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2023年夏のアルバム - Soya's Themesong番外編③

noteのハッシュタグに「#みんなでつくる夏アルバム」というのがあるのを見てガタッとなったテーマソング芸人です、こんにちは。
ひとりひとりの夏の思い出を凝縮したアルバム(プレイリスト)作るなんて、なんて楽しそう……!!!!!とウキウキ企画概要クリックしたんですけど

まあ、全然違う企画でした。

(夏のアルバムって、そりゃ”写真”だよね、普通はね、じぶんの物差しで考えちゃあいけないね……)

でもガタッって立ち上がってしまったので、そのまま座るのもな〜〜ということで、「宗谷的2023年夏アルバム」を考えてみることにしました。
あ、一応ヘッダーの写真もこの夏に撮った写真です。一応。

アルバム作るのって意外と難しいんだなっていうのと、夏の曲のレパートリーがあまりなくて冬アルバムの方がきっと作りやすい気もしましたが、これはまあ、どうだろうな……
季節感にどんぴしゃり当ててこない曲の方が世の中には多いわけで、そこをどうやって「わたしのこの季節」に結びつけるか、みたいなところが面白さなのかな〜と思いながら、音楽を聴くことはわたしにとってパッケージを作ることと一緒。この夏を封じ込めてしまおうぜ、という気持ち。

……いざ、「宗谷のテーマソング・2023年夏アルバム」です!


1. Everybody Go -  Kis-My-Ft2

"この時代のチャンピオン さぁ掴めno.1  ため息よ歓声に変われ!!""

8月10日で、デビュー12周年を迎えました。
おめでとうございます。本当に、おめでとうございます。
そしてこの動画に自分でダメージ受けて泣いている。茶封筒の日(デビュー発表日)の記念動画。
なのにデビュー日には何もやらなかったメント(レーベル)を許してないからな……(号泣

夏のアルバムを作るというこのテーマに取り組み始めた時、その1曲目に何を持ってくるかって、凄く難しかった。無音の状態からはじまる一曲目、一音目ってなんだろう。どんな意味がここにあるんだろうって。

そんなふうにずっと呻いて悩んでいたら、天啓のように閃いた。
ああ、12年前の8月10日、あの夏の日に生まれた曲があるってこと。そして2023 年の、この夏のわたしのアルバムからは、彼らを外すことなんてどうしたって、出来ないこと。
2011年の夏の日から始まった今までが、残酷な景色だったのか、その歳月をわたしは思い図ることなんて何も出来ないし、その権利もないけれど。
あの夏に、きっと確かに始まった。だからわたしも、この曲から、彼の声から始めることにしました。
イントロ、そこからブレス、声、そうして始まる。
シャララで、ENDLESSな2023年の夏です。終わらないで欲しい。
永遠に、8月31日が終わらないであって欲しい。そんな気持ちの1曲目。

2. Summertime - FIVE NEW OLD

"It always pull me back to the season of sun … I can't stop falling love, Summertime"

ここから本格的に”夏”を始めていきます。
FiNOとSummertimeはわたしにとって、夏を始める曲。夏が来るとこの曲にチューニングを合わせたくなる。夏の始まりと相思相愛というか、まさに”pull me back to the season of sun”!時間軸としても夏の朝が一等似合う。

この曲には「夏の美しいところ、好きなところ、儚いところが閉じ込められている」と昨年評したけれど、今年聞いても本当にそう。シェイクスピアのソネット18番(君を夏の日に喩えようか、いや……)に通じるロマンチックさがあると思う。

3. Heaven's Drive feat.vividboooy(Prod.KM) - (sic)boy

"let's get in heaven's drive  / 眠くない街 光るneon sign"

夏の陽光を受けながら海岸線を走ってるイメージ、で加速感のある曲を持ってきました。
この曲、改めて歌詞をよくよく聞くと夜のドライブ(眠くない街 / 光るneon sign)だし、夏の要素は全くない……けど、「夏!海!ドライブ!」と欲望に殉じ、わたしの中の不動のドライブソングなので選出。
夏の海のドライブソングってミュージック・アワー(ポルノグラフティ)が脳裏を過ぎるのですが、今回は加速感が欲しかったので見送り。窓を開けて、まだそこまで暑くない空気の中を走りたいイメージです。(この時のイメージ画像ではわたしは助手席にいます笑)
ミュージック・アワーは午後のドライブソングな気がする。

