【美術展2024#01】倉俣史朗のデザイン 記憶のなかの小宇宙@世田谷美術館
会期:世田谷美術館
2023年11月18日(土)~2024年1月28日(日)
巡回:富山県美術館
2024年2月17日(土)〜4月7日(日)
京都国立近代美術館
2024年6月11日(火)〜8月18日(日)
個人的に冬シーズン一番楽しみにしていた展覧会。
会場入り口には実際に座れる「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」が鎮座。
展示数はそれほど多くなかったが(そもそもこの人早逝してしまっている)、《硝子の椅子》《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》《ミス・ブランチ》などの名作椅子の実物が展示されており椅子好きとしては興味津々。
機能性やコストなどに捉われず、デザインに振り切っているため自由度が高くオブジェのような造形美を纏う作品群。
もはや椅子の領域を超えモダンアートと呼ぶにふさわしい。
オークションに出せば今や数千万円は下らない「ミス・ブランチ」が数脚並んでいたのに感動。
スポーツカーのようなストイックな曲線と直線のバランスの美しさに痺れた。
全体的に漂う80年代のポップな色使いや雰囲気が今となっては逆に新鮮でcool!
ただ、写真を撮れる作品が少なかったのが残念だった。
アーティゾン美術館にも実際に座れる倉俣作品「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」や「ガラスのベンチ」があるが、やはりそれぞれただならぬ存在感を放っている。
はっきり言って座り心地は良くない。
まあそもそも座り心地を求めるタイプの椅子ではないが。
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