き合いする前段階の恋に落ちていく曲にも思える)だし、告白のタイミングを切り取ったのが「Catch A Vibe」で、お付き合いしたい相手に対して、心模様や妄想を繰り広げてるのが「トロフィー」「ダイナマイト」もしかしたら「Baddest」もここに該当してくるのかなって感じで思っています。

 この中から恋愛応援ソングをということになると「ダイナマイト」になってくるかなと思います。「トロフィー」も『キミに一直線 脇目などふりません キミ以外の娘には グッとパッと ときめかないんだ』なんて熱い想いが感じられて、まさしく「恋はゴーストレート」な曲だと思うんですが、応援ソングとなるとやはり「ダイナマイト」かなと。(「トロフィー」は書きたいことが別であるので、次のネタにしようと思っています。気分次第では、変わるかも)
 「ダイナマイト」がどうして恋愛ソングなんだということですけれども歌いはじめの歌詞が”君はsupernovaハジケロdynamite! 恋に臆病になんてNo! No! No! 「いっそこのまま」Nonsenseだな 動き出せ lonely hearts La! La! La!”とありまして、この歌詞を言い換えるならば「恋はゴーストレートだ」って言ってるのとほとんど同じなんですよね。これって恋愛相談に対するアンサーソングですよね。
 この曲は2014年7月リリースの『Swipe Times』に収録されている曲ですので、10年も前の曲になるのですが、(10年前の曲とは思えないくらい色褪せない名曲で10年前なことにびっくりする)10年後の恋愛相談に対して、歌詞と同じようなことを答えていると思うと恋愛に対するスタンスは時が経っても変わらないものなんだなと思いますね。(ピュアな恋愛のスタンスで居続けたいな)
 ということで、「ダイナマイト」を恋愛相談に対するアンサーとして、恋愛応援の気持ちがこもった曲という視点で「ダイナマイト」の歌詞をじっくり味わっていきたいと思います。

ダイナマイト

 

君はsupernovaハジケロdynamite!
恋に臆病だなんてNo! No! No!
「いっそこのまま」Nonsenseだな
動き出せ lonely hearts La! La! La!


 まず冒頭から君はsupernova(スーパーノヴァ)だって言ってるんですが、スーパーノヴァについて調べてみると宇宙空間に存在する恒星が爆発する現象って説明が書かれてて、爆発する現象なんですよ。これ。
 君はsupernovaってことは爆発のエネルギーが凄まじく、君から発されるエネルギーに魅せられているといったところでしょうか。
 ハジケロdynamaite!ってことで、スーパーノヴァのエネルギーに影響を受けて、自分の気持ちというダイナマイトが弾ける。というか弾けてしまうそんな様子が伺える。
 恋に臆病だなんてNo! No! No! 「いっそこのまま」Nonsenseだな 動き出せ lonely hearts La! La! La!と「いっそこのまま告白もせずに片想いで居続ける。関係は壊れないかもしれないけど、友達で居続けるみたいな関係性」はナンセンスだ、恋に臆病じゃだめ、動き出せ! とlonely hearts (孤独な心)= 独り身の恋に臆病な心 にスーパーノヴァのエネルギーに魅せられるだけじゃなくて、lonely hearts = 中なる想いのダイナマイト を爆発させて、その爆発エネルギーで動き出せっていっているんじゃないかという気がします。
 自分はFlyersでBRADIOを知った当時はリリースされている音源が「DIAMOND POPS」「Swipe Times」「オトナHIT PARADE」「Flyers」しかなかったんで、「ダイナマイト」も相当ヘビロテしてきてるはずなんですが、結構歌詞を聞き流していて、今回こうやって歌詞をじっくり読み込むまでは”熱い恋愛応援”の曲だなんて気づいてなかった。やっぱりじっくり歌詞を読み込まないと真の良さはわからないもんですね。(学生時代にこの曲に出逢ってるんだから、もっと真摯に向き合って、当時の恋愛に勇気を与えて欲しかったな。恋に臆病、「いっそこのまま」ってやってたよ。チクショウ)
 好きなら好きと言う。当たって砕けろ。恋は直球勝負。好きだと言う気持ちがあるなら隠さず、伝えていかないとあとで後悔しますもんね。今なら実感としてわかります。(ここに辿り着くまですごく時間がかかった。もったいない)
 覚悟決めて、順序とタイミングは大事にしつつ、内なるダイナマイトを爆発させて行かなきゃな。(「いっそこのまま」なんてナンセンスだ。動き出さなきゃ……)