4. 青と夏 - Mrs.GREEN APPLE

"夏が始まった 君はどうだ 素直になれる勇気はあるか"

説明は不要でしょう。天下無双、最強の夏ソング。
なので四番打者です。

この曲がわたしの学生時代にあったら、この怪物に取り込まれてもう永遠に抜け出せなかったと思う。

5. プラネタリウム - BUMP OF CHICKEN

"一番眩しいあの星の名前は 僕しか知らない"

夏の夜の始まりを、ここから。
イントロが流れるだけで、いつだってわたしを2005年の夏の夜に連れて行ってくれる。

わたしの記憶の中の夏、付随する感情を閉じ込めたような曲。完璧に美しいものであってほしい。

6. Shine A Light - JO1

"君と一緒にいれば 完璧な夢になれる"

シンプルにこの夏めちゃくちゃ聴いた曲その1。
ふとJO1の解像度をあげようと思ってyoutube漁っていた時に、ほんのワンフレーズ流れただけで「この曲!!!」ってなったぐらい、曲がほんとに凄く好き。全部好き。本当に好き。
背景とか文脈とかわからないけど、キラキラ輝いているのがわかる。曲も、感情も。(ごめんなさい、まだメンバーの顔と名前は覚えられてませんっ!!!)

発売日やらMVの雰囲気的に、クリエイター側として狙ったのは冬のキラキラなのかもしれないけど、夏の避暑地の星空みたいな清涼さも感じられるのでOK、OK!

7. HELLO HELLO - Snow Man

”Three, two, one, Shhh!!”

こちらは正しく夏に発売されたシュワキュンハニーレモンソーダな初恋キラキラアイドルソング。恋に落ちた夏の、新譜。
SnowManの曲についてはいつも愛憎織り交ぜながら聴くのですが、そうやって考えていくと結構ハロハロ……好きだな……と思うことが多い。メロディ、リズム、歌詞全部好き。可愛くて、青春だな〜、甘いな〜って、目尻の下がる感じの歌詞とアタックの強い曲調のバランスが好きなのかも。キラキラの世界観。

わたし、ひょっとしていわゆる”アイドルソング”が……好きなのか……?と思いましたが、まあいいや(でもこの星のHIKARIとかそんなにハマってない・彗星の空はハマった・なぜか引き合いがSixTONES)。

8. Stellar Stellar - 星街すいせい

"だって僕は星だから"

シンプルにこの夏めちゃくちゃ聴いた曲その2。
「HELLO HELLO」の次が「Stellar Stellar」なのは曲の並びとしていまふたつだけど、曲間の音と声の繋がりを優先したら繋がってしまった……。
結果としてこのアルバム唯一の女性ボーカル。
先日ポールダンスを見に行ったのですが、最終演目のテーマソングがこの曲でした。そこでこの曲を初めて知ったのですが、会場を出た瞬間すぐに検索をして、その日のその夜からずっと聴いています。ダンスと曲の願いと、その強さが融合して素晴らしく美しい時間だった思い出。

9. いとしのエリー - サザンオールスターズ

”誘い涙の日が落ちる エリー my love so sweet”

ここから、夏の終わり。の、はじまり。
これは夕暮れの、楽しかった、あるいは無邪気な時間が終わりに近づいていくイメージでここに置きました。発表1976年なんですね。生まれてないわ。えっ、本当に1976年?せめて80年代だと思ってたんですが……
そして歌詞読んだら、別に夏のなの字もなかった。夏の夕暮れ、夜に差し掛かった海辺の波打ち際、もしくは、夜のドライブ、トンネルのナトリウムランプのオレンジのニュアンスだったんですけど。
サザンの夏の魔力、強い。強すぎる。

