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Soya's Themesong2022 -Nov.

もう12月、というか2022年も終わるというのに、わたしはまだ11月を生きています(えーん)
(これ毎月言ってるな……(12月の聞いた曲は2023年の振り返りです。あと1回で完走できる……!)

King & Prince 「Namae Oshiete」

語ることのあるような、何も語れないようなキンプリ……。6月にKREVAを聞いたきっかけとして名前を出していました。ichibanやっぱり格好いいよ。

そんなに解像度が高くないグループではあります。名前と顔が一致して、デビュー曲がわかるぐらい。(シンデレラガールがデビュー曲と知ったのは結構後だし、「恋する月夜は君思ふ」とシンデレラガールとの違いはイマイチわからない……わかるけどわからない……)

今回の脱退報道を見て、昨年のジャニフェスでやっていた「Magic Touch」すごく格好良かったのにな、と思って聞きはじめました。今更ですけど。「Namae Oshiete」のダンスも凄く良いですよ!!!!!!ってyoutubeのコメントで見かけたので、見て、聞いて、聞いて、聞いて、結局『Re:Sense』を聞いています。このアルバムで聞いているのは、「BUBBLES & TROUBLES」「MagicTouch」「Namae Oshiete」ですかね…….。

そんなわけで「Namae Oshiete」です。なんだこのタイトル?って感じですが、曲はめちゃくちゃいい……。というか、あの!!Babyfaceのプロデュース曲持ってたんですか!?強!?

サビの後半、1回目の”Namae Oshiete”の振り(ステップ)が好きです。音をステップで踏んでいる。全体的にちょっと遅取りがハマる曲調とそれを表現できる余白があるのもいい。
でも振りで言ったらMagicTouchの方が好きかなあ……。”Your Touch….”の振りが全員違うのがいいなと思っています。こういうの大好き。

平野紫耀はうちの夫が「信じられないぐらい男前」「キムタク以来のジャニーズのトップオブトップ」とこの世の頂点か?というぐらい褒めちぎる存在なので、天から才を与えられたものはこれからも世に還元してくれるといいなと、心から思っています。それこそノブリスオブリージュでしょ。
まあ正直わたしにイケメンのことはよくわかりませんが……、この動画見た時はあんぐりしちゃいましたね。永遠に足元だけを見ていられる動画。


スピッツ 「夜を駆ける」「恋する凡人」


やっぱりスピッツはいいなあ。

11月にスピッツのファンクラブ限定ライブ「GO!GO!スカンジナビアvol.8」(以下ゴースカ)が開催されて行ってきました。

ゴースカの特徴として、事前にやって欲しい曲を3曲選んで申し込むというものがあります。ファンクラブ会員イベントなので、ファンが聞きたいものをやってくれる、という取り計らい。そんなわけでほとんどアルバムやらカップリング曲が選ばれるのが常なのですが。

毎回選んでいるのが「夜を駆ける」と「惑星のかけら」。
(色々なところで言っていますが、「夜を駆ける」って検索かけているのに、「夜に駆ける」を結果のサジェストで出してくるインターネッツ文化にポイズン。これは悪い文明!!軍神の剣!!

最後の1曲はその時の気持ちでいれていますが、「俺のすべて」「恋のうた」「恋する凡人」このあたりのどれかを入れたと思います。(記憶……)

”燃えるようなアバンチュール うすい胸を焦がす”(俺のすべて)
"おさえきれぬ僕の気持ち おかしな夢ばかり見てさ"(恋のうた)
”今走るんだ どしゃぶりの雨の中を 明日が見えなくなっても”(恋する凡人)