いつもたやすく落とされた 君が茶花したハートに着火した
恋の火種がハジケ消し飛んだ それはまるで 打ち上げ花火のよう

 
 いともたやすく落とされたって歌詞を聞き流してたときは曲名が「ダイナマイト」だし、爆弾落とされたってことなのかなと思ってたのですが、一つ前のパートをじっくり読み込んで、そういうことじゃねーなと。君の魅力にいともたやすく落とされたって言ってるんですね、これ。
 君が茶化したハートに着火した 歌詞カードをみるとこの一文は空白なくワンセットなんですけど、解釈を加えると君が茶化した。ハートに着火した。の2文に分けた方が解釈がしっくりくる感じがします。君が茶化してくるから僕のハート(ダイナマイト)に着火しちゃったじゃないかと。そう解釈できる気がします。
 恋の火種がハジケ消し飛んだ それはまるで 打ち上げ花火のよう
 ハートに着火した火種は簡単に消し飛んでしまう。打ち上げ花火のように儚く散ってしまう。そんなことを言ってんのかな。それとも打ち上げ花火のように何度も着火されては打ち上がるみたいなことを言ってんのかな。非常に解釈が難しい。(難しく考えすぎてるだけかも)

魅力的なグルーブに惑わされ 僕ら あの日もあんな燃えたのに
君の二番目なんてあんまりだ それはまるで でっち上げ話のよう


 この歌詞は「いともたやすく〜」と対比になっていて、ここで気になるのは「僕ら」です。僕じゃなくて、僕らで複数なんですよ。僕と君で僕らということでいいんですかね。だとすると着火して打ち上げ花火のように燃え上がったのに、、、君の2番目なんですよ(悲しい)。でっち上げ話だって思いたいですよね。(もしかして、この恋の雲行き怪しくなってきてる?)

Oh! Oh! Oh! 恋のダイナマイター 一直線 狙え君の方へ
Oh! Oh! Oh! 灯せダイナマイター 君の恋路が迷わぬように


 ダイナマイター
ってのは恋をしている僕自身のことで、一直線狙え君の方へってことで恋はゴーストレートですね。恋のダイナマイターいいですね。君を狙う側のスタンスが明確でいいです。
 灯せダイナマイターって表現は面白い表現だなと思います。灯せってのは君に対して、灯せって言ってるんですよね。多分。ずっと君って言ってるのがきみ(リスナー)に対して、リスナーの恋路が迷わないように歌ってるものだと思ってましたが、文脈を考えるとここまでの歌詞に出てきた君が僕以外の誰かと恋に落ちていってしまわないように君の心のダイナマイトに火を灯しに行けよ。つまり告白して、君の心のダイナマイトに着火しろってことですよね。多分。
 恋のダイナマイターは僕自身の心に火を灯すダイナマイター、灯せダイナマイターは君の心に火を灯すダイナマイターって考えるとなんかアツいですね。(解釈次第なので、作詞の意図と違う解釈してるかも。それもご愛嬌ってことで。)
 
 この歌詞は度々出てくるのですが、「いともたやすく〜」の歌詞解釈と「魅力的jな〜」の歌詞解釈を踏まえるとなんだか同じ歌詞でも違うように解釈できるところが面白いですね。君の恋路が迷わぬようにって、全然違って聞こえるな。

うち上がれ 胸の炎よ 何度 灰になっても溢れ出す
君へ 君へ 咲かせるよ僕のheart & soul
My fire, you’re my fire 終わりなんてまだ見えてない


 うち上がれ 胸の炎よ 何度 灰になっても溢れ出す この歌詞ってここまでの歌詞を踏まえたものになってるので、君の2番目の状態=何度も灰になる(何度も振られてるのかな) ってことだと思うので、それでも胸の炎を燃やして、君への火種を燃やして、チャレンジし続ける。Bring It On!ですね。
 サビの歌詞を読んでいて、「いともたやすく〜」の解釈が間違っていたんじゃないかと思ってきました。恋の火種がハジケってのは告白してますわ。で、ハジケ消し飛んだ→振られる。告白して、振られる様子が打ち上げ花火のよう。そういうことですね。
 てことは、「一直線狙え君の方へ」「君の恋路が迷わぬように」という言葉の意味も変わってきますね。振られても一直線だぞ。君の恋路はこっちだぞ。恋心の日を灯せダイナマイターって感じに聞こえてきます。(解釈は無限ですね笑)
 My fire, you’re my fire を翻訳にかけると「私の火、あなたは私の火です」と出てきます。これはこれまでに出てきたこととほとんど同じですね。君はsupernovaハジケロdynamiteであり、君が茶化したハートに着火したであり、君の熱い視線で燃え上がるdynamite 愛で溢れてるです。何度灰になっても燃え上がる熱いダイナマイトなんですよ。この恋は。僕は熱いダイナマイター。終わりなんてまだ見えてない。何度ダメでもダイナマイトを燃やし続ける。「いっそこのまま」なんてナンセンスですもんね。(あーなんか過去の恋愛思い出してきたな、夏のエンジェル……)

You’re a supernova Bang like dynamite!
Coward in love? What! No! No! No!
“Better to leave it like this.” Nonsense, huh?
Gotta move on, lonely hearts La! La! La!
Supernova Bang like dynamite!
Brave in love? What! Yeah! Yeah! Yeah!
“Better to keep on going.”
Makes sense, right? Gotta move on, open hearts
La! La! La!