10. ともに - Kis-My-Ft2

"拝啓 今の僕らへ 心離さずに進めば 真っ白なページの中は七色になってる" 

泣いちゃう……。
もともと、この曲を入れるつもりはなかったのです。キスマイ最後の曲は藤北オラオラで特攻祭りしか勝たんでしょjk……って思っていて。なんだよ。なんだよ、「ともに」って。なんだよ。未来の僕らへ、って。こっちはまだ気持ちの整理ついてないよバーヤバーヤ、とか思ってたんですよ。
でも実際手元に届いて、(特に引用した2番の)歌詞読んでぼろぼろ泣いてしまい、2023年のただ一度の夏に、意地になってこの曲を無視するのは違うなと思って、エントリせざるを得なかったです。なので無理やりねじ込みました。
何回かテレビでパフォーマンスもしていますが、残る6人(特に約2人)の表情が我々と同じようにまったく整理できていなくて、もう……なんだよ……。8/14のCDTV、めちゃくちゃ……感情が渦巻いてもうなんだかな……なんだかだよ……。

11. TONIGHT - I Don't Like Mondays.

"We'll never forget this summer night"

あまり夏ソングの認識はなかったのですが(とか言いながら、アイドラは結構季節を感じる音作りが多いなとは思うのだけど)、よくよく聞くとド直球に夏の夜の歌だった。浮かれた2023年にアイドラは欠かせない。うん、ずっと欠かせないです。

この曲の場所も割とすぐに決まった方。今夜を忘れない。君と過ごしたことを忘れない。
この夏を、1曲目からずっと駆け抜けてきて、辿り着いた最後の、二人の帰結みたいなイメージ。

12.  I Scream Night - Kis-My-Ft2

"Bring the beats  ほら身体中に響き渡るリフレイン / like a dreaming  終わらせたくない No No "

"you're my homey  僕らいつだって  繋がっていられる"

楽しかった夏、終わりたくない夏、を締めるのはこの曲しかない。
アイスクリーム・ナイト。2016年、デビュー5周年アルバムの最後の曲で、ツアー「I SCREAM」の最終アンコール曲。
ステージ上に水が降る演出でずぶ濡れになりながら、無邪気に飛び跳ねて、笑って踊っていた7人。わたしもこの現場入っていたかったな、本当に……。

”終わらせたくない””繋がっていられる”、2番では”The end is near 胸に去来する不意な切なさも Let's get started 旅立ちのSensitive”と続いていく、間違いなく、去りゆく夏を一緒に抱きしめあいながら惜しむ曲。ダンスミュージックなのに、こんなに楽しいのに、とにかく切ない。終わりたくない、また会える、その日までいつか、と、その願いを込められて、この曲のアウトロは駆けていく。
どうしてこんなことになってしまったんだろう。本当に、どうして。

ライナーノーツ

……という12曲です!もう一曲ぐらいあってもいいかなと思いましたが、無理やり探してくるのもな〜と思って、今夏は12曲ということで。
キスマイが3/12なのは許してください。記事を書いていて我ながら全く成仏できていなくてワロタ……笑えない……あと2週間で成仏できるんだろうか……

アルバムの話に戻ると、1曲目を決めるのが大変だったのもそうだし、決めた曲をどこに置くかも凄く悩ましかったです。
一番最初に決まったのは、「I Scream Night」で締めるということ、次に4番は「青と夏」。あとは、めちゃくちゃ悩みました。この企画、1ヶ月ぐらい考えていたんですが、半分以上の期間は曲順に試行錯誤していました。
特にイントロとアウトロの有無、曲(声)の強度、残響や余韻、みたいな曲の繋がりは何回も通して聴いて、違和感がないように繋げられたかな……と思います。素人なので、2曲目以降のイメージは大雑把に朝から夜に、みたいなものをイメージしましたが、冬アルバムだと逆に時間の流れはあまり影響を受けない気がする。
朝、昼、夕、夜の表情だったり、それがもたらすものの変化が一番大きい季節なんだろうな。

まだ終わらない、終わってほしくない夏です。
あとちょっと、このアルバムをたくさん聞きたいと思います。

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