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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第25話 最近の出来事

①ヘルメット

ここベトナムでは今までバイク乗車時にヘルメット着用義務は無かったのだが、先日法改正がありヘルメット着用が義務付けられた。

施行前日までみんな普通にノーヘルだったのに施行当日を境にみごとに着用。
さすがお上の決定が絶対の社会主義国家。

町には雨後のタケノコのようにヘルメット屋が乱立。
なんだかみんなうれしそうにヘルメットをかぶっている。
不満そうな様子は全くなく、おしゃれの一部として帽子感覚でコーディネートに取り入れている。
中でもピンクや水色などが売れ筋のようだ。

今ベトナムではヘルメットをかぶるのが一大ブームのようで、バイク乗車時はもちろんのこと喫茶店に入るときも買い物するときもみんな常にヘルメットをかぶりっぱなし。
自宅でかぶっている人や、歩いている時にかぶっている人もいた。
新しいもの好きのベトナム人。見ていてとてもほほえましい。
あきっぽいのが玉に瑕だが…。

②サンマ

実はベトナムではサンマが普通に売っている。
しかも私の住む町は海の町だから激安で1匹20円くらい。
もちろん味は日本で食べるサンマと一緒。
塩焼きにして大根おろしと共に醤油でいただく。
もちろん醤油はキッコーマン(都会に出た時に輸入食材屋で購入)。

ウマい。
間違いなくウマい。

焼いて醤油をかけただけなのになんだこのウマさは。
ベトナムは食材が豊富で安くてしかも素材の味はどれもおいしいので自炊派にはたまらない。
さらにここ海の町では海鮮系が安いのでカニやエビや貝などが信じられないほど安く食べられる。
やはり海の町は最高だ。
だがこのサンマ、自分で買ってきて焼くと20円くらいなのに都会の日本食屋で頼むと5$くらいするのだ。なんだかなあ。

③テトの祝い

ベトナムでは新年を旧正月で祝う。
今年は2月7日がテト(旧正月)だ。
この時期が近づくと皆そわそわしだしてただでさえはかどらない仕事が全く進まなくなる。
町には花があふれ町中のおじさんたちは仕事そっちのけで昼間から飲み会。
私もいろいろな場所にお呼ばれする機会も増える。

今日、省人民委員会(日本でいう県庁)でのテトの祝いに招かれた。

省在住の外国人を招いた集まりとのこと。
こんな田舎の省に住んでる外国人なんて私くらいかと思っていたらなんと30人近くいるらしい。
だが中国、マレーシア、シンガポールなどのアジア系が中心でやはり欧米系は1人しかいなかった。
しかもみんな企業系の人たちで工場管理などの仕事で住んでいるらしく、どうやらこの集まりは省に入ってる外資系企業の人たちの集いのようだ。

私はあきらかに場違い。
外国人だから頭数だけでも一応呼んどくかくらいの感じで呼ばれたに違いない。
だから隅っこのほうに申し訳なさそうに座っておいた。

ところでこの集いの中になんと日本人がいた。
こんな田舎の省に日本人が住んでいたなんて1年半経って初めて知った。
聞くと某真珠販売会社の駐在員でこの省で真珠の養殖管理をしているらしい。
養殖場は省の外れの方にひっそりとあるとのことなので今まで知らなかったのも納得。
向こうももちろん驚いていた。
日本人との久々の出会いがとても新鮮だった。

続く ↓

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