 この英語何を言っているのかなと思ったのですが、この英詞は冒頭歌詞の英訳なんですね。
You’re a supernova Bang like dynamite! = 君はsupernovaハジケロdynamite!
Coward in love? What! No! No! No! = 恋に臆病になんてNo! No! No!
“Better to leave it like this.” Nonsense, huh? = 「いっそこのまま」Nonsenseだな
Gotta move on, lonely hearts La! La! La! = 動き出せ lonely hearts La! La! La!

 続きの歌詞は少し内容が変わっているので、自分なりに翻訳を駆使して意訳してみました。
Supernova Bang like dynamite! = supernovaハジケロdynamite!
Brave in love? What! Yeah! Yeah! Yeah! = 恋に勇敢だってYeah! Yeah! Yeah!
“Better to keep on going.” Makes sense, right?= 「ずっとこのまま」当然だな
Gotta move on, open hearts La! La! La! = 動き出せ open hearts La! La! La!

 冒頭の歌詞の語感と揃うような形を目指してみたのですが、なんだか難しかったです。自分の解釈としては「You’re a」がなくなっているのでSupernovaは僕自身の心のことを言っていて、僕自身のスーパーノヴァハジケロダイナマイトという感じだと思います。「恋に臆病」だった歌詞がここでは「恋に勇敢」というものになっていて、「What! Yeah! Yeah! Yeah!」 で「なんだよいいじゃねーか」となっているんで、「恋に勇敢なんだって!? なんだよいいじゃねーか」という感じでしょうか。
 “Better to keep on going.”=続けた方がいいよ。ということなので、恋に勇敢でい続けた方がいいよ。と言ってるんですね。Makes sense, right?=当然だよな? という意味みたいなので、「”恋に勇敢でい続けた方がいい”当然だよな」と語りかけられている感じですかね。
 次の1文で変わっているのが lonely hearts → open heartsになっているところで、「動き出せ、孤独な心」→「動き出せ、心開いて」というように変化していて、恋に勇敢ということは心のうちを曝け出して、告白するということだと思うので、open heartsですよね。
 冒頭の歌詞をなぞった英語があって、恋に臆病な僕のことが語られた次に恋の火種を打ち上げたダイナマイターの恋に勇敢になったことがわかる歌詞が語られているところがこの英詞の魅力な気がしました。
 ちゃんと意味を理解せずに聞いていたときはなんて言ってるのかもわからないし、2回し分同じことを言っているのか、それとも違うことを言っているかの区別もついていなかったのですが、こうやって和訳して読んでみるとメッセージの発見があって面白かったです。

まとめ


 この歌詞のストーリーラインを順に追うと”君に魅せられて恋をしてるけど、恋に臆病な僕。「いっそこのまま」って思ってしまうけど、それじゃダメだな動き出さなきゃと恋の火種を打ち上げる恋のダイナマイター(僕)。恋に勇敢になったからって振られることもあるけど、そんなのはでっち上げ話だって、何度も心のダイナマイトに火をつけて何度も挑戦する”そんな曲になっているんじゃないかと思います。

 BRADIOの恋愛応援ソングとして「ダイナマイト」を取り上げてきましたが、よく歌詞を見ていくと振られてるんじゃないかという描写はありましたが、、「恋に臆病でいちゃダメだ。恋に勇敢でい続けた方がいいし、挑戦を続けるのは当然だよな。心開いて動いていこう。心に火を灯せダイナマイター」と君に対する熱い気持ちを絶やさずに挑戦し続けようという曲であることがとても感じられたので、この曲は恋愛応援としてはぴったりなんじゃないかと思います。
 「恋はゴーストレートだ」という話から話題を広げてきましたが、この曲は間違いなく恋愛相談に対するアンサーソングだと思います。この質問があったからこそ着火した何かがあったのだと思います。なんだかダンパ公演追加したくなってきました。残すところあと3公演(Sold Out公演もある)だけど弾丸で追加しちゃおうかな。なんでかわからないけど「ダイナマイト」に着火されちゃったな。
 弾丸するかはまだ決めてませんが、多分京都磔磔へ行くことにするでしょう。ということでこの辺で筆を置きます。ここまで読んでくださった方ありがとうございました。では、京都で(笑)


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