
歩き遍路の記録_17【太龍寺〜22番平等寺〜宿】
区切り2日目②
2023年4月9日 区切り遍路2日目
前回の続き、太龍寺からいわや道を目指したら太龍寺の駐車場に間違って行ってしまい本堂へ引き返し1km坂道ダッシュの続きの巻です。
太龍寺は駐車場から本堂まで1km離れている。しかも坂道で。年寄りにはしんどいんじゃねえの?
とか逆ギレしながら坂を登る。

山門に再び戻ってきた。
ここから本堂までのクソみたいな傾斜の舗装路を再び戻って、境内を抜け、太龍寺ロープウェイの搭乗口の付近まで行って、そこからいわや道へ進む。
なぜそこまでいわや道にこだわるのかと言うと、この道が国の史跡であり、古い遍路道だから。
いわや道だけじゃなくて、今日来た鶴林寺周辺の道も史跡の古道だ。
折角古い遍路道があるのに全国どこにでもある舗装路なんて歩きたくない。
多少時間を食っても引き返して希望の道を行きたい。
じゃあ地図をちゃんと見ろよって話ですけどもね。

いわや道は通常2時間ぐらいかかるらしいけど下り坂だし飛ばして歩くことにした。目標1.5時間に設定。
舎心ヶ嶽

いわや道の途中に舎心ヶ嶽という岩場がある。
若き日の弘法大師がここで修行したという崖である。
岩場に修行中の弘法大師像が置いてあって、近くまで行くことができる。
鎖場を行くと弘法大師像の背中まで行けるらしいけど私は時間もないので横道の方へ行って、崖の下の方から大師のお顔を拝んだ。

そこから見える景色は絶景だったけど不安定な岩場過ぎてビビってロクな写真が撮れてない。
ロープウェイ乗り場の写真(桜が綺麗)

ロープウェイの支柱(なんだこの写真)

ちなみにロープウェイは、かなり大規模なの施設で運行すると山中にゴウン…ゴウン…という運転音が響く。結構うるさい。
さあ、改めていわや道を進みますえ。
注意書き色々。



注意書きがあるくらいなんで、すごい荒れた道を想像したけど全然整備されてたし、歩きやすかった。
下り坂はキツいけどそれも今までもっとキツい傾斜もあったので全然楽勝。
拍子抜けするくらいだった。

平等寺道
いわや道は途中、平等寺道という道(こちらも古道)に変わる。
平等寺道のほうがなんか趣があった気がする。
素敵な道だったのに写真を全然撮ってなかった。
上のwikiにいっぱい素敵な写真があるのでご覧いただきたい。
平等寺道の途中で一旦阿瀬比集落に出る。
予定より早い1時間ちょいで到着した。
ここには道の駅わじきがあり、おうどんが有名らしい。
楽しみにしていたが、到着した3時には営業が終了していた。
うどんの営業は2時までらしい。
くっそ、道に迷わなければ食えたかもしれない!腹立たしい!
ハンバーガーならやってますって言われたけどハンバーガーの気分じゃなかった。
しょうがないのでチョコレートブラウニーを買って出てきた。
集落を抜けて再び古い遍路道を行く。
竹林の中を進んでいくとちょうど旬の筍が道のあちこちで顔を出していた。
だんだん日が傾いてくる。
平等寺に着くのはギリギリかもしれない。


22番札所 平等寺第

16時30分頃到着
ギリギリだった。
参拝する人もまばらでひっそりとしている。
お寺の人が線香やロウソクの片付けを始めていて「お片付けされてるのにすいません」と言いながら献灯献香をさせてもらう。「どうぞうどうぞ」とにこやかにお返事をいただいた。なんか嬉しい。

本堂では何か法要が始まっておりどうぞご一緒にお参りして下さい。とお声がけを頂いた。なんかラッキーだ。
しばらく法要を拝見して、納経所にて御朱印をいただく。

色々トラブルがあったけど最後にちょっといいことがあった。
さて、本日の宿に向かう。
GuestHouse & Cafe グリーンハウス
ドミトリータイプだけのゲストハウス。
スタッフは女性でその日はお一人で管理させていた。
っていうか客も私だけだった。
なんかたまたま外国人客の波が引いたタイミングで私が電話してきたらしい。
黄色い遍路地図には載ってない(載せてないんだそう)宿で、私はGoogle Mapで見つけたんだけど、基本日本人客より、外国人客のほうが多い宿らしい。
本来は農業支援フリアコの宿らしいんだけどお遍路さんも泊めてもらえます。
素泊まりだったため少し離れたコンビニまで夕食と朝ごはんを調達に、車で往復送って頂いた。
その送迎の間や、晩ごはんの間など色々な話をさせてもらった。
なんでもついこの間まで外国人遍路客がひっきりなしにやってきて休みもない状態だったとか、夕方のコンビニは周辺の宿から連れてこられた遍路客でごったがえすとか、面白い話を色々した。
なんだか、良いところに泊まれたぞ。と思った。
お客さんは私一人で気を使わずに自由に過ごせたし、内装は新しくてきれいで快適。
食事もコンビニ飯で全然いいし、コンビニだと酒も安く買えるし。最高だ。
宿の予約に失敗したと思ったけどたまたま良いタイミングでいい宿に泊まれて結果オーライだった。
本日はここまで。
ほなまた
大体の位置関係なだけの地図です
いいなと思ったら応援しよう!
