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【ポケカエクストラ】段階的にスタンダードのデッキをエクストラ仕様に組み替えてみよう~雪道ミュウの場合~


はじめに

2024年に入ってエクストラバトルの日が復活し、各地で盛り上がりを見せていますが、中には「参加してみたいけど、何のデッキを使えばいいのかわからない!」「金銭的に一気にエクストラのカードを集めるのは難しい……」という方もおられると思います。
そこで本記事では、スタンダードでもエクストラでも強力な《頂への雪道》型《ミュウVMAX》デッキ、通称雪道ミュウを例として、段階的にスタンダードのデッキをエクストラ仕様に組み替えていく例を提示したいと思います。
また、エクストラのカードをあまり知らない方のために、適宜それらについての解説も加えていきます。

第0段階と第3段階 -スタートとゴール-

まず、スタート地点となるスタンダードのレシピ(第0段階)とゴール地点となるエクストラのレシピ(第3段階)のレシピを示します。

第0段階

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スタートとなる第0段階のレシピとして、CL2024京都マスターリーグでベスト4となった雪道ミュウのレシピを使用します。

第3段階

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ゴールとなる第3段階のレシピとして、本記事公開時点での私の雪道ミュウのレシピを使用します。実を言うと半年くらい調整していないのですが、今世間で使われているレシピと大きくは違わないと思います。

第0段階と第3段階でレシピが31枚違うのですが、これから第0段階のレシピを徐々に第3段階のレシピに近づけていきます。

第1段階

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入れたカード
《クイックボール》4
《ダウジングマシン》1
《グズマ》2
《ポケモンレンジャー》1
《ダブル無色エネルギー》4
抜いたカード
《ネストボール》2
《フェザーボール》1
《おはらいグローブ》1
《ボスの指令》2
《ダブルターボエネルギー》4
《フュージョンエネルギー》2

第1段階では12枚のカードを入れ替えました。
やったこととしては、
・ボール系グッズの入れ替え
・ACE SPECの追加
・《ボスの指令》と《グズマ》の入れ替え
・《ポケモンレンジャー》の追加
・エネルギーの入れ替え

となります。

ボール系グッズの入れ替え

《クイックボール》は手札を1枚トラッシュすることで、山札からたねポケモンを1枚加えることができるカードです。
レギュレーションマークDのカードがスタンダードで使えなくなるまで《ミュウVMAX》のデッキにほぼ確実に4枚採用されていたカードなので、最優先で入れ替えましょう。

ACE SPECの追加

2024/01/26からスタンダードレギュレーションにACE SPECのカードが登場しますが、本記事公開時点ではまだ解禁されておらず、パワーカードであるACE SPECを使えるのがエクストラのアイデンティティの一つとなっていたので、入れ替えの第1段階で投入するのをオススメします。

今回はトラッシュのトレーナーズを手札に加えられる《ダウジングマシン》を選択しましたが、今度登場する《プライムキャッチャー》も十分選択肢に入りうると思います。

《ボスの指令》と《グズマ》の入れ替え

《グズマ》は《ボスの指令》の効果に加えて、自分もバトルポケモンとベンチポケモンを入れ替える効果を持っています。
要はサポート版《プライムキャッチャー》です(というか、《プライムキャッチャー》がグッズ版《グズマ》や"グッズ"マと呼ばれたりもしています)。

《ミュウV》《ミュウVMAX》のにげるのに必要なエネルギーが0であり、自分のポケモンも入れ替える効果がデメリットとなることはほぼない(むしろベンチに下がることで「テクノバスター」の効果を消せるなど、メリットだらけ)ので、これもすぐに入れ替えるのがオススメです。

なお、他のデッキであっても後述する《かるいし》でにげるのに必要なエネルギーがないポケモンを準備するのは容易なので、基本的に《グズマ》が優先されます。

《ポケモンレンジャー》の追加

エクストラには、
・《クワガノンV》の「パラライズボルト」などによるグッズロック
・《こくばバドレックスV》の「シャドーミスト」などによる特殊エネルギーおよびスタジアムロック
のように、ワザによってこちらの妨害をしてくるポケモンが多数存在します。
このデッキは上記のロックのうち、特にグッズロックと特殊エネルギーロックがきつく、それらを解除できる《ポケモンレンジャー》は必須となるため、この段階で入れることにしました。

