【ちおこ】2022年9月【活動報告】
9月になりました。いかがお過ごしでしょうか?僕はと言いますと、きのこシーズンが本格的にスタートしたり、大学でお世話になった先輩の結婚式があったり、革の講習会で東京へ行ったりと、鹿の解体業務以外の部分でも、かなりアクティブに動いた月だったように思います。それでは、解体もさることながら、様々な動きがあった一か月間を振り返っていきたいと思います。よろしくお願いします。
【松茸の梱包作業】
9月に入り、夏が終わり秋も深まるシーズンということで、いよいよ本格的に始まりました!きのこシーズンの到来です!
いろんなきのこが見つかりましたが、大槌といえばやっぱり松茸!松茸を求めて奔走した9月でした。
MOMIJIの業務としては、ふるさと納税の返礼品としての松茸配送が仕事になります。土をふき取って、松茸100gを量って、きれいに梱包して、ヤマト運輸さんへ搬入。大槌の自慢の一つ。受け取ってくださった方に喜んでもらえるよう、丁寧に、丁寧に。
余談ですが、MOMIJIの業務で精肉200gのブロックを作ったり、松茸100gを量ったりしていると、少しずつ「これは200gくらいだな、」とか「100gより少し重いな、」とかがなんとなく分かってきたような気がします。慣れってすごいものですね。
【鳥獣被害対策】
熊の出没が問題視されている鮭養殖場周りに、電気柵を張りました。大槌に来てから鹿対策でネットを張っている畑をたくさん見るようになりましたが、自分で電気柵を設置するのは今回が初めてのことでした。仕組み自体はそこまで難しいものではなく、支柱を打ち込んでから、電気が流れるための導線を張っていくという比較的簡単な作業でした。とはいえ、支柱を打ち込むのはなかなか骨が折れる作業だし、導線が地面の草に干渉しないようにびしっと張らなければならないし、何より暑いしで、想像以上に汗をかきながらの作業になりました。
完成したか確認するため、優しくソフトタッチで触ります(重言)。冬場に静電気がビリッと来るあの感覚でした⚡ちょっと痛い笑
これで熊が近寄らないようになってくれたらうれしいですね。
【クラファン達成に向けて】
MOMIJIでは今月、クラウドファンディングの達成に向けた動きが本格化していました。これまで捨てられてしまっていた鹿の骨を活用したスープ「ボーンブロス」の製作に着手するための取り組みです。僕の業務としてはECサイトやSNSでのクラファンの認知拡大と、返礼品の検討、打ち合わせを行いました。打ち合わせをしていると、「鹿の捨てられてしまう部分を少しでも減らしたい」という思いがあふれてきました。今回のクラファン達成によって、捨てられる量の多い鹿骨の活路が開かれて、嬉しい気持ちでいっぱいです。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
【ECサイト掲載のレシピ記事作成】
MOMIJIの自社ECサイトがオープンしてから早4か月目に突入しました。おかげさまで多数の方にご覧いただいているのですが、今後さらに認知を広めていくため、鹿肉を使ったレシピを作成したり、鹿に関するコラムを書いたりして、ECサイト内のコンテンツの充実を図ることとなりました。以降、月2回のペースで新着記事を投稿していきたいと思っておりますので、お時間あればぜひ、自社ECサイトからご一読いただけたらと思います!今月初めて作成した記事がこちらになります↓
https://www.momiji-otsuchideer.com/blogs/momiji-recipe/deer_hayashirice
【9月13日ふるさと科教育】
大槌学園の3年生が、大槌の猟師や農家の仕事を学びに校外学習に出かけました。僕含めジビエメンバーは猟師の仕事について説明しました。なぜ鹿を獲るのか、どのように狩猟しているのか、狩猟した鹿はどうなるのかといった内容を説明しました。子どもたちも興味津々な様子で聞いてくれていたので、話しやすかったし楽しい授業だったと思います。子どもたちが将来農業や狩猟に携わるとは限りませんが、今回の学びが必ず今後に結びついてくれると信じています。
【9月14日教育受け入れ】
岩手町から中学3年生約30人が、大槌町へ修学旅行に来てくれました。その日程の中で、大槌のジビエプロジェクトであるOGSPについて学びたいとのことで、2時間じっくりOGSPについて紹介しつつ、鹿クイズを楽しんでもらいつつ、鹿肉を食べてもらいつつ、鹿革キーホルダーを作ってもらいつつで盛りだくさんな内容になりました。受験を目前に控えた中学三年生の集中力はさすがでしたね。僕にもその集中力を分けてほしい。。。中学生の皆さん、ありがとうございました!
