その行為は危険!鍵はSNSにアップするな!!
どうも、元鍵屋の「またたび」です。
今回もまた鍵の話をしていきましょう。
過去に実際にあった事から推測していきます。
こちらでも鍵のお話はしておりますので、良かったら見てみて下さい。(ちなみに今は素人です。)
近年SNSの普及によって誰でも簡単に携帯やPCで写真をアップする事ができます。
ただ、やはり身元を特定されてしまう写真やプライバシーに関する写真の取り扱いには注意が必要です。
過去には瞳に写った景色から場所が特定されたなんて事もありましたね。
今回は鍵の写真をアップする危険性に付いてお話していこうと思います。
鍵の写真をSNS(ソーシャルネットワークサービス)にアップロードすることは、プライバシーやセキュリティに関する様々な危険性があることを理解しておくことが重要です。以下にその主な危険性をいくつか説明します。
物理的な危険性
鍵の写真を公開することで、不正な侵入者があなたの住所や場所を特定し、不正アクセスや窃盗などの犯罪行為を行う可能性があります。
鍵の複製
鍵の写真を見た者が、鍵の形状やデザインを元に鍵を複製することができます。これによって、あなたの住宅や財産に対する不正アクセスが可能になる可能性があります。
セキュリティの脆弱性
鍵の写真をアップすることで、家の鍵がどのようなタイプやメーカーであるかが分かるかもしれません。特定の鍵に対するセキュリティの脆弱性が知られることで、不正な侵入が容易になる可能性があります。
情報収集
鍵の写真から、あなたの住まいや生活環境についての情報が得られる可能性があります。これによって、あなたの個人情報やルーティンが特定され、プライバシーの侵害やセキュリティの問題が生じる可能性があります。
ソーシャルエンジニアリング
鍵の写真が公開されると、不正な人物があなたをターゲットにしたソーシャルエンジニアリング攻撃を行う可能性があります。偽の情報を使ってあなたをだまし、詐欺や情報漏洩などの被害を引き起こす可能性があります。
これらの危険性を考慮して、個人情報やセキュリティに関わる情報は慎重に取り扱う必要があります。特に鍵の写真など、身の回りのものに関する情報は、公に共有しないよう心がけましょう。
また、写真だけでは無く安易に放置したりするのも、写真を撮られたり、型を取られたりと・・・複製される危険性はありますので、取り扱いの重要性に付いて頭に入れておきましょう。
それではどのように鍵から情報が読み取れるか具体的に図解を用いて見ていきましょう。
図解
鍵の内部構造
上記のイラストはわかりやすいように図解にしています。
危険性の説明
この事を加味すると写真から所有する鍵の作成が見る人が見れば読み取る事ができ、作成できてしまうという事。
大抵のものは10列前後の溝が存在しますが
例として1列目は1段差、2列目は4段差、3列目は2段差、4列目は4段差・・・と列ごとに深さが判明します。
(ちなみに1段差とは何も削っていない状態の事です。)
※鍵の種類も判明し、間隔や溝の深さがメーカーごとに決まっていますので、その距離を決められた深さで削れば鍵は出来てしまうという事です。
おまけ
こちらの鍵は全国的にもかなりのシェアを持つMIWAロックの鍵です。今はあまり使われておりませんが、❶の形式のものを使われている場合は少し注意が必要です。
※ピッキングの被害が多い鍵として有名でした。
❷は今でも割と主流で使用されていますね。(U9)
内部構造を見た事ありますが、今の鍵屋さんはこのタイプの鍵も技術的に開けちゃうんですかね?
見た限りとてもじゃないけど、私では無理と思える鍵でした。
※シリンダーの交換自体は誰でもできますが、錠前本体の形状によってシリンダーのタイプが異なります。自分で交換する際は十分確認してから行って下さい。
まとめ
また最近のマンションの鍵などは溝では無く、ドリルで掘ったような鍵(KABA)ひじょうに安全性の高い鍵ではありますが、写真をアップしてしまえば考え方としては同じです。
また、タイプによっては鍵からお金持ちなのか、そうでないのかの判別も可能になるケースなどもありますのでより危険度が増す場合もあります。
素人がやろうと思っても簡単に作成できる訳ではありませんが、泥棒はそれなりの鍵の知識は持ち合わせています。
なので、鍵の写真をアップするのは危険が伴いますので、注意が必要ですね。
SNS自体も個人を特定するなんて、知識がある人からすれば簡単に出来てしまう訳ですから・・・
知り合いに鍵の写真を送って!なんて言われたらちょっと注意ですよ!
(知らないうちに入られているなんて事も?)
これは意外と厄介で、物も盗らないので割と長い間気付かないケースです。
まぁあまりそんな局面は少ないとは思いますが、そんなものでも情報が詰まっている訳です。
頭の片隅にでも置いといて下さい。
それではまた