経済格差と体験機会【親の経済力と学力】を小学校からの配布物で感じる
子供達が毎日のように小学校から、配布物をもらってくる。
ある日は、連休の工作体験会。
ある日は、スポーツイベントのチケットのこと。
夏休み前は沖縄へのショートステイだった。
全てがお金のかかることばかり。
学校からの配布物は" チラシ"のようだと感じる。
シングルマザーの私には休みもないが、お金もない。
子供達は給食がない分、菓子パンやカップ麺で過ごす。
満足な食事も用意できないのは、自業自得だ。
それを子供達に強いている親としての情けなさ。
昨日の配布物は冬休みの海外留学だった。
金額は50万を超えている。
このような配布物を児童全員に配る必要があるだろうか。
学校の廊下に掲示したら良いではないか。
親の経済力が子供の体験機会や学力に影響するのは
自分も実感して育った。
私も幼い頃、裕福ではなかった。
それに気がついたのは高校に入ってからだった。
16歳になったら働くものだと思っていた。
それがどうだろう。
他の子はバイトをしている人はほとんどいなかった。
田舎のせいもあり、塾はなく、その代わり学校の授業のほかに
通信教育を受けている子もいた。
・・・悔しかった。
勉強をしたいのに、学校に通うための定期代を稼がなければならなかった。
その時、私は初めて、自分が裕福ではない方の家庭なのだと確信した。
親の経済力=子供の学力。
それに抗うように私は勉強をした。
しかし、大学に進むことは許されなかった。
海外留学など、夢のまた夢だと思い知った。
高2になって、私は勉強を捨てた。
大学に進んで、英語の通訳になるのが夢だった。
狭い日本を飛び出して自由になりたかった。
今、私が子供たちにできることはせめて高校に行かせること。
支援級からの高校受験。
今はまだ小学生だけど、準備がたくさんある。
学力が全てではない。
それは、大学院を卒業しても無職のままの友人が教えてくれた。
"学歴が全てじゃないよ。"
それは、学歴を" もっている側の意見"
人生の正解なんて、絶対にないけれども、
個人として" 夢を叶えられるかどうか"
そこに、支援級というどうしても埋めようのない格差を抱えている子供に
たくさんの経験をして、自分の得意を見つけて欲しくても、
ひとり親ではどうしようもできないことも沢山ある。
「○○ちゃんがね、夏休みに海外旅行したんだって。」
そんな言葉を聞くたびに胸が締め付けられる。
今、私ができること。
趣味で覚えた英語を生かして働いてきたことを子供たちに引きつごうと思う。
元外国人観光客の案内係をし、英語で対応してきたこの20年を引き継ぎたいと
思う。
経済格差=子供の体験格差=学力の差
これは日本では、絶対に無くならない。
その中でグローバルな視野を持った品現に育てるには・・・
やり続けるしかないよね。
有難いことに、増え続けている外国人観光客。
彼らは、同じ日本人の中から英語が話せる人を見つけるのが上手い。
何気ない、ただの中年のおばさんが道端で英語で街を案内する。
それを振り返る人たちもいる。
ねえ、私たちも頑張るからさ。
中流階級の人はもっと頑張って。
英語なんて、留学しなくたって話せる様になるし、それで仕事だってできる様になるの。
もちろん、留学組には勝てないけど。
・・・それでも、芸は身を助けるではないけど、
人生なんとでもなっていくもんだ。
でもさ、留学のパンフは、みんなに配る必要ある?
・・・って、思いました。
子供達の " どうせ、私たちは海外になんていけないんだよね"とあきらめ顔で
渡される配布物は辛い。
なんか、パスポートを作ったら聞ける気がする(どこまでも明るい母の発想です)
以上、今日の意見、終わります!