一応上記のロックや「テクノバスター」の効果の解除だけ見るのであれば《きとうし》というカードもあるのですが、《ポケモンレンジャー》だと相手と相手のポケモンにかかっているワザの効果も消せるので、
・《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》の「オルタージェネシスGX」の与えるダメージを+30する効果およびサイドを1枚多くとる効果
・《ヒスイヌメルゴンVSTAR》の「アイアンローリング」の受けるダメージを-80する効果
といった効果も消すことができます。
なので、基本的には《ポケモンレンジャー》が優先されます。

エネルギーの入れ替え

《ダブル無色エネルギー》は与えるダメージが-20されない《ダブルターボエネルギー》です。
よっぽどのことがない限りは《ダブルターボエネルギー》の上位互換となるので、これもすぐさま入れ替えましょう。

抜いたカードについて

基本的に入れたカードと似たような効果を持つカードを抜きました。

エクストラで特性「しっこくのわざわい」の《ミカルゲ》が採用されることはほとんどないので、この段階で《フュージョンエネルギー》を抜きました。
特性「がまんのかべ」の《ソーナンス》はきついですが、バトル場でしか特性が働かないので、《あなぬけのヒモ》や《グズマ》でベンチに追い返すようにすれば《フュージョンエネルギー》はなくても大丈夫だと思います。

特に優先して入れたいカード

第1段階の中でも、特に《クイックボール》《グズマ》《ダブル無色エネルギー》はすぐに入れるのがオススメです。

第2段階

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入れたカード
《マーシャドー》「リセットホール」1
《フィールドブロアー》2
《ぼうけんのカバン》1
《レスキュータンカ》1
《かるいし》2
《ちからのハチマキ》1
抜いたカード
《いれかえカート》2
《ロストスイーパー》2
《災いの箱》2
《こだわりベルト》1
《森の封印石》1

第2段階では8枚のカードを入れ替えました。
やったこととしては、
・《マーシャドー》の追加
・《ロストスイーパー》と《フィールドブロアー》の入れ替え
・《レスキュータンカ》の追加
・ポケモンのどうぐに関するカードの入れ替え

となります。

《マーシャドー》の追加

《マーシャドー》は特性「リセットホール」によって、場に出ているスタジアムをトラッシュすることができます。
ボール系グッズが《ロストスイーパー》や後述する《フィールドブロアー》のような効果に早変わりし、しかも使った後に《マーシャドー》自身がトラッシュされベンチを埋めないので、このデッキでは重宝します。

バトル場では「リセットホール」を使えない点と《サイレントラボ》をトラッシュすることはできない(そもそも「リセットホール」が消えている)ことに注意しましょう。

《ロストスイーパー》と《フィールドブロアー》の入れ替え

《ロストスイーパー》と《フィールドブロアー》を2枚ずつに変更しています。

《ロストスイーパー》のメリットは
・手札を減らし、「フュージョンシステム」で引ける枚数を増やせる点
・相手のカードの再利用を防げる点(例えば、ACE SPECのポケモンのどうぐである《いのちのしずく》など)
などで、《フィールドブロアー》のメリットは
・2枚まで選べる点
・自分のカードをトラッシュした場合、《ダウジングマシン》で再利用できる点
などです。
どちらにもいい点があるので、好みで比率を変えてもいいと思います。

《レスキュータンカ》の追加

スタンダードの《ミュウVMAX》のデッキには、トラッシュからポケモンを戻すカードはあまり入っていなかったかと思いますが、エクストラでは《レスキュータンカ》が採用されていることが多いです。
山札だけでなく、手札に直接戻すこともできるのがこのカードの強い点で、このデッキにおいては《マーシャドー》の再利用も見込めます。

このカードを使う上で注意しなければならないのが、山札に戻す方の効果のテキストに「まで」と書かれていないため、トラッシュにあるポケモンの数が3枚以下ならそれらをすべて山札に戻さなければならないですし、4枚以上ならその中から必ず3枚選んで山札に戻さなければならない点です。
《すごいつりざお》や《エネルギーリサイクル》もサン・ムーンシリーズ以前のカードには「まで」と書かれていなかったため、《レスキュータンカ》と同様の挙動となっていましたが、ソード・シールドシリーズ以降で再録された際に「まで」という文言が追加されたので、1枚だけ選んで山札に戻すといったことが可能となっています。
今後もし《レスキュータンカ》が再録されたら、《すごいつりざお》等と同様に、テキストに「まで」が追加されるかもしれません。

ポケモンのどうぐに関するカードの入れ替え

《かるいし》はにげるのに必要なエネルギーがすべてなくなるポケモンのどうぐ、《ちからのハチマキ》はどんなポケモンに対しても与えるダメージが+20されるポケモンのどうぐです。
これらのカードは元々のレシピで採用されていたポケモンのどうぐと比べると、とても汎用的かつ強力なカードとなっています。