と、この時は、割と直球で「君」への気持ちを、すこし熱に(それこそ微熱に!)浮かされながら歌う曲に惹かれていたようです。

「夜を駆ける」は2002年の10thアルバム『三日月ロック』の1曲目。
もう、めーーーーーーーーちゃくちゃ好きなんですよね。わたしの人生の最後に聞く曲がこれでもいい、と思えるぐらい好き。
静かにはじまるピアノ、連なっていく弦の音、と徐々に厚みを増していくボーカルとギター。リフレインし続ける主旋律。
断崖の朝焼けに向かってあまりに幸福なワルツを裸足で踊るみたいな歌です。確実に訪れる終わりがあるのだけれど、”いつしか止まった時計が 永遠の自由を与え”られるような、凝縮された一瞬の夜の物語。
メロディ、歌詞、世界観、曲の始まりから展開、終わりの儚さまで、全てが本当に好きです。アルバム曲なので公式動画がないのですが、よければぜひググってくださいお願いします。

歌詞で一番好きなのは(全部好きなのですが)やっぱり ”似てない僕らは細い糸で繋がっている よくある赤いやつじゃなく” ですかね。
この曲で与えられている言葉と言葉の組み合わせや、ハイコンテクストな文脈から紡ぎ出される世界の深さは、どれも一級のものばかりだけれど、(なんといったって冒頭の1フレーズが「研がない強がり」ですもん。強がりって、研ぐものだったわって思い知らされる)運命の赤い糸、とやらを置き去りにする確かな運命を感じさせてくれる、この切なさがたまらなく好き。

「惑星のかけら」は4thシングルであり、3rdアルバムのタイトル曲。惑星と書いて、ほしと読む。
グランジと呼ばれる(らしい)ギターが歪んでいるハードなチューンなのですが、歌詞の湿度が非常に高くて甘ったるい(言ってることは甘くはない、というか意味はよくわからない)のが結構好きなのです。
いやもう、サビである”骨の髄まで愛してよ 惑星のかけら / 骨の髄まで愛してよ 僕に傷ついてよ”が、曲調とテンポが合間って、サイコーofサイコーすぎる。
ただ、この曲やるとしてももうゴースカでしかやってくれないだろうと思っているので、常にリクエストを入れます……。
(個人的には、TAKUIの「ピアス」にも近いものを感じています。ピアスも大好きな曲。歌詞の雰囲気もちょっと近い(「惑星のかけら」の方がもっと俗物的だけど))

ふぅ。

スピッツのラブソングといえないようなラブソングが好きなんですよね。
ラブソングって、いうなれば、君と僕の物語だと思うんですが、そこに静かな執着を感じている気がするというか……。そして、どの世界も傷つくことと無縁でなく、さりとて傷つくことが主題なわけでもなくて、その塩梅が胸がちりっとさせてきてくれて、とても好きなのです。

ほんとうに草野マサムネは音楽性の煮凝りというか、神様がひとのかたちをとっているんだと思っているので………。あんなにメロディメイクと圧倒的な世界観を紡げる言語センスを両立させることができる存在がいるんだ、と。どんな風に世界が見えているんだろう。
そして、歌がうますぎるんだよな〜〜 うまさを感じさせないうまさ。めーーーちゃくちゃフラットに一切の力みなくひょいひょいとCD音源が口から出てるので、見てて浄化される。本当に。

そんなわけで、いざ、ゴースカ。

はい!!!!!!「夜を駆ける」やってくれました!!!!!(号泣)

「もうこれで……終わってもいい」ってこういう気持ちなのかなって……。わたしはゴンさんと違って、蹲るばかりのヒトガタだけれども……。
セトリがすごく良かったのは言わずもがななのですが、「夜を駆ける」は、確実に演奏対象となる当日参加者の投票総数上位3曲に入ってくれたのです。(しかも数票差で!)11/13に横浜ぴあアリーナMMに集ってくださった皆様有難うございます。生で「夜を駆ける」を聞くという、人生の夢が一つ叶いました。

そして、(もう投票したかもうろ覚えなのですが)、当日2曲目の演奏で一気にガッっっとお祭りのスイッチを入れてくれたのですが「恋する凡人」でした。最高。照明が暖色で、歌詞の世界と合間って心臓がふわふわ浮いている、願っていた通りに熱に浮かされる、そんな浮遊感をくれました。

