僕のコロナ禍が終わった日。
2023.10.11_Wed
TWO MAN TOUR 「生業」in Zepp DiverCity(東京)
My Hair is Bad
My Hair is Badとのツーマンライブ。自分にとってはアンサンブルプレイでのワンマンツアー以来のCreepy Nutsのライブ。ツアーが開催されると知った瞬間ツーマンの相手も決まってないのに飛びつくように応募してしまい、しっかりと当選。しかも相手は今まで全く通ったこともないMy Hair is Bad(以下マイヘア)だったから楽しめるかななんて不安もあったけれどついに声だしのCreepy Nutsのライブにいけることを心から楽しみにしていた。
整理番号は1Fスタンディングの491番。今までのZepp系のライブでは一番大きい数字だった。入場時には柵があるといいねとかさすがに前は空いてないだろうから見やすいところで見ようなんて会話をして半ば前方での参戦を諦めて会場に入ったら想像とは裏腹に前方さらには中央にぽっかりと空間ができてていくしかない!と突撃しまさかの8列目くらいをゲットしてしまった。しかし、もちろん柵はない。地獄の始まりだった。
Creepy Nutsのライブの前にマイヘアのライブが行われた。暗転した瞬間マイヘアファンが大波のように中央付近によってくる。コロナ禍のライブではZeppのスタンディングでも床にテープが張られていて区画が決まっていたから経験したことのない現象に戸惑っていたらマイヘア登場。緑黄色社会のライブは行ったことあったけれどそれとはまるで違う知らない世界のロックバンドのライブだった。
正直曲についてはしっかりと予習をしていなったから知らない曲も多かったけれどMCで椎木さんが
「ロックは”かっこいい”ことじゃない。ロックは”貫く”ことじゃない。この歳になって思うロックとは、”他の人と比べない心”のこと。」
っていう言葉が印象的だった。真っすぐに曲と言葉で届けようとしてくれる人たち。あと個人的に曲の最後毎回ドラムのところに3人が集まるのがなんかよかった。
マイヘアが終わった途端マイヘアファンが中央から散っていった。押されながら少しでも前になんて思って気が付いたら3列目にいた。それもど真ん中。待ちに待ったCreepy Nutsのライブが始まった
毎度のごとく始まりの曲予想。今回は2way nice guy予想でいかしてもらいましたがしっかりと大はずし。よふかしのうたで正解でした。いきなり手を挙げて声出してロケットスタートでした。
合法。声出し解禁verぶっトビです。みんなで叫んで飛び跳ねて酸欠で倒れそうでした。
全員で✌して手を掲げる瞬間がとてつもなく好き。ちなみに2wayを一発目と予想していました。
今までは声出しなかったからタオルを回してた堕天も全員でyeah yeahってコール&レスポンス出来るの待ってたぁ!!!!
MCでマイヘアとは付き合いが長く初めてのツアーでキャパも200とかの箱でのライブに快く出演してくれたと。そういう関係が今もなお最前線でぶつかり合っているのすごく良いね。あとやまじゅんさんのお姉さんと松永が仲いい話ででっかいハット被ってクラブいた話面白かった。
そして、タトゥーもないしいかついネックレスをしてるわけでも子分連れているわけでもないけれど今まで行ってきたパンチライン吐いたバースと韻がタトゥーみたいに体にまとわりついてる。耳無し芳一Styleはもう何回もゴンフィンガーです。
ここで新曲!!!ビリケン!!!!オールナイトやめてからの一発目の曲にこれを持ってくるとは、、、、恐るべしCreepy Nuts、、、Rのラップスキルをいかんなく発揮しすぎている。あとトラックもよすぎる、、、重低音が心臓に突き刺さりました。結婚したRがCreepy Nutsとして出す初めての曲で赤ちゃんのことがちりばめられていたり、このくそ早い曲の中にしっかりたくさんの思いだったりが込められてて好きです。Rさん。しみけんとビリケンで韻踏まないでください。これからもライブで大盛り上がりするんだろうなと楽しみになった曲。
これもまた定番な気がする紙様。心の底から今お金が欲しいので魂込めてノってました。
マイヘアの椎木さんがロックとヒップホップは近くないようで近い似てないようで似てるといいたことを言っていた。形は違うかもしれないけれど、ライブのスタイルは違うけれど同じ音楽でかまし合って今もなお高め合ってる二組は本当にかっこよかった。
生業の時のRって独特の雰囲気というか圧倒的覇王色が漂っててえぐかっこよい(語彙力がなさすぎる)。
順番はちがうかもしれないけれど待ちに待った松永のルーティン。マイヘアの「さっきCreepy Nutsはクラブの人で僕らはライブハウスの人って言いましたけど、本当はそんなこと思ってないです。人と人というか、日本人って思ってます。」からのクリーピーの「クラブの人?ライブハウスの人?日本の人?世界の人、DJ松永」から始まったDJプレイかっこよすぎです。
何度も言いたいが15才はここに尽きる。もう背負うものものがありすぎて”いくつか”ではなく"いくつも"になっている。こういうアレンジを加えてくれるR。現在進行形で自分をさらけ出して戦ってくれるからついていきたいと思うし、これからも見届けたいと思う。
ロスタイムは本当に夜が似合う。この瞬間だけ穏やかな夜風にあったテイルかのような素敵な空間になってた。あんまりない系統の曲だけど結構お気に入り。
コロナ禍で様々な工夫をしながら、抜け道を見つけながら、時には失敗もしながらライブをしてきてようやく声出しが解禁された今。みんなも歌いやすいでしょと言いながらトラックが流れた瞬間思わずにやけてしまった。あの会場全体で手をたたきながら歌ったこと、Rのうれしそうな顔。忘れられないと思う。人生、のびしろしかないよね。
立て続けに行われたツーマンライブもエンディング。今回のライブのラストはなんだろうと思っていたが、曲がかかった瞬間これまた笑ってしまった。大団円にはもってこいの歌。あの日俺らは確実に勝者になったと思うよ。
コロナ禍でライブに火曜ようになった自分としては未知の世界であった声出しのライブ。今まで見てきた世界も肯定したいし、あの時期にしか出てこなかった歌もきっと多いはず。でも、悔しくても悔やみきれない環境の中でようやく日常が戻ってきた。自分にとっては新たな世界だけれど。Creepy Nutsのおかげでライブの楽しさを知った。そのおかげで今も何組かのアーティストのライブに足を運んでいる。そこでも次々と声出しが解禁され、新しい魅力を知った。ライブの新しい価値を知った。Creepy Nutsのライブでマンを持して声出し。一言で最高だった。やっぱり、あの二人だった。声出しなきゃダメだった。やっと僕のコロナ禍が終わったんだ。