[LDLバディ対談]老舗茶屋、「やめ始め」のススメ(田中さん)
1.LDLとは?
8月から、経営とまちづくり専門家、木下斉さん主宰のLDLに参加してます。地域のために切磋琢磨するメンバー同士が、自らの地域事業を推進するために学び合う場です。
今月の課題は、会員同士が木下さんのオススメnote記事を選び対談し、紹介するという企画。
対談相手は、新潟県長岡市で老舗茶屋を経営する田中洋介さん。最近事業承継したとのことで、初対面にも関わらず、地銀との生々しい経営者保証解除交渉の話でめちゃめちゃ盛り上がりました。あるあるwわかる〰を連発。さすが社長、話がうまく、わかり易い。
2.やめ始めのススメ
そんな田中さんが選んだ、木下所長の記事がこちら↓
対談して、田中さんが重視しているのは「はじめること、続けること、やめること」はワンセットで同列に大事、だということ。
田中さんは、6年前に家業のお茶屋さんを継いで、収益性の高い事業を始めよう!とイベント出店事業をはじめました。さらに、地元の長岡産野菜を活用したお茶の製造、百貨店での販売もはじめました。そんな中、コロナ禍でイベント出店が激減。
新たなチャレンジも強制的に止めざるを得なくなりました。しかし、木下さんの記事をみて、自信を取り戻し、「やめてできた時間」を生かし、「事業に使える不動産を活用し、集客できるお店をしよう」と、2022年5月から、空き蔵を活用し、蔵カフェを開始。地元テレビが取材に来るほど、エリアで注目されています。
3.やめてみてわかったこと
田中さんの取り組みは、新しいことをやり続けているように感じますが、実は数年前にやめて、とても不安になった経験があるとのこと。
2018年にやっていた、居酒屋での日本茶カフェ撤退の経験です。店の近所の居酒屋を間借りし、日本茶カフェをしていたのですが、居酒屋の撤退に伴い、合わせて撤退。
事業への様々な影響を考え、一度始めたことをやめることが、とても怖かったとのこと。しかし、振り返ると、当時やめたことがすべて、今の事業につながっていて、財産になっているとのことでした。
田中さんの経験から、以下のポイントを改めて学びました。
・やめることは、罪深いことではない。
・やめることで、次の展開を考える時間が得られる。
・やめることで、新しい人脈、経験、チャレンジができる。
4.対談を振り返って
私もコロナ禍で、諸々の出費が減りました。ならばと、地元の事業者・飲食店等を個人的に買い支えたりもしてました。
が、限界を感じ、時間だけは取れそうだったので、ずっと関心のあった木下所長の運営する「都市経営プロフェッショナルスクール」へ入学した経験があります。
強制的に外部要因で止めさせられることは、実は新しいことを始める絶好の機会なのかもしれません。今後は、「計画的・戦略的にやめる」思考を身につけたいと思います。
田中さんも現在検討中の、「やめ始め」があるとのこと。
今後は、従来続いていた取扱商材を絞り込み、売上高重視から、利益率重視の経営へ転換しようとしています。やめると同時に始める、老舗茶屋の新チャレンジに期待です。