いつもスピッツのライブ行くと思うのが照明がすごくいいなあということ。アイドルと2.5以外にはアリーナ規模のライブってほぼ観たことないのですが、色の使い方がすごくお洒落だなって思います。メンバー+サポートメンバーの5人だけが舞台にいて、(ベース以外は)その場から動かないから、照明と歌声だけで世界が作られていく感じが、凄く素敵。

曲の感想はそんなところなのですが、覚えておきたいことひとつふたつ。

(自分に)人前でお見せできるようなものがあるのかはわからないけど、音楽の神様がいるんだとしたら「お前はそこ(ステージ)で歌うんだよ!」って言われているんだと思っている(意訳)

草野マサムネ・MC

こんなこと言ってくれる天才います……?っていうか、人前でお見せできるものしかないし、音楽の神様 is YOUなのよこちらからすると、という気持ちだし、あの場の1万人が思っていましたよね。

あと、スピッツ(というかマサムネ)のMCで好きなのが、いつも「楽しい夜にします」と言ってくれること。
楽しい夜にします、なんですよね。しましょう、じゃない。そこに矜持を感じてわたしはいつも痺れて、胸がぎゅっとなってしまう。エゴがここにあるなって思えるから。

一年前も同じこと言ってます。(これは昨年MIKKEツアー配信を見た時の感想)
そして、惑星のかけらを聞ける日はくるのでしょうか。

Mrs.GREEN APPLE 「ダンスホール」

1ヶ月ぶり2回目の選出。
世情に疎いのですが、ストリーミング再生1.5億回を越えてるらしいですね。いい曲だもんな。

11月19日に開催された、あきやあさみさんのファッション論講演会に向かう道中に聞いていた曲です。

この時は、意識的に「ダンスホール」を選びました。
あとから思えば、SixTONES「FASHION」でも良かったなと思っています。世界中が君のRunway!(FASHIONの話は3月に少ししました)

やっぱり何故、「自問自答ファッションの世界」に向かうときに聴く曲、と考えたときに、意識的だけれどほぼ迷わずにダンスホールを選べたかというと、……「これが自分の曲!」って思えるかどうか、きちんと何某か自分に結びつく軸があるものを聞きたかったんだと思うんですよね。
そして、そう思えたのは……9月にこの曲を選んで、そうして テーマソングという切り口で言語化したことが大きかった。あの瞬間に、わたしはこの曲を引き受けることが出来た、と強く思えています。

きっと、この試みがなければ、きっとこの曲はよくある「そのときによく聞いていた1曲」としてずっと流れていったと思う。どうしたって、たくさんのものを受け入れるとき、自分の中に残すものと流していくものを取捨していく作業というものが出てきます。ひとは忘れないと生きていけない生き物。
このテーマソング記事にあがる曲は、少なくともその取捨選択を経ているものだけれど、それでいたって、「2022年11月によく聞いていた曲」以上の存在になれるかどうかは、また別の話。(それでいうと、「Namae Oshiete」は多分ならないし、なれないと思う。好んで聞き返すことは、これからの人生でも何回でもあるだろうけれど)
この1年の試みで、「ダンスホール」は紛れもない楔になった。もしくは澪標に。それに気づけて嬉しかった。
嫌なこともめちゃくちゃあるんだけど、それでも結局生きていくんだよなって曲。そうやって前を向いて一歩を踏み出すときに、何を聴くんだっけと同じように、何を着るんだっけって話を、わたしたちはずっとしているんじゃないか。


さて、今月はほとんどスピッツの話しているんですけど、「好きな音楽はなんですか?」と聞かれたら「スピッツ。あとは今だと、……」と回答するぐらいには、この浮気性なわたしが死ぬまでずっと好きだと、そんな自信をくれる、数少ないこの世界の存在なのでご容赦ください。
言葉が足りないよ……。(11月の記事をここまで引っ張った要因はスピッツです。言葉が足りないよ……(再))

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