【ジビエツアー】
9月23日の解体体験ツアー、24日~25日の狩猟同行のツアーガイドとして参加してきました。23日には親子連れ様と1名様の計5名の方が、狩猟同行には3名の参加者様が大槌に来てくださいました。解体体験では鹿の皮剥ぎ体験や鹿肉の脱骨作業を体験していただきました。手早く、きれいに食肉にしていく過程を見せながら体験してもらうことで、鹿肉のみならず普段食べている肉のありがたさを実感していただくことができたのではないでしょうか。
24日から一泊二日のツアーとなった狩猟同行ツアーは、24日夜にジビエバーベキューを食し、25日早朝から狩猟と解体体験の日程で執り行われました。(参加者3名のうち、お子さん2名はなんと秋田県から!同郷でした!)僕は特に一次処理‐皮を剥いで内臓を摘出する‐までの流れを実演する役割がありました。兼澤さんから教えていただいてから半年、自分がレクチャーする立場になるとは、なかなか感慨深いものです。教えていただいたポイントをしっかり押さえて実演しつつ、正確に言葉にして伝えていくのはなかなか大変でしたが、確かに自分の成長を感じる良い機会でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました!
【写真撮影講習会】
9月27日にはお隣釜石の岩手銀行で、ECサイトに掲載する写真等の撮影について学ぶ講習会が開かれました。最近若い人が「映え写真」をSNSにあげているのを見て、上手だなーと関心していたところ、写真撮影について学べるということで、「僕も映え写真を撮って若者の仲間入りだ!」「MOMIJIのECサイトの写真もきれいに撮れたらいいな!」という気持ちで参加してきました。学んできた結果がこちらです。
すごい成長ですね。これからは質の良い写真をお届けすることで、MOMIJIの魅力や大槌鹿の魅力をより多くの人にお伝えしていけたらいいなぁと思いました。
【鞣し革に関する講習会】
9月28日、僕は東京にいました。なぜかというと、MOMIJIの鹿皮をなめしていただいている東京の会社、「やさしい皮」さんでジビエ皮の取り扱いについての講習会があったからです。暑かった。ただただ暑かったです。
工場内を見学し、設備の説明を受け、全国から集まったジビエ皮を前にMOMIJIの鹿皮が一枚だけ出されていました。「やばい、説教かな?」と思いきや、この原皮いいですねとめっちゃ褒められました。
皮についている脂や肉の量が少ないことや、穴が開いていないこと、しっぽや頭部などの余計な部分を切り落としていて形が整っていることなど、たくさんほめていただけました。嬉しい限りです。今後もたくさんお取引いただく中で、今回の講習会はこれからにつながる非常に学びの多いものでした。もちろんMOMIJI業務に関する学びもそうですが、鞣し業者様のみならず、販売のプロの方や革製品作家さん、他地域のジビエ事業者様とつながれたことがとても良い機会だったと思います。この出会いを今後も大切にしていきたいと思いました。ありがとうございました!
【まとめ】
今月は鹿の解体頭数は先月までと比べてそれほど多くはありませんでした。とはいえ解体以外の部分でも、MOMIJIでは鳥獣被害対策やツアーなど、多岐にわたって大槌町のさらなる活性化につなげるための取り組みがあるんだと改めて感じました。もちろん鹿を解体することもですが、それ以外の僕の行動も含めて、大槌町に地域貢献出来たらいいなと思っています。これで今月の業務報告を終わります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
【その他僕の個人的9月ダイジェスト】
今月はめちゃくちゃあっという間に時間が過ぎたように思います。9月どこ行った??
ということで、冒頭でも少し触れましたが、業務以外でもいろいろ動きがあった僕の9月についてダイジェストでお伝えできたらと思います。お付き合いいただける方は最後までよろしくお願いします。
以上で今月の活動報告を終わります。お読みいただき、ありがとうございました!
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