また、ポケモンのどうぐを山札から2枚まで加えられる《ぼうけんのカバン》も追加しました。

なお、《かるいし》の下位互換のカードとして《ふうせん》があり、このデッキにおいてはにげるのに必要なエネルギーが2以下のポケモンしかいないため、ひとまず《ふうせん》で妥協するのもありだと思います(にげるのに必要なエネルギーを増やすカードを相手に出されたらちょっと困りますが)。

抜いたカードについて

第1段階と同様に、似たような効果・役割を持つカードを抜いています。

第3段階

FVVvF1-gOCd8u-k5fkF1 (再掲)

入れたカード
《トレーナーズポスト》4
《バトルサーチャー》3
《N》1
《ザオボー》1
《マリィ》1
《ミツル》1
抜いたカード
《ハイパーボール》1
《ウッウロボ》3
《ともだちてちょう》1
《森の封印石》1
《ジャッジマン》3
《セイボリー》1
《ナンジャモ》1

第3段階では11枚のカードを入れ替えました。
やったこととしては、
・《ウッウロボ》と《トレーナーズポスト》の入れ替え
・サポートに関するカードの入れ替え

となります。

《ウッウロボ》と《トレーナーズポスト》の入れ替え

《トレーナーズポスト》は、山札を上から4枚見て、《トレーナーズポスト》を除くトレーナーズを1枚手札に加えられる、エクストラを代表する強力なグッズの一つです。

《ウッウロボ》と違い、ポケモンや《ダブル無色エネルギー》を直接持ってくることはできませんが、トレーナーズだらけのこのデッキでは大抵何らかのトレーナーズに変換されるため、非常に強く使えます。

サポートに関するカードの入れ替え

《バトルサーチャー》もエクストラを代表する強力なグッズの一つで、トラッシュにあるサポートを1枚手札に加えられます。
エクストラではサポートの現物を少なくし、《バトルサーチャー》によって各サポートを使い分けたり、1枚しか入れていないサポートを使い回したりできるようにしているデッキが多いです。
このカードのおかげで、雪道ミュウにおいても、スタンダードでは山札を引いたり相手の手札に干渉したりできるサポートが5枚入っていたのに対して、エクストラでは2枚に抑えることができ、代わりにそれ以外のサポートを入れられるようになっています。

《マリィ》は《ジャッジマン》と比べると自分が引ける枚数が1枚多いため、置き換えられています。
また上述の通り、エクストラではサポートを状況に応じて使い分けることがスタンダードと比べると容易なため、手札干渉する際に手札を山札に戻して切らせる方法と山札の下に戻させる方法の両方を用意しておくのが良いと考えています。
《マリィ》は手札を山札の下に戻させるので、《マリィ》と同様に手札を山札の下に戻させる《ナンジャモ》を、手札を山札に戻して切らせる《N》に置き換えました。

また、上記以外のサポートで追加したのが、《ザオボー》と《ミツル》です。

《ザオボー》は相手の場のポケモンのどうぐ・特殊エネルギー、場のスタジアムの中から1枚選んでロストゾーンに置くサポートです。
特殊エネルギーも選べるようになった《ロストスイーパー》のようなサポートで、グッズロックをされているときでも使えるのが高評価で私は採用していますが、入れていない方も多いと思います。

《ミツル》はポケモンEXを除くポケモンを、出した番でも山札から進化ポケモンを持ってきて進化できるサポートです。
私は雪道ミュウは先攻をとるデッキだと認識していますが、万が一後攻となっても1ターン目に《ミツル》を使うことで《ミュウVMAX》に進化することができ、「クロスフュージョン」から「テクノバスター」を使えるようになります。
このデッキにおいては進化ポケモンが特性を持たない《ミュウVMAX》しかいないため、《ミツル》を収録が発表されたばかりの《セイジ》に置き換えてもらっても何ら問題はありません。

おわりに

本記事で示した段階を踏んだ組み換え方はあくまで一例ですので、皆さんの状況に応じて徐々にエクストラ仕様にしてもらえたらなと思います。

どれくらいこの記事に需要があるのかわかりませんが、エクストラバトルの日に出てみたいと思っている方の一助となれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

画像の引用元
 ポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」
 https://www.pokemon-card.com/

記事の修正履歴

2024/01/19 19:56
・本記事を公開。

2024/01/24 12:33
・《レスキュータンカ》を使用する際の注意点を修正。

※表記の細かい変更は随時行っています。

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