SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL 一問一答(19)村米制度について
【問題】1938年当時、兵庫県における村米制度で格付け価格が最も高かった集落は?
【正解】米田(Yoneda)
村米制度とは?
読みはむらまいせいど、英語ではVillage-rice systemです。
これは1893年に始まったといわれる、兵庫県に独自に存在した仕組みです。
簡単に言うと、日本酒の造り手と、お米の農家が直接取引する制度のことです。今でも契約栽培農家とかありますよね。酒造りに適したクオリティの高い米を作るため、農家が研究を重ねるうちに、ここにある田んぼからはいい米が取れるぞ!といったテロワールの良しあしが判明し、集落ごとの格付けが行われていきました。そしてよい格付けをされた地区のお米は高値で取引されていました。
いい米を作ろう!という動きの中で品種改良を重ねて生まれていったのが山田錦です。村米制度の話で出てくる米は山田錦のことです。
現存する1938年当時の村米格付け表には、「この集落の米は一石(=150㎏)いくら」と細かく記載してあります。
その中で最も高値で取引された記録のあるのが、中吉川村の「米田」という集落でした。一石あたり44円10銭で取引されていたそうです。
戦後は格付けが見直され、現在は「特A地区」と呼ばれています。
特A地区は特A-a地区、特A-b地区に分かれており、特に特A-a地区は、ブルゴーニュのグラン・クリュのようなイメージで、日本酒のラベルにも表示されていることがあります。
住所でいうと、兵庫県三木市吉川町(よかわちょう)、加東市東条などにあたります。
出てくる単語
村米制度 Village-rice system
格付け Rating
一石 1 koku(150kg)
特A地区 Toku-A-Districts (Special A-ranking districts)
おわりに
今年は大人の女性にふさわしい腕時計がほしいなあ。
明日もまた一問アップします!
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